アブラハムと契約を結ばれた全能の神、主は、アブラハムに、アブラハムの子孫が四百年の間、外国の地で奴隷とされ苦しめられることを告げられました。
それは、アブラハムが契約のしるしである肉の割礼をまだ受けていないときのことです。
神は、エジプトの川からユーフラテス川までのカナンの地全土を、アブラハムの相続地として与えること、また、妻が不妊の女であり子のないアブラハムに、アブラハムから生まれる跡取りを与えることを約束されました。
そして、その約束が確かなものであるしるしとして、アブラハムの子孫は外国の地で四百年間奴隷とされ、また、アブラハムの子孫が仕えるその国民を神がさばき、その後、アブラハムの子孫は、アブラハムがいま寄留しているカナンの地に戻って来ることを、話されたのです。
神は、確かに、不妊の女でしかも閉経している、子を宿す望みのない妻サラの胎を開いて、アブラハムの子イサクをお与えになりました。
アブラハム100歳、サラ90歳のときに、約束の子、アブラハムの跡取りイサクは生まれました。
「サラは言った。『神は私を笑われました。聞く者はみな、私(子どもを産むはずのない年寄り女)に向かって笑うでしょう。』
また彼女(サラ)は言った。『だれがアブラハムに、(不妊の年寄り女の妻)サラが子どもに乳を飲ませる。』と告げたでしょう。
ところが私(サラ)は、あの年寄り(夫アブラハム)に子(イサク)を産みました。』」(創世記21:6,7)
神が、アブラハムに、妻サラによってひとりの男の子を与えよう、と仰せられたとき、アブラハムは笑い、心の中で「九十歳の女が子を産むことができようか。」と言いました。
すると、神は仰せられました。
「いや、あなたの妻サラが、あなたに男の子を産むのだ。あなたはその子をイサク(笑う、笑う者の意)と名づけなさい。わたしは彼(イサク)とわたし(生けるまことの神、主)の契約を立て、それを彼の後の子孫のために永遠の契約とする。
わたし(主)は、来年の今ごろサラがあなたに産むイサクと、わたしの契約を立てる。」(創世記17:19,21)
また、神の使いが「来年の今ごろ、アブラハムの妻サラには、男の子ができている。」というのを聞いたサラは、心の中で、「私はこんなに年をとっているのに、本当に子を産めるだろうか。」と笑いました。
アブラハムも、サラも、イサクの誕生のお告げを聞いたとき、「こんな年寄りに子を産めるだろうか。」と言って笑いました。それで、神はその子をイサク(笑う)と名づけられました。
神は、約束どおり、妻サラに男の子イサクを与え、イサクと神の契約を立てて、イサクから出る者が、アブラハムの子孫(アブラハムの契約と祝福とを受け継ぐ跡取り)と呼ばれることを誓われました。
イサクの子ヤコブが、アブラハムの契約を相続するアブラハムの子孫と呼ばれます。
そのヤコブの子らは、四百年の間、エジプトの地で奴隷として苦しみました。そして、神がエジプトをさばき、彼ら(アブラハムの契約を相続するヤコブの12人の息子〈十二部族〉の子孫、ユダヤ民族)と荒野で契約を結び、約束の地カナンへと導き入れられたのです。
神がアブラハムに、あなたの子孫は外国の地で寄留者となり、奴隷とされ、四百年の間苦しめられ、その後、そこから出て来て、アブラハムに与えると言った地(カナンの地)に戻って来る、と仰せられたことばは、アブラハムの子孫(アブラハム、イサク、ヤコブの子「ユダヤ民族」イスラエル)に成就しました。
ユダヤ民族は、神が「イサクと神の契約を立て、その約束をイサクの子孫のために永遠の契約とする。」と仰せられたイサクの子孫です。
イスラエルは、神が「アブラハムの子孫」と呼ばれる民です。アブラハムの契約も祝福も、イスラエルのものです。
イスラエルは、先祖アブラハム、イサク、ヤコブの眠るカナンの地に、イスラエル王国を建国しました。
イスラエルと契約を結ぶ全能の神、主は、羊飼いダビデに王の油を注いで、イスラエル王国の王とされました。
神は、ダビデの王位の跡取りとして、ダビデの子ソロモンを選ばれました。
神の都エルサレムに神の神殿を建てたソロモン王の治世に、王国は確立しました。
ソロモン王は、神がめとってはならないと命じていた外国の女たちを愛し、妻とすると、妻たちの拝む外国の神々をも拝むようになってしまいました。
