ふしぎないのち

神が働く不思議な体験

神と契約を結ぶノアと家族が救われたように

 

 ノアの時代、神は、正しい人ノアとノアの家族だけを残して、世のものを水で滅ぼされました。

 

 地上に人の悪が増大し、その心に計ることがみな、いつも悪いことだけに傾くのを御覧になった主は、地上に人を造ったことを悔やみ、心を痛められました。

 

 しかし、ノアは、主の心にかなっていました。

 ノアは、正しい人であって、その時代にあっても、神の御前を歩む全き人でした。

 世の人々は、神に背を向け、罪を犯したアダムとエバのように、神の御顔を避けて身を隠し、自分勝手な歩みをしていました。

 しかし、ノアは神とともに歩みました。神に取り上げられ地上からいなくなった、先祖のエノクのようでした。エノクは、信仰によって神に喜ばれていました。神は、エノクのその信仰によって、エノクを死を見ることのないように、移されました。

 

 神は、ノアに大水で地上を滅ぼす御計画を告げられました。

 「信仰によって、ノアは、まだ見ていない事柄について神から警告を受けたとき、恐れかしこんで、家族の救いのために箱舟を造り、その箱舟によって、世の罪を定め、信仰を相続する者となりました。」(へブル11:7)

 

 大洪水ですべてのものが流される、なんてことをだれが想像できたでしょうか。ノアにも見当がつきません。

 しかし、ノアは神のことばに従って、神の命じられるまま、神の設計された箱舟を、約七十年かけて造りました。

 

 箱舟に入ったノアとノアの家族は、大水に飲み込まれることなく、生き残りました。ノアとノアの家族が生き残ったことによって、世の人々は彼ら自身の罪によって滅びたことがあかしされました。

 

 神は、世を滅ぼすときに、滅びから救い出すための「箱舟」を用意されました。このことによって、神は、滅びが神の御意志であることを明らかにされたのです。

 箱舟の存在は、箱舟に入ることのできない世の人々を、罪に定めることとなったのです。

 

 エノクは、信仰によって、地上から神に移されました。神は、エノクの信仰を義とされたからです。エノクは、罪を犯したアダムとエバの子孫でありながら、彼の信仰によって義とされたのです。

 ノアは、エノクのごとく、信仰による義を相続する者となりました。

 

 「信仰がなくては、神に喜ばれません。神に近づく者は、神がおられることと、神を求める者には(神御自身が)報いてくださる方であることを、信じなければならないのです。」(へブル11:6)

 

 信仰によって、アブラハムは、相続財産として受け取るべき地に出て行けとの召しを受けたとき、神のことばに従い、どこに行くのかを知らないで、出て行きました。

 ノアの子セムの子孫のアブラハムも、その信仰によって神に喜ばれ、信仰による義を相続しました。

 

 神の義人は、その信仰によって、信仰による義を相続しました。

 神のことばに背いて罪を犯したアダムとエバをエデンの園から追放されるとき、神が仰せられたことばのゆえです。

 神は、女の子孫(ひとりの子孫、すなわち、神が地上に遣わされる神の子羊キリスト「人の子」)が、神に敵対する悪魔を滅ぼすことを定めておられました。

 

 この神の御計画のために、地上には、神に喜ばれる正しい人が置かれていました。アダムの子セツから生まれたエノクの信仰の義は、エノクの子孫ノアが相続し、ノアの子セムの子孫アブラハムが相続し、神はアブラハムと契約を結ばれました。

 そして、神は、アブラハムの子孫に、人を罪に陥れた蛇の頭(悪魔)を踏み砕く「人の子」、すなわち世の罪を取り除き、世の滅びから救い出す救世主【キリスト】を遣わすことを定められました。

 

 神は、この御計画を成し遂げるために、アブラハムを祝福する者を祝福し、アブラハムを呪う者を呪うことを、約束されました。神の御計画のために選ばれたアブラハムには、神の特別な守りがあるのです。

 

 アブラハムの契約は、正妻サラのひとり子イサクに受け継がれ、イサクの子ヤコブに受け継がれました。ヤコブには十二人の息子があり、神は、その十二人を十二部族としてヤコブを父とするユダヤ民族(イスラエル)を造られました。

