コロナのパンデミックから、生きる環境や世界が変わったと感じる人は多いと思います。都心で働いていた人が地方に移住し、会社に通勤しないというテレワークによる新しい形態の働き方が生まれました。
田舎の生活が見直されています。生活の中に、土いじりを取り入れる人も増えました。神は、終わりの時代の人々の意識に、人間本来の在り方を呼び覚ましておられます。
人は何事が起こっているのかと現状についていけなくて、今まで経験したことのない不思議な世界に突入したかに思いますが、実は、これらのことは、神に定められていたことなのです。
神の命令にそむき、神のことばから外れた最初の人アダムをエデンの園から追放された神が、定めておられる世界の必然なのです。
創造主であられる神は、神から離れた人間が、神に敵対する悪魔に支配されて、神の創造された被造物(山、川、海、大地、空気、魚や鳥や動物などの生き物、そして、植物などの自然環境)を破壊することを御存じでした。
しかし、すべてのものが悪いものになるわけではありません。
暴虐に満ちた世にも、神を恐れる正しい人が残されています。
ノアの時代には、ノアがその人でした。神は、ノアと契約を結び、ノアは神に従って箱舟を造り、神が地上を大水で滅ぼされるときに生き延びることができました。
神は、悪くなった世を滅ぼす権威を持っておられる唯一のお方です。世を破壊する悪魔には滅ぼす権威はありません。ただ、神に許されて、あるいは命じられて滅ぼす働きをするだけです。神の許しがなければ、だれも、何事もできないのです。なぜなら、被造物すべての主権は、創造主であられる神にあるからです。
神が、悪魔が働くのを許されるのは、人の目を覚まさせるためです。悪い事が起これば、人は神を思い起こします。目に見えないものを恐れる心が目覚めるのです。
神は、人が自分の不義を知り、罪を悔い改め、神に立ち返る機会を与えておられるのです。
神は、裁き主です。すべてのものを造られた創造主は、すべてのものを裁く権威をお持ちなのです。神の裁きは絶対です。だれも、それを覆すことができません。
神は、すべてのものを滅ぼす権威を持っておられるお方です。また、すべてのものを救う権威も持っておられます。
暴虐に満ちた世に、神は神を恐れる正しい人アブラハムを見いだされ、アブラハムと契約を結び、アブラハムの子孫による御救いを約束されました。
神は、アブラハムの子孫イスラエル(ユダヤ民族)と契約を結び、世界の御救いを約束されました。イスラエルを神の祭司の民とされた神は、祭司の国民ユダヤ民族に、世の罪を取り除く贖いの神の子羊(キリスト)、魂を救うメシアを遣わすことを約束されました。
真実な神は、イスラエルが神から離れるのを御覧になっても忍耐され、バビロン捕囚によってユダヤ人たちの思いを覚醒し、神に仕える新しい心とされたユダヤ人たちをイスラエルの地に帰されました。こうして、神の祭司の国民は、神のはからいによって、神が遣わされる神の子羊(神のひとり子イエス)を屠る民として整えられたのでした。
神の祭司の国民ユダヤ人たちは、イスラエルの神(父なる神)の御心どおり、神の子羊イエスを十字架で屠って、世の罪を取り除く神の子羊イエスの血を流しました。
この神の子羊イエスの血は、世界中の人々を救う神の御子キリストの血なのです。キリストの贖いの血を信じ罪を悔い改めて神に立ち返る者に、神は、キリストの御霊を与えられます。
イエス・キリストがユダヤ人たちの間を歩まれていた間は、聖霊は神の子羊イエスとともにおられ、イエスの弟子たちはイエスから真理を教えられていました。
イエスが十字架で死なれ、復活のからだで父なる神のみもとに帰られると、弟子たちは導く先生(イエス・キリスト)を失い、歩みが止まってしまいました。
師であるイエス・キリストに真理を見いだしていた弟子たちは、地上にイエス・キリストの姿を見ることができなくなった今は、導き手を失ってしまったのです。彼らは、ユダヤ人たちを恐れて、鍵をかけた部屋に閉じこもっていました。
イエスを、新しい教えを説いてユダヤ人たちを惑わす者、騙す者として警戒していたユダヤ人たちは、イエスの教えを受ける弟子たちをも憎んでいました。ユダヤ人たちは、イエスが神の遣わされた神のひとり子キリストであることを信じていなかったのです。
