イエスは、人の子となられた、神のひとり子です。イエスは、ダビデの町ベツレヘムで、神と契約を結ぶユダヤ人から生まれました。
永遠に生きる、神の御姿である神の御子が、肉体を持つ人の子として、処女から生まれたのです。
父なる神により、神の子羊として、天から、イスラエルに遣わされました。
イエスは、神がアブラハム、イサク、ヤコブとイスラエル民族、そして、ダビデ王と預言者達に約束しておられた、異邦人を照らす啓示の光、全世界の祝福の基となる世を救う、キリストでした。
世の罪を取り除く神の子羊イエスは、イスラエルの地を巡り、ユダヤ人の先祖の神、アブラハム、イサク、ヤコブの神のことばを告げました。
イエスは、父なる神の栄光を現し、父なる神の御計画を告げ知らせました。イエスは、永遠のいのちを与えるために、地上に来られたのでした。
父なる神について、永遠のいのちについて、世の終わりについて、裁きについて、永遠の神の御国について、民に告げ知らせました。
イエスは、ユダヤの祭りを祝い、ユダヤ人の律法を完全に守り行い、ユダヤ人の間を歩まれました。ユダヤ人は、ご自分の民であったからです。また、ユダヤ人は、世界の国々の中で、被造物全体の初穂である民族でした。
世の罪を取り除く神の子羊として来られたイエスは、世界における神の祭司として創造されたユダヤ人によって、十字架につけられました。神は、生贄を祭司の手から受け取られるからです。祭司以外の手による生贄を神は受け入れられず、それは無効となるからです。
神の子羊イエスは、生贄の子羊として、神に受け入れられました。イエスは、罪の赦しを与える、贖いの子羊だったのです。
贖いの子羊の血は、ユダヤ人の罪を洗い清めました。初穂の民の清めは、被造物全体をも清いものとしました。
イエスを神の御子と信じ、神が遣わされた神の子羊であることを信じる人々に、神は、神の子どもとされる特権をお与えになります。
十字架で屠られた神の子羊イエスは、墓に入りました。死に勝利して、三日目に墓から甦られました。イエスが弟子達に告げていた通りです。
復活のからだで甦ったイエスは、四十日の間、弟子達に現れました。彼らは、イエスが、神に遣わされた神の子羊であること、また、キリスト(救世主)であることを確信しました。
復活したキリスト・イエスは、使徒達に命じました。
「エルサレムを離れないで、わたしから聞いた父の約束を待ちなさい。ヨハネは水でバプテスマを授けたが、もう間もなく、あなたがたは聖霊のバプテスマを受けるからです。」
キリスト・イエスは、使徒達が見ている間に上げられ、雲に包まれて、見えなくなられました。
神から、世の罪を取り除く神の子羊として遣わされたイエスは、地上に遣わされた神の目的を果たして死に勝利し、復活したキリストとなって、遣わされた方、父なる神のもとに帰られたのです。
神の子羊イエス・キリストは、神の御座の右の座に着いておられます。主の御前から回復の時が来て、メシアと定められたイエスを、遣わしてくださるまで、即ち万物の改まる時まで、天に留まっていなければなりません。
弟子達は、五旬節の日に、皆が一つ所に集まって、聖霊のバプテスマを受けるのを待ち望んでいました。そこに、聖霊が下られたのです。皆が聖霊に満たされ、御霊が話させて下さる通りに、新しいことばで話し出しました。
聖霊のバプテスマを受けた彼らは、自分の知性ではなく、霊によって神を褒めたたえ、賛美したのでした。彼らのうちに、御霊が宿り、彼らは、言葉に尽くせない、輝きに満ちた喜びに溢れました。
聖霊のバプテスマを受けた彼らは、信仰の結果である、魂の救いを得たのです。
聖霊のバプテスマを受けた彼らは、父なる神がキリストの名によって遣わす、もうひとりの助け主、真理の御霊を受けたのでした。
御霊は、教え、思い起こさせ、導き、平安を与えられます。聖霊のバプテスマを受けた彼らは、復活のキリストを証する者となりました。御霊の力によって、御霊と共に生きるのです。
彼らは、キリストを信じ、神の御国を待ち望みます。天の故郷に憧れます。地上では旅人であり、寄留者であることを告白します。
彼らは、人間的な標準で人を知ろうとはしません。かつては人間的な標準でキリストを知っていたとしても、もうそのような知り方はしません。
彼らは、キリストのうちにあり、御霊によって新しく生まれた者です。その人は、新しく造られた者です。古いものは過ぎ去って、すべてが新しくなるのです。
天に上がり、父なる神のもとに帰ったキリストは、神の民を救うために、再びイスラエルに来られます。イスラエルの王として、世界を治められるのです。
メシアを待ち望むユダヤ人達の、「主よ。来てください !!」の叫びに答え、メシアなるキリスト・イエスが、天から来られ、オリーブ山に立たれるのです。
永遠に生きるメシアとして来られたキリストを見たユダヤ人は、イエスをキリスト(救世主)と信じなかった自分達の不信仰を知り、心は一新され、メシアをイスラエルの王として、迎えるのです。
永遠のいのちを受け、復活のからだをいただいたキリストの民は、神の民ユダヤ人と共に、世界を治めるイスラエルの王に仕えるのです。
イエス・キリストを信じる者の信仰は、成長します。
十字架につけられた人の子イエスを信じて、罪の贖いの子羊の愛と慰めを受け、神の子となる特権を受ける者。
復活のキリストを信じ、聖霊のバプテスマを受けて、御霊の復活の力を受け、魂の救いを得る者。
イスラエルの王としてエルサレムに来られるメシアを信じ、神の御国の到来のために、祈り待ち望んで、主の再臨を待ち望む者。
人類の罪を贖った人の子イエスが、死から復活して聖霊のバプテスマを授けるキリストとなり、世界を治める王、イスラエルの王として光の子らを世から救い出すメシア(救世主)となられます。
メシアは、神と裁きの座に着き、闇の子らを滅ぼし、光の子らを神の御国に入れるのです。
著作本 『人はどこから来てどこへ行くのか』鍵谷著 (青い表紙の本)
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