 神は、アブラハムと結ばれた御救いの契約を、ひとつの民族(アブラハムの子孫であるユダヤ民族)との契約とされました。

 

 神はイスラエルと、世の罪を取り除く、神の祭司の国民としての契約を結ばれました。神は、神の祭司の国民イスラエルに、世の罪を取り除く神の子羊(人の子となられた神のひとり子)を遣わされ、イスラエルは神の子羊をほふりました。

 

 神の子羊イエスは、十字架で血を流し、罪の贖いの子羊の血によって、世の罪を贖いました。人の子イエスは、子羊の血によって、死と滅びに定められた罪人の魂を、死と滅びから買い戻されました。

 

 神の子羊イエス・キリストの血の贖いを信じて、イエス・キリストの御名に御救いを求める人々、すなわちイエス・キリストが神の御子キリストであることを告白する人々は、箱舟に入って大水から救い出されたノアの家族のように、最後の裁きにより定められた火の滅びから救い出されます。

 

 神は、ノアの時代、箱舟によって、世の罪を定められました。

 神は、終わりの時代、神の子羊(イエス・キリストの御名)によって、世の罪を定められます。

 

 神と契約を結ぶ神の民イスラエルは、神の約束どおり、罪の贖いをして世の罪を取り除き永遠のいのちを得させるキリスト「神の子羊イエス・キリスト」を世に現わしました。

 

 ノアの時代、箱舟の中に入ったものが、大水の滅びから救い出されました。

 神を信じ神のことばに従って、箱舟を造るノアがいました。

 

 終わりの時代、神の子羊イエス・キリストの御名の中にはいる人々が、永遠の火の滅びから救い出されます。

 神を信じ神の御計画に導かれて、神の子羊(神の御子ナザレのイエス)をほふる神の祭司の民イスラエルが成し遂げました。

 

 神の約束はイスラエルに残されています。イスラエルを祝福する者を神は祝福し、イスラエルを呪う者を神は呪われます。

 火の滅びから救い出す救世主は、イスラエルから出ているのです。神の御救いはイスラエルとともにあります。

 

 世の御救いのために、罪の贖いの神の子羊の血を流したイスラエルは、神の聖なる働きを成し遂げました。

 しかし、イスラエルは、ナザレのイエスを神の御子キリストであることを信じることができず、神の子羊の血を拒みました。イスラエルの背きは、異邦人の救いとなりました。

 

 契約のなかった異邦人は、神の子羊イエス・キリストを信じることで、神に義とされ、 世の罪から救い出されます。

 イスラエルが造った、火の滅びから救い出すシェルター(神の御子イエス・キリストの御名)を、信仰によって得たのです。

 

 神は、滅びとともに、御救いも用意されます。

 ノアの時代、水により滅ぼすことを定められた世に、神は、ノアと契約を結び「ノアの箱舟の御救い」を用意されました。

 終わりの時代、火により滅ぼすことを定められた世に、神は、イスラエルと契約を結び「神の子羊イエス・キリストの御救い」を用意されました。

 

 私たちは、ノアの箱舟と洪水の話を知っています。その結末(箱舟に入ったものは水から救い出され、世は水によって滅ぼされた)を聞いています。

 私たちは、永遠の火の池(地獄)があることを聞いています。また、キリストの十字架の話も知っています。その結末は、ノアの時代から学ばなければなりません。

 

 世を水で滅ぼすことと、箱舟によって救い出すことは、神によって定められたことでした。

 世を火で滅ぼすことと、神の子羊イエス・キリストの御名によって救い出すことは、神によって定められたことです。

 

 「信仰は望んでいる事柄を保証し、目に見えないものを確信させるものです。」(へブル11:1)

 

 信仰がなくては、神に喜ばれることはできません。神は、神がおられることを信じ、神を求める者には報いてくださる方であることを、信じる者を喜ばれます。

 

 イスラエルは、神がおられることを信じ、神が必ず救ってくださることを信じる民族です。神は、約束どおり、世の終わりに、ユダヤ人をみな、救われます。彼らは、神の契約の民だからです。