３０年以上前に見た夢です。同じような夢を２回見ました。夢を解き明かすダニエルがパロ王に「二つの夢は一つです。神がなさろうとすることをパロに示されたのです。夢が二度繰り返されたのは、このことが神によって定められているからです」と言っています。また、ヨセフ自身が見た兄弟の束がヨセフの束におじぎをした夢と、太陽と月と十一の星がヨセフを伏し拝んでいる夢の二つの夢は、ヨセフがエジプトの大臣となって世界的な大飢饉の中、ヤコブ一族を養うことで成就しています。
それで、私の見た夢が何を示しているのかはわかりませんでしたが、これは神が定められている事を示された夢なのだと捉えました。
その夢の意味をようやく捉える事が出来ました。
大きな揺れとともに、大きな古い立派な木造の家がバラバラと崩れ落ち、木造の家の中にいつの間にか造られていた、真っ白なコンクリート（？）造りの飾り気のない四角い小さな家がしっかりと建ち続けていました。
その建物が教会である事はすぐにわかりましたが、解き明かしは出来ませんでした。でも、今はわかります。古い大きな建物は、地上の教会のことです。ペテロ第一４：１７で「裁きが神の家から始まる時が来ているからです。裁きが、まず私達から始まるのだとしたら、神の福音に従わない人達の終わりは、どうなることでしょう。義人がかろうじて救われるのだとしたら、神を敬わない者や罪人達は、いったいどうなるでしょう」とあります。
夢を見た当時は、毎週教会の礼拝に参加し、献金し、教会生活を忠実にしているならば救われると信じていました。ペテロは義人がかろうじて救われる、と言っています。教会生活に忠実な事が救いの道ではないのでしょうか。
古い教会は崩れ落ちました。神のふるいにかけられた時、もろくも崩れ落ちたのです。神のことばが語られ、神を賛美し、祈り、神を礼拝していた教会が建ち続けていられなかったのです。
白い小さな建物は建ち続けました。古い教会の中に存在していたのに、古い教会が崩れ落ちるまで、その存在に気づきませんでした。
今ならわかります。白い教会は御霊が造った御霊の教会です。聖書のことばや人の教えによって生まれた地上の教会ではなく、御霊を飲んだ人々の教会です。地上では隠されていて、教会の名前はありませんが、神の目に明らかな教会です。肉の目では存在を確認することができません。
御霊によって生まれ、新生した人々の霊的教会です。
もう一つの夢は、立派な飾りのある大きな木造のつり橋と、飾り気のない真っ白で小さなしっかりしたコンクリート（？）の橋です。人々は伝統的な大きなつり橋を誇りとしていました。長い間、人々を安全に導いて多くの車を渡らせて来た立派な橋です。
大きな揺れがあったかと思うと、大きく立派な橋は呆気なく、崩れ落ちました。そこを渡っていた車もろとも落ちて行ったのです。これから渡ろうとしていた私は道を失って、困っていました。後ろを振り返ると、何とそこに白い小さな橋がかかっているではないですか。いつこの橋が出来ていたのかと驚きました。今まで見たこともない橋でした。
木造のつり橋は歴史を感じる装飾と優雅さがありました。しかし、白い橋は何の飾りもない、ただ渡るためだけのそっけない橋です。愛着が湧くような橋ではありません。でも、しっかりとした橋で、多くの車が立ち並びその白い橋は渋滞していました。
橋は、イエス・キリストの救いを信じる人々の道です。教会で教えられ信じて来たいのちの道です。教会で教えられて来た教えでは救われないのでしょうか。白い橋は、人によって教えられる道ではありません。御霊が教え導く道です。御霊を受けた人が個人的に御霊に聞き、御霊に教えられ、御霊に従う信仰の道です。
目で見る事のできない、また、人間の常識では理解できない、御霊が導く道です。他人には理解されません。御霊はひとりひとりに相応しい歩みを導かれるからです。人によって道は違います。でも、同じ御霊の道なのです。人の意見を聞いていると、常識の道を歩みます。安心があるからです。
御霊の道は人知を超えています。明らかに人に受け入れられない事もあります。それは、肉の知識やこの世の常識をその人のうちで破るためです。常識的な義人は、それを神のことばとして捉える事ができません。御霊に聞く人は、自分のうちにある常識を捨て従って行きます。
御霊の教会は、自分の中のこの世の常識や良いと思われる人の道や人の評価に価値を見出さないほどに御霊にとらえられます。
御霊の声がいのちの道である事を知り、御霊の導きに聞き従う人々が通る新しい道を歩むのです。地上の教会では称賛されない道でも、御霊の教会に辿り着く道なのです。新しい道は、御霊の与える信仰によって歩む道です。
御霊に信頼する人は、御霊が真理を知り、正しい道に導かれることを知っています。御霊はイエス・キリストを教え、イエス・キリストのことばを語られるからです。イエスを愛し、信頼する人は、父が遣わされた御霊に信頼するのです。
御霊の導きに信頼し御霊に聞き従った人々は、御霊の教会に集められ、永遠に堅く立つのです。
