ふしぎないのち

神が働く不思議な体験

イエスは聖霊のバプテスマを授ける方

 

  ヨハネは、ヨルダン川のほとりのすべての地方に行って、罪が赦されるための悔い改めに基づくバプテスマを説いていました。

 

  このヨハネは、イエスの母マリアが御使いから受胎告知された後で、三か月間共に過ごした、マリアの親類のエリサベツと夫である祭司ザカリヤの子でした。

 

  このバプテスマのヨハネは、イザヤが言う「荒野に呼ばわる者の声」でした。「主の道を用意し、主の通られる道を真っすぐにせよ」と叫ぶ、その務めを持つエリヤでした。後に、イエスご自身が、バプテスマのヨハネがエリヤの霊であったことを証しておられます。

 

  救い主を待ち望んでいた民衆は皆、心の中で、ヨハネについて、もしかするとこの方がキリストではあるまいか、と考えていたので、ヨハネは答えて言いました。

 

  「私は水であなたがたにバプテスマを授けています。しかし、私よりも更に力のある方がおいでになります。私などは、その方の履物を脱がせてあげる値打ちもありません。その方は、あなたがたに聖霊と火とのバプテスマをお授けになります。

 

  また手に箕を持って脱穀場をことごとくきよめ、麦を倉に納め、殻を消えない火で焼き尽くされます。」

 

  ユダヤ民族に約束された救い主は、聖霊のバプテスマを授ける方である、とヨハネは語りました。

 

  また、このキリストは、ご自分の名を呼ぶ者達の中から、麦の実を神の国に入れ、麦の殻を永遠の火で焼き尽くす方である、とも言っています。

 

  イエスがバプテスマを受けて、水から上がられると、天が開け、神の御霊が鳩のように下って、イエスの上に留まられました。

 

  バプテスマのヨハネは、霊の目でこれを目撃しました。

 

  ヨハネは、この救い主がイスラエルに明らかにされるために、神に遣わされて、水でバプテスマを授けていました。

 

  ヨハネを遣わされた神は、ヨハネにいっておられました。「聖霊がある方の上に下って、その上に留まられるのがあなたに見えたなら、その方こそ、聖霊によってバプテスマを授ける方である。」

 

  ヨハネは、それを見ました。イエスにそれを見たのです。それで、ヨハネは、「この方が神の子である」と証言したのです。

 

  翌日、イエスが歩いて行かれるのを見て、ヨハネは言いました。「見よ、神の子羊。」それを聞いたヨハネのふたりの弟子は、イエスについて行きました。

 

  イエスは、イスラエルに、神の子羊として来られたのです。そしてイエスは、神の御霊を神の民のうちに与える方でした。

 

  神の子羊イエスが、民の罪の贖いのために、生贄の子羊として、十字架で血を流され、墓に入り、墓から三日目に霊のからだで復活し、父のもとに帰った後に、父は、キリストの名で御霊を地に遣わされたのです。

 

  御霊は、火のバプテスマで、キリストの民の肉の性質を燃やし、霊の性質につくり変えて行かれます。

 

  キリストの民は、御霊によって取り扱われるのです。火の中をくぐり抜ける痛みと苦しみを通して、神の子の性質が培われます。この世に迎合する道から、この世に憎まれる道を歩むことになります。

 

  神の子は、御霊に教えられます。御霊を受けることは、神の子の最低条件です。御霊が導かれない信仰は、神の元に辿り着けません。

 

  イエス・キリストの名で、聖霊のバプテスマをうけます。御霊はキリストの名で与えられるものだからです。

 

  キリストを名乗らない者達が、奇跡やしるしを現わして驚かせたとしても、それは御霊のわざではありません。神の霊によるものではありません。御霊によらない者は一人として、神の国に入ることはありません。

 

  御霊による霊は、イエスを主と告白します。神の子は、聖霊を受けなければならないのです。御霊は、ひとりひとりを、神の国に入る神の子として育てるのです。

 

  御霊は、神のもとに帰ります。その時、御霊を宿す者達、御霊の住まいである人も御霊とともに神のもとに引き上げられるのです。

 

  キリストは、ご自分の民の中から、御霊によって結ばれた麦の実(聖徒)を神の国に納め、麦の殻や御霊を受けないで実を結ばない者、即ち実の無い麦の穂は、永遠の火で燃やされるのです。

 

  主を信じる者は、悔い改めのバプテスマだけで満足せずに、永遠のいのちを与える聖霊のバプテスマを受けましょう。

 

  聖霊のバプテスマを祈り求めましょう。罪人に、御自身の御子を与えられた方が、キリストの御霊を求める者に御霊を与えられないという事は、決してありません。

 

  エリヤの霊のバプテスマのヨハネが、「この方が、神の子、神の子羊です」と証言したイエス・キリストは、救い主であり、聖霊のバプテスマを授ける方だからです。

 

 

    著作本 『人はどこから来てどこへ行くのか』鍵谷著 (青い表紙の本)

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