ふしぎないのち

神が働く不思議な体験

聖書の権威➇ーイスラエルー


  イスラエルとは、神が名付けられた名前です。

  万物を造られた全能の神は、善悪の木の実を食べて悪魔の支配下に陥って死んだ人を救うために、地上にご自身のひとり子(御子)を遣わし、救いの道を設ける事を決められました。

  御子を遣わすにふさわしい民を必要とされました。ノアを救い出された全能の神を畏れている正しい人アブラムを地に見出された神は、アブラムと契約を結ばれました。

  アブラムは神に命じられるまま、住んでいた土地を離れ、神の示す地に妻サライやしもべ達とともに向かいました。

  神は、アブラムをアブラハム(高貴な父、多くの国民の父)、サライをサラ(高貴な女性、王女)と改名して、ふたりを多くの国民の父と母とすると約束されました。

  神と契約を結ぶしるしとして割礼が命じられたので、アブラハムも家のすべての男子も割礼を受け、その後の子孫にも割礼が継承されて神の民が形成されたのでした。

  アブラハムにはサラ以外にも妻とそばめがおり、八人の息子が生まれましたが、神は、正妻サラのひとり子イサクに、アブラハムとの契約を受け継がせられました。

  神はアブラハムにいわれました。「イサクから出る者があなたの子孫と呼ばれる。」

  サラは不妊の女で、子の無いまま閉経しましたが、サラから生まれる子が跡取りとなるとの神の約束通りに、閉経後のサラの胎内に神がイサクを身籠らせたのでした。

  イサクの妻リベカも不妊の女でした。アブラハムから受け継いだ神の契約を受け継ぐ子が必要です。イサクの執り成しにより、リベカの胎内に双子の男の子が宿りました。

  神はリベカに胎内に二つの国民がいる事。兄が弟に仕える事を語られました。兄のかかとを掴んで生まれた弟はヤコブ(かかと)と名付けられました。

  兄は神の契約を侮る者であり、兄は長子の権利を弟のヤコブに売りました。神がアブラハムと結んだ契約もヤコブが受け継ぎました。

  神ご自身が、アブラハムを選び、イサクを選び、ヤコブを選ばれたのでした。

  イサクは父アブラハムの女奴隷の子である兄から妬まれ憎まれましたが、イサクは正妻のひとり子です。父アブラハムが守りました。

  ヤコブも兄から神の祝福を妬まれ憎まれました。長子である兄を愛する父イサクの守りが得られないヤコブは、母の兄のもとに逃げて暮らしました。

  ヤコブは伯父の娘、レアとラケルのふたりの夫となりました。その後、ラケルの女奴隷ビルハ、レアの女奴隷ジルパがそばめとなり、二人の妻と二人のそばめから十二人の息子を得ました。

  二人の妻と二人のそばめと子供たちを連れて、父イサクのもと、カナンの地に帰る途中、ヤコブの前にある人が現れ、夜明けまでヤコブと格闘しました。

  「わたしを去らせよ」とのその人の言葉に、ヤコブは答えました。「私はあなたを去らせません。私を祝福してくださらなければ。」

  「あなたの名は何というのか?」「ヤコブです。」

  「あなたの名は、もうヤコブとは呼ばれない。イスラエルだ。あなたは神と戦い、人と戦って、勝ったからだ。」

  こうして、ヤコブは神から「イスラエル(『神と戦って勝った者』の意)」という新しい名をいただきました。


  アブラハムから生まれた者で、アブラハムの契約の跡取りとして神が選ばれたのは、イサクひとりでした。

  イサクから生まれた者で、アブラハムの契約の跡取りとして神が選ばれたのは、ヤコブひとりでした。

  神と戦って勝利し、イスラエルと名付けられたヤコブから生まれた十二人の息子は、全員が神に選ばれた者となり、アブラハムの契約を受け継ぐ民族となりました。

  ヤコブ(イスラエル)は、アブラハムの契約を受け継ぐ子孫であり、神が御子のために造られた民族の父でした。

  それで、ヤコブ一族は、イスラエルと名乗り、『イスラエル』は、民族の名、そして、彼らの国の名となったのです。

  神は神の人モーセを通して、イスラエルに神の民として守るべき掟や律法を授けられました。

  神は十二人の息子のうちのレビを選び、レビ族を神に仕える部族として選び分けてイスラエルを神に従う民族、神に仕える民族、神の祭司の国民として教育させました。

  このようにして、アブラハムと契約を結ばれた神は、アブラハムの子孫からイスラエルを造られたのでした。

  神は、神が造られたイスラエル民族に、ご自身の御子を遣わす事を約束し、実行に移されたのでした。

  この御子は、イエスと名付けられて、ユダヤ人の間に住み、天の父について、神の国について、永遠のいのちについて教えられました。

  イエスは、神に遣わされた目的通りに、贖いの子羊となり人類の罪の身代わりとなって、木にかかり呪われた者となられました。

  十字架で流された贖いの血は、人類の罪を覆い、神はキリストを信じる者に赦しを宣言し、罪は無いと宣言されるのです。

  キリストは、信じる者に復活のいのちを与えて、神の御前で永遠に生きる神の子を新しく創造されるのです。

  イスラエルは神が造られた神の民であり、キリストを生み出し、諸国の祝福のために神に仕える、神の所有の民なのです。

  イスラエルの地は、神がアブラハムに与え、彼の跡取りの子孫であるイスラエル民族に与えられました。

  ユダヤ民族が、神が遣わされた神の御子イエスをキリストとして信じ、キリストをわが神わが主と呼んで叫び求めるとき、イスラエルは神の民族として回復し、世界は大きく変わるのです。

 

 

    

    著作本 『人はどこから来てどこへ行くのか』鍵谷著 (青い表紙の本)

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