「天の神様」という呼び名は、日本人も知っています。
天の神様は、天高く遠くの目に見えない場所におられる方というイメージがあります。姿かたちはわからないけれども、豊かな白いひげの、年を経たお姿を思い浮かべます。
ダニエルは、幻を見ました。ダビデの町ベツレヘムで、「ダビデの子」と呼ばれるユダヤ人の王イエスが降誕する約六百年も前のことです。
ダニエルは、人の子のような方が天の雲に乗って来られ、年を経た方のもとに進み、その前に導かれて、主権と光栄と国が与えられたのを、幻で見ました。
ダニエルは、地上で神の子羊イエス・キリストの十字架の贖いのみわざが実行される六百年も前に、キリストの勝利を見ていました。
現実の世界、すなわち、私たちの肉眼で見ているこの世に、神のひとり子が人の子として生まれて十字架で罪の贖いの血を流して世の罪を取り除いた、神の子羊イエスのみわざは、霊の世界ではすでに完了していたということになります。
約六百年後のイスラエルのエルサレムで、神の子羊イエスが屠られると、イエスは墓に納められて三日目に墓から甦り、壁をすり抜け食べ物も食べる次の世の新しいからだ、すなわち、時間や空間の拘束のない新しい霊のからだで復活し、天に上られました。
ダニエルは、救いのみわざを成し遂げて、死から甦る「新しい人」の初穂として、聖霊が新しい人に創造された神の御子イエス・キリストの御姿を見ました。
「人の子神の子羊イエス」の姿ではなく、「新しい人キリスト」の御姿を見ました。
肉のからだの神のひとり子イエスではなく、新しい御霊のからだの初穂であり、神の子どもたちの長子キリストを見たのです。
ダニエルは、新しい人(第二のアダム)が、年を経た方のもとに進むのを見ました。
年を経た方は、神のひとり子に肉体を造って、聖霊によって宿した人の子(ナザレのイエス)を地上に遣わされた、父なる神です。
人の子イエス(神の御子)は、遣わされた方のみもとに帰って来ました。
天に上られた人の子のような方(聖霊によって新しく創造された第二のアダム、すなわち、永遠に生きる「新しい人」として天に凱旋された神の子羊キリスト・イエス)は、御座におられる方、年を経た方の御前に立ち、主権(天と地を治める主権)と光栄(聖霊のバプテスマを授けるキリストの権威)と国(地上に建つ千年王国)とを受けられました。
年を経た方は、天の御座に着いておられる方であり、神の御子イエス・キリストの父なる神です。
アブラハムは、御座におられる天の神を、「全能の神、主」として知っていました。
アブラハムのひとり子イサクは、「全能の神、主」を「父アブラハムの神」として知っていました。
アブラハムの契約と信仰と祝福を相続したイサクの子ヤコブは、「全能の神、主」を「父アブラハムの神、イサクの神」として知っていました。
アブラハムが聞き従った全知全能の神、主は、天地万物を創造された天の神、創造主です。私たちが見ているもの、太陽も月も星も大空も山も大地も海も川も植物も鳥も家畜も動物も人も、すべてのものは、主が造られた被造物です。
アブラハムの神は、ノアの時代、水で世を滅ぼされた裁き主です。ノアを箱舟に乗せて水の滅びから救い出された救い主です。
私たちが「天の神」と呼んでいる神は、アブラハムの時代も、ノアの時代も、アダムの時代も、永遠に生きておられる神です。
天を造られた神であり、地を造られた神であり、アダムとエバ、人を造られた神です。人に目を造り耳を造り口を造られた創造主です。
全知全能の神、主は、すべてのものの主です。すべてを所有される方です。いのちの始まりであり、いのちの根源です。
主は、仰せられます。
「あなたは天の法則を知っているか。
地にその法則を立てることができるか。」(ヨブ38:33)
「からすの子が神に向かって鳴き叫び、食物がなくてさまようとき、(親烏の目を開いて)からすにえさを備えるのはだれか。」(ヨブ38:41)
イエスは、御父について言われました。
「すずめの一羽でも、あなたがたの父(私たちを創造された父なる神)のお許しなしには地に落ちることはありません。
また、あなたがたの頭の毛さえも、みな数えられています。
だから恐れることはありません。あなたがたは、たくさんのすずめよりもすぐれた者です。」(マタイ10:29-31)
