「人はみな、上に立つ権威に従うべきです。神によらない権威はなく、存在している権威はすべて、神によって立てられたものです。
したがって、権威に逆らっている人は、神の定めに背いているのです。背いた人は自分の身に裁きを招きます。
支配者を恐ろしいと思うのは、良い行ないをするときではなく、悪を行なうときです。権威を恐れたくないと思うなら、善を行ないなさい。そうすれば、支配者からほめられます。
それは、彼があなたに益を与えるための、神のしもべだからです。しかし、もしあなたが悪を行なうなら、恐れなければなりません。彼は無意味に剣(権威)を帯びてはいないからです。彼は神のしもべであって、悪を行なう人には怒りをもって報います。
ですから、ただ怒りが恐ろしいからだけでなく、良心のためにも、従うべきです。
同じ理由で、あなたがたは、みつぎを納めるのです。彼らは、いつもその務めに励んでいる神のしもべなのです。
あなたがたは、だれにでも義務を果たしなさい。みつぎを納めなければならない人には税を納め、恐れなければならない人を恐れ、敬わなければならない人を敬いなさい。」(ローマ13:1-7)
日本人は、多くの場合、権威に逆らうことを避けます。和と秩序を重んじる民族だからです。
日本民族の中心に天皇がおられます。
闇の勢力は、この中心の部分に入って、日本民族の魂を死に向かわせています。皇室に対して異議を申し立てるのは、不徳であり、日本人のスタイルではありません。
それに付け込んで、悪しき霊は、皇室の中に毒麦の種を蒔きました。
皇室のことを悪く言う者はなく、また、日本国民は抵抗しないで受け入れることを知っているからです。
しかし、終わりが近づき、日本列島の封印が解かれ、日本人の魂が覚醒し始めると、日本人独自の空気を読む感覚が目覚め始めます。空気を読むということは、霊を見分ける感覚によって働く日本人の天分です。霊の動きを肌で感じます。
どのように反応すれば、自分にとって得策か、と自分中心に生きて来た時代は、日本を覆った闇によって作られていました。
その闇に真理の光が当てられて、目覚める魂が起こると、真理の光を持つ大和魂が息を吹き返します。闇の力は、真理の光の前では弱いものです。
闇に隠されていた不真実に光が当てられると、それらの偽善が姿を現わします。闇に騙されていた日本人の霊は光を得て、偽りを見抜くようになるのです。
政界は、隠していた不正が明るみに出るのを恐れます。財界もそうです。闇は、彼らにとって有難いものです。なくてはならないのです。真実なんてどうでもいいのです。国民を騙して、平和である方がよいのです。国民だって、何事もなく過ごしている方がいいに決まっています。
皇室に送りこまれた毒麦が、良い麦を端に追いやって、自由に働いているうちは、政界も、財界も、毒麦の存在のおかげで不正を続けることができます。
もし、皇室が真理の光であるならば、闇の子らの居場所はなくなってしまうではありませんか。今ある者の多くは、職を失うかもしれないのです。自分たちの地位や立場を守るには、国民に真実を知らせてはなりません。
「祭司長たちや役人たちはイエスを見ると、激しく叫んで、『十字架につけろ。十字架につけろ。』と言った。
(総督)ピラトは彼らに言った。『あなたがた(ユダヤ人の祭司長たち)がこの人(ナザレのイエス)を引き取り、十字架につけなさい。私(ピラト)はこの人には罪を認めません。』
ユダヤ人たちは彼(ピラト)に答えた。『私たち(ユダヤ人)には(神の)律法があります。この人(ナザレのイエス)は自分を神の子としたのですから、律法によれば、(神を冒瀆する者で)死に当たります。』
ピラトは、(ナザレのイエスは自分を神の子としたという)このことばを聞くと、ますます(イエスを)恐れた。(ピラトは、イエスに、十字架につけるような罪を認めることができなかったからです)
そして、また官邸に入って、イエスに言った。『あなた(イエス)はどこの人ですか。(天から来た人ですか?)』しかし、イエスは彼(総督ピラト)に何の答えもされなかった。
そこで、ピラトはイエスに言った。『あなた(イエス)は私(ピラト)に話さないのですか。(総督である)私にはあなたを釈放する権威(十字架につけない権威)があり、また十字架につける権威があることを、知らないのですか。(罪を裁く権限と死刑を執行する権限は総督にゆだねられているのです)
イエスは答えられた。『もし、それが上から与えられているのでなかったら、あなたにはわたしをあなたに渡した者(祭司長などユダヤ人たち)に、もっと大きい罪があるのです。』」(ヨハネ19:6-11)
