ふしぎないのち

神が働く不思議な体験

神が神のひとり子に賜わった子ら

 

 「子たち(神がひとり子のために御子とともに造られたアダムの子孫)はみな血と肉とを持っているので(肉体を持つ人なので)、主(救い主キリスト)もまた(救うべき罪人と)同じように、これらのものをお持ちになりました。(人を救う神の御子キリストは、救うべき人と同じように血と肉と肉体を持つ者、すなわち、女から生まれた人の子となられました)

 これは、その(人の子となられた神のひとり子の、ご自分の肉体の)死によって、悪魔という、死の力を持つ者を滅ぼし、一生涯死の恐怖につながれて奴隷となっていた人々を(死の力と滅びから)解放してくださるためでした。

 主は御使いたち(天から追放された神の子ら、堕天使たち)を助けるのではなく、確かに、アブラハムの子孫(女から生まれた人〈アダムの子孫〉の中で、神と契約を持つ人々。すなわち、アブラハムの血肉の子孫であるイスラエル「旧約の民〈旧約聖書の契約を持つユダヤ民族〉」と、アブラハムの信仰の子孫である新しいイスラエル「新約の民〈新約聖書の契約を持つ民。それは罪が贖われ御霊によって生まれた新しい神の民〉」)を助けてくださるのです。」(へブル2:14-16)

 

 天の神がひとり子に肉体を造り、地上に遣わされた目的は、天から追放した堕天使たちの救いのためではなく、エデンの園から追放された罪人の子孫を救うためでした。

 

 霊体で存在しておられた神のひとり子が、全き光の世界で輝いていた神のひとり子としての栄光の御姿を捨てて、肉体を持つ人の子として、ユダヤ人の処女からお生まれになったのは、アブラハムの子孫を助けるためでした。

 

 天から追放され、悪魔と悪霊どもに苦しめられている堕天使(神の子ら)を助けるためではありません。

 肉体の中にあって、死の力を持つ悪魔の奴隷となって、死の恐怖に繋がれているアブラハムの子孫を助けるためでした。

 

 キリストは、全人類の救世主とされていますが、それには、神が設けられた道があるのです。

 キリストは、一生涯死の恐怖に繋がれて、罪の奴隷となっていた人々を解放し、自由を得させる救い主です。

 

 神は、神のひとり子を遣わす民族を、みずから造り、選ばれました。

 神は、神を恐れる正しい人アブラハムを選び、アブラハムの子孫に神のひとり子を遣わすことを定めておられたからです。

 

 神は、百歳のアブラハムに、閉経して死んだ胎の九十歳の妻サラの胎内に、アブラハムの子イサクを宿されました。

 イサクは、奇蹟の子です。神が、アブラハムに約束されたアブラハムの跡取りであり、アブラハムの子孫です。

 

 神は、イサクの子、双子の男の子のうち、弟ヤコブを選び、ヤコブをアブラハムの子孫と呼ばれ、ヤコブに「イスラエル」という新しい名前をお与えになりました。

 ヤコブに十二人の男の子が生まれると、彼らを十二部族の族長として、ヤコブから十二部族のユダヤ民族を造られました。

 

 神がつけられたヤコブの新しい名前はイスラエルであり、ヤコブの子ユダヤ民族は、「イスラエル」と呼ばれました。

 

 神は、イスラエルを「アブラハムの子孫」と呼ばれます。また、アブラハムの神、イサクの神、ヤコブの神である御自身を「イスラエルの神」と名乗られます。

 イスラエルの神は、イスラエルに、天の神の律法をお与えになり、イスラエルを「神の民」とされました。

 また、アブラハム、イサク、ヤコブの血肉の子孫ユダヤ民族に、「聖書」をゆだねられました。聖書は、神の御計画が書かれた書です。

 

