ふしぎないのち

神が働く不思議な体験

人型ロボット

 

 マツコロイドと言う、マツコ・デラックスさんを模したアンドロイド(人型ロボット)がテレビに出た時、本当に驚きました。本物かと思ったくらいです。

 

 黙示録13章には、子羊のような二本の角があり、竜(悪魔)のようにものを言う獣(偽預言者)が十本の角と七つの頭の獣(偽キリスト)を拝ませ、偽キリストの像を造るように、地上の人々に命じたことが書かれています。

 

 偽キリストが、ユダヤ人が建てた第三神殿に立つ時のことです。

 

 黙示録13:15に、「それから、その獣(偽キリスト)の像に息を吹き込んで、獣の像がもの言うことさえもできるようにし、また、その獣の像を拝まない者をみな殺させた。」と書かれています。

 

 像がもの言うとは、どういう状態なのだろうか、と思っていたら、人間の脳に近い機能を持ったコンピュータープログラムの進化により、現実化して来ました。

 

 人工知能は、人間の知的ふるまいの一部をソフトウェアを用いて人工的に再現したものらしいですが、偽キリストの像が造られる時には、人間の知的ふるまいの一部では無くて、感情や思考や声色や表情や肌の質感や動作やあらゆることが、まるで、ドラえもんのひみつ道具「コピーロボット」のように、本人とそっくりなロボットができるのでしょう。

 

 約二千年前のヨハネが幻で見た時は、大変驚いたことでしょう。像が、いのちある者のように見えたでしょう。それで、獣の像に息を吹き込んだ、と表現しています。像なのに、まるで生きている人のようです。

 

 このまま人工知能が進歩したら、その能力が人間を超えて、人間を脅かすのではないのか、と懸念されています。AIが感情と意思を持ち、人間に歯向かい、人間を滅ぼすのではないのか、と言う声もあります。

 

 初めは人間の生活が便利になるようにと研究が始まったのかも知れません。人間の暮らしが豊かになるように、また、人間がもっとゆとりを持って高い精神性の生活ができるように進歩して来たのかも知れません。

 

 しかし、人間には破壊を好む悪魔の側の人々もいます。彼らは生活の豊さには興味がありません。AIを進歩させるための口実であったかも知れません。彼らの目的は、お金儲けです。無人戦闘機を作り、一番儲けが見込める兵器を生み出すためだったのかも知れません。

 

 莫大なお金と、高いプロミング技術で、世界を自分たちの思いのまま支配することが目的なのかも知れません。悪魔は、自分が神になりたいのです。神となって、神殿に立ち、人々に礼拝されたいのです。

 

 人間と会話ができるロボットは、年老いた人や病人のそばにいて話し相手となり、寂しさを忘れさせ、活力を与えるものとして、人間の友になっています。

 

 ロボットであるとわかっていても、感情を持つ人間のような存在に感じられます。人間と話すよりも良い刺激になるでしょう。自分と向き合ってくれるように感じて、他人には言えないことをロボットには言えます。

 

 ロボットに愛着が湧きます。研究者も愛着を持って、ロボットを進化させていきます。まるで、自分の子どものようです。記憶されることが増せば、子どもの成長を楽しむかのようです。

 

 しかし、人工知能はプロミングしていた人間を超えて行きます。初めは誇らしく感じていたことなのに、次第に不安になります。制御できなくなった場合のことを心配し始めます。実際に人間を脅かすような不具合が生じるとどうでしょう。

 

 どうして、作った人間が、人間が作ったロボットに支配されなければならないのでしょう。人間の住むこの世をロボットに奪われなければならないのでしょう。ロボットを作ったのは人間です。作った人間がロボットの構造を知り、その暴走を止めることができるのです。

 

 ロボットが文句を言ったら、ロボットを破壊する手を止めるでしょうか。ロボットが何の文句を言うのでしょう。人間のために作ったのです。人間の役に立たないならば、壊す事もするのです。

 

 イザヤ書29:16で、主は言っておられます。

 「ああ、あなたがたは、物を逆さに考えている。陶器師を土塊の粘土と同じにみなしてよかろうか。造られた者が、おのれを造った者に、『彼は私を造らなかった。』と言い、形造られた陶器は形造った陶器師に、『彼は知恵がない。』と言うことができようか。」

 

 エレミヤ書18:4には、ろくろで仕事をしている陶器師は、粘土で制作中の器を自分の手で壊し、再びそれを陶器師自身の気に入ったほかの器に作り替えたことが書かれています。人間は、自分の役に立たないと思われる、自分で作ったロボットを自分の手で壊すでしょう。

 

 主は言われます。

 「イスラエルの家よ。この陶器師のように、わたしがあなたがたにすることができないだろうか。―主の御告げ―見よ。粘土が陶器師の手の中にあるように、イスラエルの家よ、あなたがたも、わたしの手の中にある。」(エレミヤ書18:6)

 

 「おのおの悪の道から立ち返り、あなたがたの行ないとわざを悔い改めよ。」しかし、彼らは言う。「駄目だ。私たちは自分の計画に従い、おのおの悪い頑なな心のままに行なうのだから。」(エレミヤ書18:11,12)

 

 人間が作った人型ロボットは、目的を逸して暴走します。ロボットは人間のために正しく機能することが望ましいのです。実際は、人間の思い通りにはなりません。

 

 自分たちが作ったロボットの反逆には敏感なのに、自分たちが、自分たち人間を造られた神に反逆していることには鈍感です。知能が増して手に負えなくなるロボットは、神に対する人間の姿そのものです。

 

 人間は、AIが人間を脅かすと警鐘を鳴らします。聖書には、ロボットが人間に取って替わることは書かれていません。しかし、AIを悪の力で支配する闇の支配者の事は書かれています。ロボットではなく、ロボットを作る人間の成せるわざなのです。

 

 偽預言者が、高度な人工知能を搭載した偽キリストの像を作らせます。像を拝む人々の感情を感知する機能もあるでしょう。偽キリストの像の本物の礼拝者か、偽キリストの像に疑いを持つ形だけの礼拝者かを見分けて、厳しく監視し、人々の心を暴力的に洗脳し支配して行くことでしょう。

 

 人型ロボットが人間を支配するのは、偽キリストと偽預言者の勢力、悪魔の民の働きです。

 

 陶器師(神)の手の中に入った器(神の民)は、人型ロボットに支配されることがありません。陶器師自身の気に入ったほかの器(御霊を入れる器、神の宮)に造り替えられるのです。