ふしぎないのち

神が働く不思議な体験

宇宙から飛び出る魂

 

 今、世界では霊の覚醒した人たちが多く起こっています。

 今まで、霊的な事に関心のなかった人たちでも、霊的な事に耳を傾ける時代となりました。

 

 そして、宇宙からのメッセージを受け取る人たちもいます。地球からほかの星へ移行する人たちへのメッセージです。

 宇宙の中にある、物体の世界である地球から、霊の世界の星への移行です。肉体と時間に拘束され、言語の壁のある不自由な三次元世界から抜け出て、瞬間移動とテレパシーによる自由な世界への旅立ちです。

 

 しかし、宇宙は闇です。地球もそのほかの星々も、漆黒の闇の中にあります。「光の子」と言って、地球を飛び出してほかの星に行っても、光の世界に行くわけではないようです。なぜなら、星自体が漆黒の闇の中にあるのですから。

 

 彼らは、闇の中の光の子です。

 宇宙のメッセンジャーたちは、地球人に自分たちは創造神であると言います。そして、地球人の私たちも、創造神であり、思いを現実にすることができると言います。とても、魅力的な話です。

 

 私は、地球以外にも生物はおり、その生命体は、神の御使いであった堕天使たちだと考えています。

 天使長ルシファーが神に高ぶったとき、天使長に統率されていた天使たちです。天からの追放を知った天使たちの一部は、天使長から離れて神のみもとに帰りました。

 

 闇の王者となった堕天使長(悪魔)と同じ心で天を出た堕天使たちは、悪魔に仕える悪霊となりました。

 天から追放されたあとで、反逆の堕天使長の本質を見て、破壊者悪魔を恐れた堕天使たちは、悪魔と悪霊どもから離れ、彼らとは別の生命体となったように思います。

 

 天使たちはもともと霊の存在ですから、肉体のある人間の肉眼では見えません。しかし、霊の目が開かれた一部の人間には見えるようです。

 

 宇宙の生命体となった堕天使たちは、神が造られた星々を住まいとしたのでしょう。破壊者悪魔の手を逃れ、それぞれの世界をかたち造ったのかも知れません。

 

 神が、天地万物を造られた時、漆黒の闇の中に造られました。まず最初に、神は「光あれ。」と仰せられたのです。

 

 闇にいる堕天使たちは、闇の中で神のことばどおりに働き、神の創造のみわざを完成したとも考えられます。

 ノアが、神に命じられた設計どおりの箱舟を造ったようにです。

 

 ノアとノアの家族が自分たちの手でつくった箱舟ですが、神が、ノアとノアの家族、また、神が選ばれた生き物たちを生き長らえさせるため、彼らを大水から救い出すために、用意した箱舟でもあります。

 

 堕天使たちが、ノアのように神に従って神の設計どおりのものを造っていたとしたら、堕天使たちが自分たちのことを創造神と思うのも納得ができます。

 また、天使たちは、自分たちを「神の子」と思っています。そのことは事実でもあるのです。

 

 しかし、天から追放された者たちの、大きな欠けは、天地万物を造られた神の名や神のひとり子の名を語らないことです。

 天から追放された堕天使長(悪魔)は、闇の主権者となりました。悪霊どもは、悪魔に仕える堕天使たちです。悪魔の集団は、神を神とせず、悪魔を神の立場に置きます。悪魔こそが王者であり、神よりも高いものなのです。

 

 神は、神のひとり子に主権を与える御計画です。悪魔は、ひとり子の主権に逆らう者です。そして、堕天使長(悪魔)といっしょに天から追放された堕天使たちもまた、その点では、悪魔に仕える悪霊どもと同罪です。

 堕天使たちは、悪魔や悪霊どものように神のひとり子に敵対する者ではありませんが、神のひとり子の主権を認めるわけでもないのです。神のひとり子は、自分たち神の子である天使(堕天使)と等しい神の子であると考えます。神のひとり子と神の子の間に優劣はなく、対等のものと考えます。それゆえ、神のひとり子に神格を認めてへりくだることはありません。

 

 天地創造のために、神のことばを発する神のひとり子と、神のことばどおりのものを造る神の子(天使)たちは、等しい神の子であり、創造神であると考えるのです。

 堕天使たちは、光の中にいたとき、天使長に従っていました。神の栄光の輝きに照らされ、光の栄光の中で神を知る者たちです。

 神のひとり子と遜色ない優れた神の子であるという自負があります。

 

 しかし、状況は変わりました。

 神のひとり子は、神の御姿(神格)の栄光を捨てて、肉体を持つ「人の子」となられました。土の塵から造られた「人」を闇から救い出すためです。

 

