この世の終わりです。悪魔の働く世は終盤を迎えます。
第一の災いで、世界に覇権を握る強い指導者が立ちました。
世界の国々から自由が失われます。雄羊の時代は終わりました。一人の指導者の全体主義によって、世界を支配する体制となります。雄山羊が雄羊を倒し、倒した雄山羊に主権が与えられました。悪魔の心を持つ指導者が支配する獣(雄山羊)の時代に突入しました。
悪魔が支配する世、この世の終盤に差し掛かりました。中国の強い指導者(豹のような第三の獣)が覇権を握り、世界が恐怖に落とされます。世界はもう後戻りすることはありません。人々が考える平和な世は、もう望むことができません。
世は、すでに聖霊の宮(キリストの霊に忠実なクリスチャン)が取り除かれており―携挙によって生きたまま天に携え上げられている―、愛も法も秩序もありません。世界は闇に包まれました。不法者が支配し、何も信じられません。愛は冷めます。心ある者たちは、恐怖に怯えます。教会はキリストの家ではなくなりました。もはや、希望は砕かれました。
第二の災いで、反キリスト(恐ろしい第四の獣)が立ち、七年間の患難時代が始まりました。
エルサレムに神殿が建設されました。ユダヤ人は喜びます。誰も彼が反キリストだとは思いません。中東を平和にした平和主義者だと思われており、世界は騙されます。
ふたりの証人が立ち、ユダヤ教徒とクリスチャンに神のことばを語り神の計画を思い起こさせます。また、しるしと奇跡によって神の御力を現し、人々を神に立ち返らせます。
ゼルバベルの霊の人の言葉によって、ユダヤ教徒の思いが開かれます。先祖が交わした神の契約を思い起こし、神が遣わされたメシアがイエス・キリストであることを悟ります。多くのユダヤ教徒が、イエス・キリストを信じます。
ゼルバベルの霊の人と大祭司ヨシュアの霊の人によって、生ける神の印(父の名と子羊の名)が押された十四万四千人のユダヤ人は世界に出て行って、復活のキリストの福音を説きます。地上に残されたクリスチャンたちは、悔い改めます。
十四万四千人のユダヤ人は、神に召された人々です。イエスが十一人の使徒たちに命じられた言葉を成し遂げる者たちです。
マルコの福音書16:15-18にイエスの言葉が記されています。
「全世界に出て行き、すべての造られた者に、福音を宣べ伝えなさい。信じてバプテスマを受ける者は、救われます。しかし、信じない者は罪に定められます。信じる人々には次のようなしるしが伴います。すなわち、わたしの名によって悪霊を追い出し、新しいことばを語り、蛇をもつかみ、たとい毒を飲んでも決して害を受けず、また、病人に手を置けば病人は癒されます。」
世界は闇となり、思いは暗くなっていますが、神は、十四万四千人のユダヤ人によって大いなるわざを起こされ、彼らは「使徒の働き」の使徒たちと同じような働きをします。病人に手を置けば癒され、悪霊が追い出され、死人は甦り、永遠のいのちを受けます。大いなる刈り取りの時です。神に忠実なユダヤ教徒の多くがイエスを信じて告白し、世界中で永遠のいのちを受ける人々が起こされます。
大きなリバイバルと同時に、大きな迫害も起こります。悪魔の民は、キリストの民の命を狙い、また、ユダヤ人の殺戮の意に燃えます。神から永遠のいのちを得る者たちは皆、血を流します。この世にあっては恐ろしい状況ですが、霊の世界にあっては、彼らの魂は死をこうむって、神のみもとに帰るのです。
永遠のいのちを獲得する者は、神のことばにすがる者たちです。ひとりひとりに分け与えられていた聖霊が引き上げられ、教会の機能を失っている世です。聖書はおそらく燃やされほとんどが残っていないでしょう。聞く者は、ふたりの証人のことばと十四万四千人のことばにすがるだけです。彼らを通して語られる神のことばが救いとなります。目覚めたクリスチャンは、神のことばにより頼みます。
三年半の期間が満ちて、ふたりの証人が反キリストに殺されます。十四万四千人のユダヤ人もすでに殺されているのでしょう。
いよいよ第三の災いの時です。悪魔に権威を与えられた反キリストと偽預言者が支配する悪魔の世です。
神は、ふたりの証人の活動期間にも思いを閉ざしていたユダヤ教徒の指導者たちを、エルサレムの洪水から守って神が用意された荒野に連れて行き、かくまわれます。神が彼らを三年半の期間、荒野で養われるのです。彼らは、生きて地上に残り、「主よ、来てください。来たりませ、主よ」と、天に向かって、主イエスの御名を呼び叫ぶ者たちです。地上で、メシアを迎えるユダヤ人です。
そして、反キリストが本性を露わにします。彼は神殿に立ち、自分を神とします。すべての者を伏し拝ませます。
ダニエルが預言し、イエスも警告されていた『荒らす憎むべき者』が聖なる神の神殿に立ったのです。ユダヤにいる人は、山に逃げなさい。
神に忠実でなかった、神に熱心でなかったユダヤ教徒も、神に熱心でなかったキリスト教徒も神に立ち返り、刈り取られます。彼らは、患難前期に活動したふたりの証人や十四万四千人のユダヤ人が語った神のことばにすがり、反キリストの像を拝まず、反キリストの刻印を受けなかった人々です。彼らは神のことばにすがり、反キリストの策略に屈しませんでした。彼らは、信仰に勝利した者たちです。彼らは、反キリストに殺され死をもって永遠のいのちを受け取ります。
反キリストは人間ではありません。悪魔から、悪魔の力と位と大きな権威とを与えられた獣です。獣が支配する世です。イスラエルの地は、エルサレムと神殿を反キリストに乗っ取られて悪魔に支配されます。
七年間の患難の後期の三年半、大患難の期間に入りました。第三の災いの時です。