 神は、御自身の民であるユダヤ民族に、天の秘密を明かされました。

 天地万物の創造、被造物を管理する人の創造と堕罪、罪を持つ人の定め(一度死ぬことと死後の裁き)、悪魔と悪霊どもの存在、悪魔を打ち砕くために神のひとり子を遣わすこと、神がともにおられる神の御子はユダヤ人の処女から生まれること、神のひとり子は人の子となってユダヤ民族の王ダビデの王座に着くダビデの子として生まれること、人の子となった神のひとり子は世の罪を取り除く神の子羊としてみずからの血を流し罪の贖いをすること、キリストは人類の代わりに神に呪われた罪人として木にかけられること、キリストは一度死んで悪魔に勝利し三日目に死から甦ること、キリストは死から甦り永遠に生きる神の子どもの初穂(長子)となること、キリストは聖霊のバプテスマを授け永遠のいのちを得させる魂の救い主となること、真理の御霊を遣わすこと、キリストに罪が贖われて御霊を受ける新しい人の創造、ユダヤ民族の救いとキリストの民の救いと神の子どもとされる七つの御霊の教会、キリストと新しいイスラエル(ユダヤ民族とキリストの御霊の民)が統治する千年王国、七つの御霊の教会の完成と悪魔と悪魔の民の滅び、天地の滅び、白い御座での最後の裁き、悪魔と悪霊どもと死人の永遠の火の池の裁き、新しい天と新しい地に住む新しい創造の神の子どもの天の御国での永遠の安息。

 

 「聖書」の預言は、天地万物を造られた創造主の御計画であり、すでに成就した事柄もあれば、これから成就する事柄もあります。

 

 神は、神のひとり子を遣わす御自身の民(イスラエル)を、地上に用意されました。

 

 主は、天から追放された御使い(堕天使、悪魔に強いられている悪霊どもや、悪魔に脅かされている生命体)を助けることはしないで、アブラハムの子孫を助けられます。

 神のひとり子「人の子」は、神が取り分けられた神の祭司の国民、アブラハムの子孫を助けられます。

 

 神は、アブラハムに約束しておられるからです。

 「地上のすべての民族は、あなた(あなたの契約を相続するアブラハムの子孫ユダヤ民族)によって祝福される。」(創世記12:3)

 

 確かに神は、アブラハムの子孫に、御自分の御子イエス・キリストを遣わされました。キリストはユダヤ人です。キリストは人類の救い主です。死と死後に裁かれることが定められている全人類の罪を取り除き、神と和解する者(自分の罪を言い表わして罪を赦され、神に義とされる者)に神の御霊を与え、永遠のいのちを得させるキリストです。

 

 世界は、ユダヤ人としてお生まれになった神のひとり子イエス・キリストによって、祝福されます。

 地上のすべての民族は、神の選びの民、神が神の祭司の国民とされたイスラエル民族の語る神のことば(終わりの時に立つふたりの証人と、十四万四千人のユダヤ人の世界宣教)を信じて、御救いを受けるのです。

 

 ユダヤ民族が神からあずかった「聖書」は、すべての民族、すべての魂の「いのちのともしび」です。

 「救いはユダヤ人から出る。」このことばは真実です。偽りがありません。

 

 人類の祝福の源であるユダヤ民族は、神の御手の中に守られています。

 それゆえ、神は、ユダヤ民族に、特別なしるしを与えておられます。

 「あなたを祝福する者をわたしは祝福し、あなたを呪う者をわたしは呪う。」(創世記12:3)

 

 ユダヤ人を憎む者、イスラエルに敵対する者の罪は、神のひとり子イエス・キリストに敵対する反キリストの罪と同じ刑罰を受けます。

 死後の裁きをされる裁き主による、永遠の刑罰です。だれも、その刑罰から救い出す者はいません。

 

 神は、万物を御子イエス・キリストの足の下に従わせられます。

 キリストの支配(千年王国)は、すべての敵をその足の下に置くまで、と定めておられます。

 

 「終わりが来ます。そのとき、キリストはあらゆる支配と、あらゆる権威、権力を滅ぼし、国を父なる神にお渡しになります。」(コリント第一15:24)

 

 「最後の敵である死も滅ぼされます。

 『彼(キリスト)は万物を足の下に従わせた。』からです。」(コリント第一15:26,27)

 

 キリストの国にある国民は、真実な心をもってキリストに仕えます。そして、キリストの父であられる神をたたえ、礼拝します。

 

 神の御子キリストがほめたたえられることは、父なる神の誉れです。神は、神の御子イエス・キリストによって栄光を受けられます。

 

 主イエス・キリストは言われます。

 「見よ、わたし(御霊によって新しく生まれ、新しく創造された新しい人の初穂キリスト)と、神がわたしに賜わった子たち(七つの御霊の教会)は。」(へブル2:13)