 天使も堕天使も霊の存在であって、肉体を持つ人間のような不自由はありません。肉体を持つ人の子となられた神の御子は、天使よりも劣るものとなられたのです。

 光の天使たち(天に属する御使いたち)は、神に命じられて、奴隷の姿(肉体)の御子イエス・キリストに仕えました。

 闇の天使たち(宇宙に属する堕天使たち)は、奴隷の姿の御子イエス・キリストを、自分たちに劣る低い者と思います。

 神の御子に敵対する悪魔と悪霊どもは、神の御子イエス・キリストの御名を卑しめ、人間たちに逆らわせます。悪魔の目的は、神の御子を滅ぼし、人間たちを自分の奴隷として闇に閉じ込めることです。

 

 光の天使たちには、天の秩序が保たれています。彼らは神に聞き従い、神の御子イエスに仕え、人の子イエスを助ける者たちです。また、神の御子イエス・キリストに従う人たち(キリスト者たち)に仕える者たちです。

 

 闇の堕天使たちには、天の秩序がありません。彼らは、神の御計画を理解することができません。彼らは、悪魔に妨げられない、平和な世界を夢見て、悪魔に怯える人間たちをその世界に招き入れようと、彼らなりの良い計画をもって働いています。

 

 神のひとり子を「王」とする王国を地球上に造って、その王国を千年の間建てて、「人の子」となって人の罪を贖った、神の御子イエス・キリストを、地球上の国々を治める主権者とする、という神の御計画があります。

 

 人を救うのは、堕天使たちではなく、神の御子イエス・キリストなのです。

 堕天使たち(宇宙人)は、悪魔の破壊を恐れて悪魔から身を守る事はしますが、悪魔と悪霊どもを宇宙から根絶やしにすることはできません。神が、彼らにそのような権威を与えておられないからです。

 

 十字架で神の御子イエスを殺したとき、悪魔と悪霊どもは「勝った!神の御子を死に閉じ込めた!我々は神のひとり子に勝利した!」と思ったことでしょう。

 しかし、神は、神の御子イエスを、聖霊によって、死から甦らせ、新しいからだ(復活の霊のからだ)を与えられました。

 神のひとり子は、死と悪魔に勝利して、悪魔の支配(死と滅び)から罪人たちを救い出してくださいます。

 

 神は、神のひとり子の御名において、新しい創造をされます。

 神の御子は、肉なる人(肉体を持つ人間)を、死から救い出す道を設けられました。神の御子イエス・キリストを信じて、神のひとり子の主権にへりくだる者や服する人たちを、神の子羊イエスの中にいれて、十字架の子羊イエスとともに肉に死に、御霊にて生きる者とされるのです。

 

 人は、神の御子イエス・キリストの御名によって、永遠のいのちを得させられ、御霊のからだを受けて、神の子どもとして天の御国に迎えられるのです。

 

 神の御子キリストは、再び天から来られます。神の民を救うためです。

 悪魔の子や悪霊どもを滅ぼして、悪魔を縛り、千年の間、底知れぬ穴に閉じ込めます。悪魔のいない世界は、堕天使たちが恋焦がれた世界でもあります。

 

 堕天使たちが成し遂げられなかった、悪魔のいない平和な世界を、神の御子イエス・キリストが、地球上に完成されます。

 

 宇宙の天体の多くはすでに、跡形もなく消滅していて、宇宙の星々にいた生命体(堕天使たち)は地球に人間として女から生まれて、最終試験を受けるのでしょう。

 イスラエルの王である神の御子キリストにへりくだる人々は、神の御子キリストの国民とされて、新しい人(天の御国を相続する神の子ども)に創造されます。

 イスラエルの王である神の御子キリストを拝まず、また、キリスト(神が用意された救い主)なしで、自分は神の子であると高ぶる人々は、光の子とはなりません。闇の王者である悪魔につく闇の子です。彼らに、新しい創造は施されません。

 

 永遠のいのちを得させられるまことの光の子は、漆黒の闇である宇宙から抜け出て、全き光である「天の御国」にはいる者です。

 

 宇宙の中で、地球から飛び出てほかの星に移行することを計画している人々は、闇の中に存在したままです。宇宙から抜け出ることができません。

 

 神が、神の御子イエス・キリストにおいて、全き光の世界である天の御国に招いておられる魂は、神のひとり子の主権の中に入る者、神の御子とともに天の御国を相続する神の子どもたち、御霊によって新しく創造されるキリストのからだです。

 

 神の御子イエス・キリストを頭とする、キリストのからだは、神の聖霊によってかたち造られます。神のひとり子の主権にへりくだる神の子どもたちには、調和があり喜びがあり平安があります。彼らは、一つの御霊によって、一つのものなのです。

 

 宇宙の星々に留まる宇宙人の計画よりも、宇宙から飛び出る(漆黒の闇の宇宙から救い出されて、全き光である天の御国にはいる)神の御子のご計画のほうがまさっています。