師であるイエス・キリストの存在を失った弟子たちに、キリストは、キリストの御霊を授けられました。肉体をもって現われた神の御子イエス・キリストは、死んで甦り復活されてキリストの御霊となられて、弟子たちひとりひとりのうちにお住みになられるのです。
肉の人神の子羊イエスが御救いのわざ(十字架の死と復活)を成し遂げられて天に上られると、神が与えられる御救いは、キリストの御霊となって弟子たちのうちに来られました。
肉の人であるときに、弟子たちの耳に語られていたイエスのことば(真理)が、真理の御霊となって弟子たちのうちに住まわれ、イエスのことばを思い起こさせ、真理を教え正しい道に導いてくださるのです。
真理の御霊を宿す人々が、キリストのしもべです。御救いが約束された神の子どもです。父なる神は、神の子羊イエス(神の御子キリスト)の血によって人々の罪を贖い、真理の御霊によって神の子どもに造り変えられるのです。
世は、すでに、キリストの血によって贖われ、真理の御霊を受ける人々が起こされています。
ノアに箱舟を命じられた神は、この世の終わりに、真理の御霊を命じられておられるのです。ノアの救いは、箱舟にありました。キリストの血によって贖われた終わりの世の救いは、真理の御霊にあるのです。
真理の御霊は、永遠のいのちであり、肉なる人を神の子どもに造り変え、新しい創造を施される神格者です。
終わりの時に、神は、ふたりの証人を立てられます。神の権威によって立てられる、神に召されて真理の御霊を受けるふたりです。
なぜなら、終わりの時に神に敵対する反キリスト(荒らす忌むべき者)が現われて、反キリストが世界の覇権を握って世を支配することが定められているからです。
世界は、反キリストになびき、心一つとなって反キリストに主権を与えます。混乱の世(経済の暴落と世界規模の自然災害と戦争などによって方向を見失った世界中の国々の国民)は強い指導者を求め、人々は平和を説く反キリストに希望を見いだすからです。
反キリストは、第三次世界大戦の中で現われることでしょう。ナチスのヒットラーが第二次世界大戦の中で立ち上がったようにです。
混沌とした今の世の中のどこかに、反キリストが成人しているのです。また、悪魔が権威を与える「反キリスト」が支配する世にあって、真理を伝えるために神が起こされる「ふたりの証人」もまた、成人しているのです。ユダヤ人の時に働く重要人物は、時が至って現われるように、すでにこの世で生活しています。
終わりの時の舞台に必要なものの備えは、神によって着々と進められているのです。
神は忍耐深く、御救いを完成させられます。
「神は、あなたがたに対して忍耐深くあられるのであって、ひとりでも滅びることを望まず、すべての人が悔い改めに進むことを望んでおられるのです。
しかし、主の日は、盗人のように(突然)やって来ます。その日には、天は大きな響きをたてて消えうせ、天の万象は焼けてくずれ去り、地と地のいろいろなわざは焼き尽くされます。」(ペテロ第二3:9,10)
イタリアのポンペイで起きたことが、地球規模で起こることでしょう。
「このように、これらのものはみな、くずれ落ちるものだとすれば、あなたがたは、どれほど聖い生き方をする敬虔な人でなければならないことでしょう。」(ペテロ第二3:11)
人は自分の知識や努力や知恵によって、天の御国にふさわしい聖なる者になることはできません。神の憐れみと愛、そして恵みは、神御自身が天から真理の御霊を授けて肉なる人間を造り変え、神を仰ぎ聖なる生き方をする新しい人へと、新しい創造を施してくださるのです。
神を恐れる人々、真理を求める人々、救いを求める人々、きよい生き方を心掛ける人々、善に忠実な人々、心が耕されへりくだる人々に、神の憐れみが注がれます。彼らは、真理の御霊を受けるのです。御霊が注がれても、備えられていない人は、受け取ることができません。恵みは流れ落ちてしまいます。
真理の御霊を受けた人々は、イエス・キリストの血によって罪が贖われたこと、自分たちが「天の神」と思っていた存在は、贖いの神の子羊イエスを遣わされた創造主、キリストの父であり、私たちを造られたまことの父であることを悟るのです。
真理の御霊はキリストの御霊であり、聖書の真理を悟らせなさいます。
こうして、その日には、神道、仏教、ユダヤ教、キリスト教、大和魂の御霊を受けていなかった人々は真理の御霊を受け、真理の御霊によって真理を知り、永遠のいのちを得る者とされるのです。