ヤコブの子孫ユダヤ人のモーセに現れた主は、「わたしは、あなたの父の神、アブラハムの神、イサクの神、ヤコブの神である。」と仰せられました。
全知全能の神、主は、「アブラハムの神、イサクの神、ヤコブの神」と名乗られたのです。「ノアの神」でも、「セムの神」でもありません。
全知全能の神、主、すなわち、天の御座におられる方、年を経た方は、荒野で、アブラハムの契約を相続するアブラハムの子孫、すなわち、ヤコブの子孫ユダヤ民族に現れて、契約を結ばれました。
ユダヤ民族は、神が父ヤコブにお与えになった新しい名「イスラエル」の名前で呼ばれます。
主は、ユダヤ民族に「律法」を与えて、アブラハムの神、イサクの神、ヤコブの神、主に仕える聖なる国民とされたのです。
全知全能の神、主は、イスラエルに仰せられました。
「もしあなたがたが、まことにわたし(全能の神、主)の声に聞き従い、わたしの契約(神の律法とおきてと定め)を守るなら、あなたがた(イスラエル)はすべての国々の民の中にあって、わたしの宝となる。全世界はわたし(全知全能の神、主)のものであるから。
あなたがた(イスラエル)はわたし(主)にとって祭司の王国、聖なる国民となる。」(出エジプト19:5,6)
イスラエルは、全地にあって、神に仕える祭司の国民です。
イスラエルは、神の契約を持ち、全知全能の神、主に仕える国民です。イスラエルは、合格しました。それゆえ、主は、全世界を救う救い主キリストをイスラエルに遣わされました。
世の罪を取り除く神の子羊イエスを、ユダヤ民族にお与えになりました。
ノアの時代、神を畏れる正しい人ノアを水の滅びから救い出した救い主であられる全知全能の神、主は、終わりの時代、火の滅びから救い出すために、イスラエルに贖い主(神の子羊イエス)を遣わされました。
贖い主イエス・キリストは、罪が贖われて義とされる者たちに、新しい契約をお与えになりました。文字の律法ではなく、心の律法です。真理の御霊を授けて、心に律法を書き記すのです。
全知全能の神、主は、贖い主キリストによって罪の贖われた人たちに、聖霊を与えて、永遠のいのちを得させられます。
世の終わりに、全知全能の神、主は、永遠のいのちを得させられる人たち(契約の民)を救うために、キリストを遣わされます。
天の御座におられる唯一の神、全知全能の神、主は、天地万物を創造された「創造主」であられ、神の子羊イエスの血によって罪を贖う贖い主キリストと、永遠のいのちを得させる新しい契約の聖霊(真理の御霊、すなわち、キリストの御霊)を遣わす「救い主」であられ、世の終わりには、聖霊により新しく造り変えられた新しい人、すなわち、神の子どもたちを救うために、再び、地上にキリストを遣わして、「とこしえのイスラエル王国」をキリストにお与えになる、イスラエルの神です。
全知全能の神、主は、ユダヤ民族に『聖書』をゆだねられました。聖書の民ユダヤ民族は、主の宝の民です。
全知全能の神、主は、イスラエルの神です。「イスラエルの神」と呼ばれることを、恥とはなさいません。
ユダヤ民族は、永遠のいのちを得て、とこしえのイスラエル王国の国民とされます。
とこしえのイスラエル王国の国民は、イスラエルの民、すなわち、罪が贖われたユダヤ民族と、神の子羊イエス・キリスト(神のひとり子)によって救われた信仰の勝利者たちです。
そして、全知全能の神、主は、神の御子キリスト・イエスに、天から下って来た新しいエルサレムにあるダビデの王座をお与えになるのです。
とこしえのイスラエル王国の王は、国民のためにご自分のいのちを捨てたまことの牧者である神の子羊イエス・キリストです。
全知全能の神は、「イスラエルの神」と名乗られます。
天にも地にも、唯一の神であられる主は、みずから「イスラエルの神」と名乗られます。
イスラエルを神の民とされているからです。
イスラエルとともにおられる神だからです。
地上のすべての民族は、イスラエルによって祝福される、ということを定めておられます。
それゆえ、全知全能の神、主は、イスラエルを祝福する者、キリストを出したユダヤ民族を祝福する者を救い、また、イスラエルの神の民ユダヤ民族を呪う者、主の宝の民イスラエルを呪う者を滅ぼすことを定めておられるのです。