神は、キリストが世に遣わされる以前、しかも、神の祭司の国民イスラエルが造られる以前に、エジプトの地に、「ヨハネの黙示録」の出来事を、人の目に見える状態として展示されました。
それは、ギザのピラミッドです。
アブラハムの子孫ユダヤ民族は、エジプトの地で、エジプト人の奴隷として、四百年間暮らしました。
それは、カナン全土を与えると仰せられた神が、外国の地で四百年間奴隷とされたアブラハムの子孫が、カナンの地にはいってカナンの地を所有することを、アブラハムに約束されたからです。
アブラハムの子孫であるヤコブの子らユダヤ民族は、神が仰せになったとおり、エジプトの地で四百年の間、奴隷として仕えました。
四百年の時が満ちると、神がお立てになったモーセによりエジプトの地から連れ出されて、荒野で神と契約を結び、神の祭司の国民イスラエルとされたのです。
こうして、神は、アブラハムとの契約、すなわち、アブラハムに与えると誓われたカナンの地の約束は真実であったことを証しされました。また、四百年間の奴隷生活したユダヤ民族が、カナンの地を相続する「アブラハムの子孫」であることの証明とされたのです。
エジプトでは、ユダヤ民族がエジプト人の奴隷であったことの記録は残されておらず、現在では、そのような事実はなかった、と考えられているようです。すなわち、エジプト人の歴史に、他民族を奴隷にした過去はなく、すべての建造物はエジプト国民の手によって、平和のうちに建造された、とする説が一般的なのだそうです。
しかし、神は、ユダヤ民族に奴隷であったことを忘れずに、奴隷の苦役から解放してくださった神をとこしえに覚えているようにと、ユダヤ民族に、出エジプトを祝う「過越しの祭り」を記念することを命じられました。
それで、イスラエルは、現在に至るまで、民族の証しとして、毎年過越しの祭りを祝っています。
ギザのピラミッドについてですが、三つの大きなピラミッドのかたわらには、スフィンクスが横たわっています。
獅子のからだに、人間の頭を持つスフィンクスの名前は、「再生・復活の神」というシュセプ・アンクからつけたという説があるそうです。
スフィンクスは「太陽神」として古代エジプトから信仰の対象であったようです。
どのような経緯で造られたのかは謎のようですが、私は、この三つのピラミッドと大きなスフィンクス像は、神が地上に保っておられた一つの啓示であると捉えています。
ユダ族のダビデ王の子としてお生まれになった神の御子イエス・キリストは、「ユダの獅子」と呼ばれています。
私は、スフィンクス像に、イスラエルの王家に生まれ、とこしえのイスラエルの王となられる、復活のキリストの姿を見ています。
神に敵対する悪魔は、三位一体の神を模して、三位一体の悪魔の姿を装っていると思います。
父なる神、子なる神、聖霊なる神の、神の御姿を真似て、サタン、反キリスト、偽預言者の悪魔の姿として、キリストの民イスラエルを撲滅するために働くのではないかと思うのです。
サタン(竜)は、十本の角と七つの頭の獣(異邦人から起こる、中東の十の国の支配者である反キリスト)に悪魔の権威を与えます。また、もう一匹の子羊のような二本の角がある獣(ユダヤ人の中から起こる偽預言者)にも、反キリストと同じような権威を与えます。
そして、偽預言者は反キリストの像をつくって、拝ませます。拝まない人たちをみな、殺します。また、すべての人々にその右の手かその額かに、反キリストの数字(六百六十六)の刻印を押します。その刻印を持っている者以外は、だれも、買うことも、売ることもできないようにします。
こうして、世界の人々は、反キリストに支配されることとなります。そして、反キリストは、自分に権威を与えた悪魔を拝み、また、全地もまた、反キリストに従い、竜(サタン)を拝む世界となります。
しかし、神は、この期間に期限を設けておられます。
期間が満ちると、竜の口と、獣の口と、偽預言者の口とから、かえるのような汚れた霊どもが三つ出て、全世界の王たちのところへ出て行き、戦いのために、彼らをハルマゲドンと呼ばれる所(メギド山)に集めます。