ソロモン王の不義は、イスラエル王国に神を侮る霊をおびき寄せました。ソロモン王の不義は、イスラエルの神を大いに怒らせました。
イスラエルの神が命じた神の契約(イスラエルの神のほかに、ほかの神々があってはならない)と掟(偶像の神々を拝む外国の人との関わりの禁止)とを守らないソロモン王に対する神の処罰は厳しいものでした。
ソロモンの王座を継承するソロモンの子レハブアムの治世に、神は、イスラエル王国を二つに引き裂かれました。
南ユダ王国と、北イスラエル王国は、同胞でありながら、異なる国となったのです。ダビデの王座を継承するユダ族とベニヤミン族の二部族の南ユダと、ヤコブの12人の息子のうち長子の権利のあるヨセフ族のいる十部族の北イスラエル。
神から心が離れた北イスラエルは、アッシリアに捕囚され、離散しました。
南ユダは、北イスラエルよりも悪いものとなって、バビロンに捕囚され、70年後にイスラエルの地に帰還しました。
南ユダがバビロンに捕囚されている時のことです。
捕虜のダニエルは、バビロンの王ネブカドネザルに仕えていました。
神の知恵を受けているダニエルは、ネブカドネザル王の夢を解き明かしました。
ネブカドネザル王は、一つの大きな像を見ました。その姿は恐ろしく、巨大でした。頭は純金、胸と両腕とは銀、腹とももとは青銅、すねは鉄、足は一部が鉄、一部が粘土でした。
夢の中で、一つの石が人手によらずに切り出され、その像の鉄と粘土の足を打ち、これを打ち砕きました。
そのとき、鉄も粘土も青銅も銀も金もみな共に砕けて、夏の麦打ち場のもみがらのようになり、風がそれを吹き払って、あとかたもなくなり、その像を打った石は大きな山となって全土に満ちました。
ダニエルはその解き明かしをしました。現在の私たちは、歴史を見て、もっと具体的に知ることができます。この像は、帝国主義時代の帝国を現わしていました。
金の頭は、ネブカドネザル王のバビロン帝国。その後、バビロン帝国より劣るもう一つの国が起こります。銀の胸と両腕は、メディアとペルシア。次に、青銅の第三の国が起こって全土を治めるようになります。腹はギリシア帝国、ももはローマ帝国と神聖ローマ帝国。鉄のすねは、オスマン帝国。
バビロン帝国が滅び、メディアとペルシア帝国も滅び、ギリシア帝国も滅び、ローマ帝国も滅びました。しかし、神聖ローマ帝国は、今尚ローマ・カトリックとして全土を治めています。
オスマン帝国は第一次世界大戦で崩壊しますが、構成していたイスラムはシーア派とスンニ派の二大勢力に分裂します。
足の一部の鉄は、オスマン帝国の生き残りの人々、そして、足の一部の粘土は、陶器師(神)の手の中にあるユダヤ人。反キリストにつくユダヤ人たちもいるのです。悪魔に反キリストと同じような権威を受ける偽預言者は、ユダヤ民族のダン族の中から出るのではないかと思います。そして、偽預言者は反キリストの像を造り、ユダヤ人たちにその像を拝ませます。偽預言者と共に像を造ったユダヤ人たちは反キリストの国民となるのでしょう。すなわち、足の国は、鉄と粘土によって建つ国で互いに団結することのない国です。これは、第三次世界大戦後、オスマン帝国の復興として出現するイスラム国であり、また、都をバビロンに置いてバビロン帝国のような強い国を完成する、中東の十の国からなる反キリストの国です。
反キリストの国が現われると、反キリストの時代に、天の神は一つの国を起こされます。その国は永遠に滅ぼされることのないとこしえの国であり、巨大な像の国々を絶滅し、帝国主義の時代を終わらせます。
人手によらずに切り出された一つの石は、神の家の礎の石である神の御子イエス・キリストです。キリストは天から来られて、反キリストの国を打ち砕き、絶滅されます。
この巨大な像の帝国主義の国々は、南ユダを苦しめます。非常に光り輝いて恐ろしい外観の帝国主義の国々によって、南ユダの国イスラエルは苦しめられます。
主は、預言者エレミヤに仰せられました。
「背信の女イスラエル(アッシリアに捕囚された十部族の北イスラエル)は、裏切る女ユダ(バビロンに捕囚された二部族の南ユダ)よりも正しかった。」(エレミヤ3:11)
神は、十部族の北イスラエルを、東の島々(日本列島)に連れて来て、もう一つの神の祭司の国民イスラエルを造られたように思います。大和民族です。
ダニエルは、バビロンの王ベルシャツァルの元年に、一つの夢、頭に浮かんだ幻を見ました。
