ふしぎないのち

神が働く不思議な体験

神に油注がれた王によって祈られた神の宮

 

 「もし、この地に、ききんが起こり、疫病や立ち枯れや、黒穂病、いなごや油虫が発生した場合、また、敵がこの地の町々を攻め囲んだ場合、どんなわざわい、どんな病気の場合にも、だれでも、あなたの民イスラエルがおのおの自分の疫病と痛みを思い知らされて、この宮に向かって両手を差し伸べて祈るとき、どのような祈り、願いも、あなたご自身が、あなたの御住まいの所である天から聞いて、赦し、ひとりひとりに、そのすべての生き方にしたがって報いてください。あなたはその心を知っておられます。あなただけが人の子らの心を知っておられるからです。

 それは、あなたが私たちの先祖に賜わった地の上で彼らが生きながらえる間、いつも彼らがあなたを恐れて、あなたの道(いのちの道)に歩むためです。

 また、あなたの民イスラエルの者でない外国人についても、彼があなたの大いなる御名と、力強い御手と、伸べられた腕のゆえに、遠方の地から来て、この宮に来て祈るとき、あなた御自身が、あなたの御住まいの所である天からこれを聞き、その外国人があなたに向かって願うことをすべてかなえてください。そうすれば、この地のすべての民が御名を知り、あなたの民イスラエルと同じように、あなた(まことの生ける神)を恐れるようになり、私(ソロモン)の建てたこの宮では、御名が呼び求められなくてはならないことを知るようになるでしょう。」(歴代誌第二6:28-33)

 

 神の神殿は、イスラエルの民のためだけではありませんでした。外国人にも開かれていました。神殿では、天地万物を造られた創造主が礼拝されます。地上に建てられた、天の神の御前に立つ場所でした。

 

 ききんや疫病や病気や戦争などのわざわいは、神に立ち返るために許されていることがわかります。人は、自分自身でその痛みを思い知らされて、神を求めるのです。人間の力の及ばないことを認めたとき、神の御前に出るのです。

 

 ソロモン王は祈りました。

 「この宮に向かって両手を差し伸べて祈るとき、どのような祈り、願いも、神御自身が、神の御住まいの所である天から聞いて、赦し、ひとりひとりに、そのすべての生き方にしたがって報いてください。」

  それは、民が、いつも神を恐れて、生ける神の道を歩むためです。

 

 「外国人についても、彼があなた(生けるまことの神)の大いなる御名と、力強い御手と、伸べられた腕のゆえに、その生ける神の保護を求めて、遠方の地から来て、この宮に来て祈るとき、神御自身が、神の御住まいの所である天からこれを聞き、その外国人が神に向かって願うことをすべてかなえてください。」

 そうすれば、外国人もまた、神の民イスラエルのように、まことの神を恐れるようになり、ソロモンが建てた神殿では、創造主であられる生ける神の名が呼び求められなくてはならないことを知るためです。

 

 そして、約二千年前、イスラエルには、神に油注がれたとこしえの王が来られました。世の罪を取り除く神の子羊イエス・キリストとして来られました。

 

 神の子羊イエス・キリストは、言われました。

 「この大きな建物(神殿)の石が崩されずに、積まれたまま残ることは決してありません。」(マルコ13:2)

 イエスのことばどおり、イエスが十字架で死んで墓から甦って昇天された後、紀元七十年にローマ軍によって破壊されました。

 

 ユダヤ人の心の拠り所であった神殿は破壊され、ユダヤ人たちはイスラエルの地から散らされました。神の選びの民としての誇りは、神殿の崩壊とともに踏み砕かれ、先祖の地(カナンの地)から散らされて国を失いました。

 

 イエスは宮の中で商売する人々を追い出し、「わたしの父の家(聖なる神の神殿)を商売の家としてはならない。」と言われました。

 そのとき、弟子たちは、詩篇69:9のみことば「あなた(神)の家を思う熱心がわたしを食い尽くす。」を思い起こしました。

 

 そこで、ユダヤ人たちはイエスに言いました。「あなたがこのようなことをするからには、どんなしるしを私たちに見せてくれるのですか。」(ヨハネ2:18)

 イエスが、細なわでむちを作って、羊も牛もみな、宮から追い出し、両替人の金を散らし、その台を倒し、鳩を売る者に「それをここから持って行け。わたしの父の家を商売の家としてはならない。」と言われたからです。

 

 「イエスは彼らに答えて言われた。

 『この神殿を壊してみなさい。わたしは、三日でそれを建てよう。(神の神殿であるイエスのからだを殺してみなさい。キリスト・イエスは三日目に墓から甦る。)』

 そこで、ユダヤ人たちは言った。

 『(目の前にある大きな建物の)この神殿は建てるのに四十六年かかりました。あなた(イエス)はそれを、三日で建てるのですか。』

 しかし、イエスはご自分のからだの神殿のことを言われたのである。」(ヨハネ2:19-21)

 

 四十六年かかって建てたとされる第二神殿は、その後、ローマ軍によって破壊されました。倒れることのないと思われていた神殿は、石が積まれたまま残ることもありませんでした。現在、エルサレム神殿を取り巻いていた外壁の西側の基礎部分が残っています。

 

 神に遣わされた神の御子イエスは、神の律法(旧約聖書)を持つイスラエルに、永遠に生きるための新しい契約をお与えになりました。

 新しい契約は、イエスのことばと、イエスを信じる人々に生かす御霊「真理の御霊」を授けるという契約です。イエスは神に油注がれたキリストであり、聖霊のバプテスマを授ける権威を持つ救世主だからです。

 

 新しい契約では、罪を贖う神の子羊イエスの血によって罪が赦されることと、イエス・キリストが救世主であることを信じてキリストの血で贖われた人々に、神はもうひとりの助け主「真理の御霊」を遣わし、聖霊の宮とされます。

 

 イエス・キリストがご自身のからだを神の神殿と言われたように、イエス・キリストを信じる人々もまた、神の神殿【聖霊の住まい】とされるのです。

 

 イエスの復活と聖霊が注がれた今の世には、神の神殿は、聖霊を宿すキリスト者のからだとして世界中に存在しています。

 

 ソロモン王が、神の神殿のために祈ったように、とこしえの王イエス・キリストは、神の御霊によって新しく造られる神の神殿【聖霊の器】のために言われました。

 「わたし(イエス・キリスト)は、あなたがた(聖霊の器)がわたしの御名によって求めることは何でもしましょう。父が子によって栄光をお受けになるためです。(生けるまことの神が、ひとり子イエス・キリストの御名によって祈る祈りを聞かれることにより、御自身の栄光を現わされます。)

 あなたがたが、わたしの名(イエス・キリストの御名)によって何かをわたしに求めるなら、わたしはそれをしましょう。」(ヨハネ14:13,14)

 

 現在、エルサレムに神の神殿はありませんが、神の御子イエス・キリストの御名によって御霊を受けた者のからだが神の宮であり、神の神殿なのです。

 神の神殿は、祈りの宮です。祈りの宮の祈る祈りを、神の御住まいの所である天で、父なる神は聞いておられます。

 

 祈りの宮には、いつも、聖なる御霊がおられます。御霊は神の御子イエス・キリストとひとつであり、父なる神の御前に祈りを立ち上らせてくださいます。

 イエス・キリストの父が、生かす御霊によって新しく創造される神の子どもたちは、天と繋がっている地上に置かれた神の宮なのです。