すると、天は開かれ、「忠実また真実」と呼ばれる方(キリスト)が白い馬に乗って来られます。この方の着物にも、ももにも、「王の王、主の主。」という名が書かれています。天にある軍勢はまっ白な、きよい亜麻布(聖徒たちの正しい行ない、御霊のからだ)を着て、白い馬に乗ってキリストにつき従います。
「私(黙示録を記録したヨハネ)は、獣(反キリスト)と地上の王たちとその軍勢が集まり、白い馬に乗った方(キリスト)とその軍勢と戦いを交えるのを見た。
すると、獣(反キリスト)は捕えられた。また、獣の前でしるしを行ない、それによって獣の刻印を受けた人々と獣の像を拝む人々とを惑わしたあの偽預言者も、反キリストといっしょに捕えられた。そして、このふたりは、硫黄の燃えている火の池に、生きたままで投げ込まれた。
残りの者たちも、白い馬に乗った方の口から出る剣(神のことば)によって殺され、すべての鳥が、彼らの肉を飽きるほどに食べた。」(黙示録19:19ー21)
「また私(ヨハネ)は、御使いが底知れぬ所の鍵と大きな鎖とを手に持って、天から下って来るのを見た。
御使いは、悪魔でありサタンである竜、あの古い蛇(エバをそそのかした蛇)を捕え、これを千年の間縛って、底知れぬ所に投げ込んで、そこを閉じ、その上に封印して、千年の終わるまでは、それが諸国の民を惑わすことのないようにした。」(黙示録20:1-3)
神は、神の民イスラエルを四百年間奴隷として苦役を課したエジプトの地に、ユダヤ人から出たユダの獅子キリストの勝利と、永遠のいのちを受けるキリストの民を苦しめたサタンと、反キリストと、偽預言者の敗北とを宣言して、そのしるしを残されたように思います。
エジプトは、この世の象徴です。また、イスラエルは、神の民の象徴です。そして、キリストは、イスラエルの王です。
神の御子キリストにより、世に打ち勝った信仰の勝利者たち(七つの御霊の教会、すなわち、御霊によって生まれ神の子どもに造り変えられた新しい人たち。新生した人たち)が支配する、エデンの園の回復のような平和な千年王国が必ず起こることを、神はこの地球にしるしておられたのです。
この恵みに満ちた世界が現れるためには、世は患難をくぐらなければなりません。
新しい世が起こるために、古い世の支配者たちは滅ぼされます。
イエスは、言われます。
「わたしはダビデの根、また子孫、輝く明けの明星である。」(黙示録22:16)
イエスは、新しい世を開く明けの明星です。
千年王国を迎えるためには、御座におられる方(全能の神、主)の右の手にある巻き物を開かねばなりません。
しかし、その巻き物は、七つの封印で封じられており、だれも開くことができません。
ヨハネは見ました。
ひとりの強い御使いが、大声でふれ広めて、「巻き物を開いて、封印を解くのにふさわしい者はだれか。」と言っています。
「しかし、天にも、地にも、地の下にも、だれひとりその巻き物を開くことのできる者はなく、見ることのできる者もいなかった。
巻き物を開くのにも、見るのにも、ふさわしい者がだれも見つからなかったので、私(ヨハネ)は激しく泣いていた。(この巻き物が開かれなければ、新しい世は開かれません。「千年王国」は始まらないのです)
すると、長老のひとりが、私(ヨハネ)に言った。
『泣いてはいけない。見なさい。
ユダ族から出た獅子(神の御子キリスト・イエス)、ダビデの根(イスラエルの王、神の子羊イエス)が勝利を得たので、その巻き物を開いて、七つの封印を解くことができます。』」(黙示録5:3-5)
勝利を得たユダの獅子イエス・キリストによって、新しい世が開かれます。
千年王国には、神に逆らう者、神に敵対する者はいません。
サタンは、千年の間、縛られて、底知れぬ深い穴に投げ込まれて封印されているからです。
千年王国は、争いがなく、平和で安全で愛と喜びに満ちた嬉し嬉しの世なのです。