四頭の大きな獣です。これは、もう一つのイスラエル(アッシリアに捕囚された北イスラエル)を苦しめる四つの国を示していたのではないでしょうか。
第一の獣は、獅子のような国です。つけていた鷲の翼は抜き取られ、人間の心を持つ国です。聖書の神の御心にかなう信仰の国を造る目的をもって始められたアメリカ合衆国です。しかし、次第に人道主義に傾き人間的な国となり、民主主義を主張し、世界に影響力を持っています。
もう一つの神の祭司の国、日本列島は、獅子の国に二つの原爆を落とされて、隷属させられ、大和魂を踏みにじられました。
第一の獣は、第二次世界大戦によって姿を現わしました。この時から、四つの獣の時代が始まりました。
第二の獣は、熊に似た強い国で、ロシアです。
終戦後、ソ連は、旧満州などにいた日本の軍人や民間人らをシベリアに連行しました。シベリア抑留は、戦後のことでした。日本の降伏後、武装解除され投降した日本軍たちが抑留されたのです。
また、日本の降伏文書調印後に、ソ連軍が北方領土を占領しています。日露戦争で敗れたことに恨みを持っていたのでしょう。戦争は終わり、武装解除している日本に、どさくさに紛れてやって来て、卑怯にも、北方領土を占領して、日本国から領土を奪おうとしています。いまだに解決していません。
ソ連は崩壊しましたが、ロシアが日本を苦しめる獣として力を得ています。
第三の獣は、四つの頭を持つひょうのような国、中国共産党です。日本は、この獣によって苦しめられています。
この国の強い権力を持つ人が世界の主権を握る時が来ますが、すぐに世を去ります。彼が亡くなると、債権により中国に牛耳られていたアジアとアフリカと中東とヨーロッパは主権を巡って争い、第三次世界大戦が起こるでしょう。
第三次世界大戦で勝利するのは、中東です。
第四の獣は、この中東から現われます。反キリストの国です。中東の十の国の主権を持つ覇者です。新世界秩序を打ち立てて、貨幣制度を改め、反キリストの刻印(右の手か額にチップを埋め込むのでしょう)によって売り買いし、世界を一つの国のようにするでしょう。
日本列島には、多くの神の民がいることでしょう。
反キリストが世界の主権を持つと、多くの日本人は、その信仰ゆえに反キリストに殺されるでしょう。
ネブカドネザル王が見た巨大な像の国々は、帝国主義の時代に南ユダのイスラエルを苦しめた国々です。
ダニエルが見た四つの獣の国々は、神が守られたもう一つのイスラエル、北イスラエル(十部族のユダヤ人の子孫を隠しておられる日本)を苦しめる国々です。
南ユダも、北イスラエルも、それぞれに、苦しみを受けることが定まっていたようです。
終わりの時代には、南ユダを苦しめた帝国主義の最後の国、反キリストの国が建ちます。オスマン帝国の復興です。
また、北イスラエルを苦しめた四つの獣の最後の獣、反キリストの国が建ちます。悪魔礼拝者の国です。
最後には、南ユダも北イスラエルも、同じ敵である反キリストの国に苦しめられます。イスラエルを救うふたりの証人は、日本から出るからです。
神殿建設の時、日本に隠されていたヤコブの子孫らも再建に携わるのかも知れません。
南ユダと北イスラエルは一つとなっているのでしょうか。
ユダヤ人たちは、反キリストに殺されるでしょう。
しかし、神が反キリストに許された三年半の時が満ちると、イスラエルの王キリストが天の軍勢とともに天から来て、反キリストと偽預言者を生きたまま火の池に投げ込み、反キリストの国を、中東の十の国をことごとく打ち砕いて絶滅されます。こうして、カナン全土は、キリストのものとなります。
神は、イスラエル王国を南ユダと北イスラエルに引き裂かれましたが、再び、一つにするためにそれぞれを苦しめられます。南ユダは七つの帝国により、北イスラエルは四つの獣により、打ち叩いて、心を砕いてきよめられます。
神は、彼らの不信仰を砕き、不従順を叩いて、神に忠実な民に整えられるのです。
二部族と十部族がひとつになると、イスラエルの王を迎える備えができます。
すると、カナンの地にイスラエル王国が建ち、天から新しいエルサレムが下って来て、永遠に生きるイスラエルの王(神の子羊キリスト・イエス)がダビデの王座に着かれます。
そして、世界の王として、イエス・キリストの主権は全土に満ちるのです。