イエスは、人間の権限ではなく、神の権限をご覧になります。ピラトを総督にしたのは、神です。神の許しがなければ、何事も起こりません。
しかし、イエスは、ピラトに権限をお与えになった神をご覧になります。総督の権威を持ち、イエスを十字架につけない権限を持つピラトが、罪を認めることのできないイエスを、自分自身の良心にしたがって釈放することは、神から出ていないのです。
イエスは、神の御心を知っていました。神の御旨に従って十字架にかかり、世の罪を取り除く神の子羊の、罪の贖いの血を流さなければなりません。
ピラトの言葉は、サタンの言葉だったのです。
かつて、イエスは祭司長たちに殺され、三日目に死から甦る、という御自身のキリストとしての使命を話しておられた時、弟子のペテロが「そんなことが、あなたに起こるはずはありません。」と言うと、イエスは何と言われましたか。
「下がれ。サタン。あなた(サタン)はわたし(キリスト)の邪魔をするものだ。」(マタイ16:23)
弟子のペテロの口から出た言葉でしたが、イエスは、サタンの言葉だと見抜かれ、サタンを退けられたではありませんか。
ピラトの言葉も、サタンの言葉だったのです。上(神)から与えられたことばではありませんでした。イエスは、神の権威に従う人でした。神から出ていない言葉に聞き従うことはありません。
「主のもとにいなさい。主は、人には捨てられたが、神の目には、選ばれた、尊い、生ける石です。(永遠のいのちを得る人たちのとこしえの家の土台です)
あなたがたも生ける石として、霊の家に築き上げられなさい。(罪と闇の世と死に勝利する、御霊の新しい創造を受けなさい)そして、聖なる祭司として、イエス・キリストを通して、神に喜ばれる霊の生贄(執り成し)をささげなさい。」(ペテロ第一2:4,5)
第三次世界大戦は、2029年くらいかも知れないという、予測も出ています。それほど、反キリストの出現の時は近いのです。
反キリストが十の国を一つにして、反キリストの国をつくると、三年半の間、世界を治めます。反キリストの国は、神がイスラエルにお与えになったアブラハムの相続地、すなわち、カナン全土です。
第二次世界大戦で、四つの獣の第一の獣が起こり、四つの獣の時代がスタートしました。その後、世界に離散しており国がなく、諸国で迫害され卑しめられていたユダヤ人、また、第二次世界大戦中、ナチスによって六百万人もの人が虐殺されたユダヤ人たちのための国、イスラエルが建国されました。
第三次世界大戦で、第四の獣(反キリスト)が起こり、その後、キリストの治める「とこしえのイスラエル王国」が建てられます。千年王国がスタートするのです。
キリストが再臨されるまでの時間は、それほど多くはありません。日本国では、今上天皇の時代に来られると思われます。
それゆえ、世界平和の為に執り成す祭司、天皇の働きは完成するのだと思います。
もうひとり、世界平和のために立っているとされるローマ教皇は、天の神に認められる祭司ではないようです。反キリストと反キリストの国がある間に、彼らによって、神は、バチカンとカトリック組織、教皇を火で滅ぼす御計画です。
千年王国の世界では、反キリストの像を拝まず、また、反キリストの刻印を押されずに殺され、信仰に勝利した人々を甦らせて、彼らに、世界の諸国を治めさせられるようです。
今上天皇の次の天皇を立てなくても良い日本国となるようです。今上天皇、皇后雅子様、内親王愛子様は、日本国最後の天皇家の務めをされておられるのではないかと思います。有終の美を飾られます。
皇室内で働く毒麦や、それを守り、力づける闇の子らの中にあって、天皇、皇后、内親王は、炉の苦しみを味わって来られたことと思います。そして、神は、その炉から試みを経た純金の魂を取り出されて、天の倉に納められるのです。
イエスは、ピラトに言われました。
「もし上から与えられているのでなかったら、あなたはわたしに対して何の権威もありません。ですから、わたしをあなたに渡した者に、もっと大きい罪があるのです。」(ヨハネ19:11)
神から権威が与えられていない偽りのものは、さばかれます。
また、その毒麦を置いた者、また、毒麦に地位を与え保護する者、毒麦につく者たちに、大きな罪があるのです。
本当に真実を知ることは恐ろしいことです。
国民は騙されていたほうが幸せに感じるのかもしれません。
しかし、神を求める真理の子らは、真理を知って、神に立ち返るのでしょう。