「主はこう言われる。
『知恵ある人はその知恵を誇ってはならない。（その知恵は神から来たものではない。善悪を知る知識の木から得た知識も知恵も、神に顧みられることはないからである）力ある人はその力を誇ってはならない。（その力は神から出たものではない。神のひとり子キリストに敵対し神の御霊を消す力を、神は裁かれるからである）富める者はその富を誇ってはならない。（富は肉を太らせ、霊の思いを塞ぎ、あなたから正義と公正を取り去るからである）
誇る者はこれを誇りとせよ。すなわち、さとくあって（真理の悟りを得て）わたし（いのちの根源である生けるまことの神が世に遣わされた、永遠のいのちを得させる神のひとり子イエス・キリスト）を知っていること、わたし（十字架にかかり世の罪を取り除く贖いの血を流した神の子羊イエス）が主（救い主）であって、地に、慈しみと公平と正義を行なっている者（キリストはいのちの主であって、永遠のいのちを得させるために導く者）であることを知ることがそれ（人に与えられた唯一の誇り）である。
わたし（天地万物を創造し、被造物すべての値打ちをはかり、めいめいにふさわしいもの（「永遠のいのち〈天の御国〉」かあるいは「永遠の死〈永遠の火の池〉」か）を定める裁き主である主権者）はこれらの事（生けるまことの神の真理の悟りを得て、「救い主〈天から遣わされた救世主、神の子羊イエス〉」を信じて神に立ち返り、キリストの御霊とともにいのちの道を歩むことを誇りとすること）を喜ぶと、主は言われる。」（エレミヤ９：２３，２４）
この世の知恵と知識は、人を迷わせます。真理への道を塞ぎます。
人間の知識は人を高ぶらせ、人間の知恵はまことの光を失わせます。人はそのことを悟りません。高ぶる者は、自分の心を神の心のようにみなすでしょう。
この世に救いを求める彼らは、自分が闇の中に居ることを悟らず、生けるまことの神の存在を心に留めず、自分の終わりのことを思ってもみなかったのです。
強者は自分の強さを誇るな。
神は、彼らの高慢の実、その誇らしげな高ぶりを罰せられるからだ。
最初の権力者二ムロデは、天に届く塔を建てようとしましたが、神が彼らのことば（言語）を混乱させると、言葉が通じなくなり、意思疎通ができなくなった彼らの工事は中止となって、彼らは全地に散らされました。
同様に、終わりの時に反キリストが立って世界を治め、あらゆる国あらゆる民族あらゆる言語に悪魔礼拝をさせる反キリストの国が起こっても、その国の存続する期間は、神によって三年半と定められています。
力ある者に従う者たちはみな、恥を見るのです。
富む者の富は永遠にはありません。
自分のためにたくわえても、死とともに自分の手から離れます。人は、生まれる時も裸で世に現われ、死ぬときも裸で世を去って行くのです。自分の用意した物は、いったいだれのものになるのでしょう。
神の前に富まない者は、自分の死後の備えが何一つされていないのです。
自分の知恵を誇っても、自分の力を誇っても、自分の富を誇っても、知恵も力も富も、何一つ助けてはくれません。
その日（白い大きな御座ですべての魂の裁きがなされて、おのおのが主の裁きの報いを受け取るとき）、彼らは、何一つ備えのなかった事に気づき、自分自身の誇りがガラガラと音を立てて崩れ落ち、笑いは消え、嘆きで顔は曇り、恐怖に震えることでしょう。
悟りを得て、自分を救う堅固な岩（唯一の救い主、神の子羊イエス・キリスト）を知る者たちには、自分自身に、誇るべきものはありません。ただ、罪を赦し、死と滅びから救い出してくださった贖い主キリストと、永遠のいのちを得させてくださるキリストの御霊（真理の御霊）が、彼らの誇りです。
神は、彼らの誇りを祝福し、天の御国にいれてくださいます。
彼らのうちにある誇りは、神に受け入れられる誇りであり、神の喜びなのです。
「人」を死と永遠の滅びから救い出す「救い主」として、神が遣わされた「神の子羊イエス・キリスト」を信じる者は、神の子羊イエス・キリストを遣わされた「父なる神」をも信じているのです。
神の子羊の贖いの血により「罪が贖われた人」をいのちの道に導く「助け主」として、神が遣わされた「真理の御霊」を受ける者は、新しい創造を受ける新しい人に造り変えられて、永遠のいのちを得させられて、天の御国にはいるのです。
天の御国に迎えられる神の子どもたちの誇りは、神の子羊の血の贖いを信じる信仰をお与えくださった神の御霊と、永遠のいのちを得させてくださる神のひとり子イエス・キリストです。
私たちを救うために、十字架につけられた方、神の子羊イエス・キリストがすべての知恵であり、力であり、永遠の富なのです。
