ヤコブの父イサクの妻は、父アブラハムの兄弟ナホルの妻ミルカの子ベトエルの娘リベカです。
リベカの祖母ミルカは、アブラハムの兄弟ハランの娘であって、アブラハムの姪に当たります。
創世記十一章に、テラの歴史が書かれています。
「これはテラの歴史である。
テラはアブラム、ナホル、ハランを生み、ハランはロトを生んだ。ハランはその父テラの存命中、彼の生まれ故郷であるカルデヤ人のウルで死んだ。
アブラムとナホルは妻をめとった。アブラムの妻の名はサライであった。ナホルの妻の名はミルカといって、ハランの娘であった。ハランはミルカの父で、またイスカの父であった。
サライは不妊の女で、子どもはなかった。
テラは、その息子アブラムと、ハランの子で自分の孫のロトと、息子のアブラムの妻である嫁のサライとを伴い、彼らはカナンの地に行くために、カルデヤ人のウルからいっしょに出かけた。しかし、彼らはカランまで来て、そこに住みついた。
テラの一生は二百五年であった。テラはカランで死んだ。」(創世記11:27-32)
テラは、アブラム、ナホル、ハランの父です。
ハランは、生まれ故郷ウルで亡くなりました。
アブラムは、妻をめとりました。妻は、父テラの娘サライです。アブラムの異母姉妹です。アブラムは、異母姉妹を妻としたようです。創世記20:12に書かれています。
父テラは、息子アブラムとその妻サライ(テラの娘でもあります)と、亡き息子ハランの子、すなわち孫のロトとをともない、カナンの地に行くために、ウルの地を出ました。
しかし、途中カランまで来て、カランの地に住みついたようです。
テラは、カナンの地に行く予定だったようです。しかし、途中カランの地に住みついて、そこで死にました。
洪水で一掃された地上に、ノアとノアの家族から人類の歴史はスタートしました。
それで、ノアの三人の息子のセムの歴史とハムの歴史とヤペテの歴史とが聖書に書かれています。
セムの子孫のテラの歴史は、特別に書かれています。
神は、アブラムに現われて、「あなたは、あなたの生まれ故郷、あなたの父の家を出て、わたしが示す地へ行きなさい。」と仰せられました。
アブラムは、神のお告げに従って、父テラの死後、妻サライと甥のロトを伴って、神が示す地カナンの地にはいりました。
父テラはカナンの地に行くために、アブラムを伴い故郷のウルを出、カランの地に住みついていました。それゆえ、アブラムは、カランの地からカナンの地に向かったことになります。
神は、子どものいないアブラムに、「あなたの子孫は数え切れない空の星のようになる。」と仰せられると、アブラムは、神のことばを信じました。
神はそれをアブラムの義と認められました。
またアブラムに仰せられました。
「わたしは(主)は、この地(カナンの地)をあなたの所有としてあなたに(アブラム)に与えるために、カルデヤ人のウルからあなたを連れ出した主である。」(創世記15:7)
父テラがウルを出たのは、神がアブラムに、カナンの地を相続させるためだったようです。神と契約を結ぶのはアブラムですが、父テラやロト、また、アブラムの兄弟ナホルやハランもその一部であったようです。
アブラムとサライと契約を結ばれた神は、ふたりに高貴な父という名の「アブラハム」と王女という名の「サラ」という新しい名前を与えられました。
そして、アブラハムとサラの間にひとりの男の子イサクをお与えになりました。アブラハムの子孫と呼ばれる子どもです。神が、空の星の数のようになると仰せられたアブラハムの子孫です。
神は、イサクに、アブラハムの兄弟たちの子孫リベカを用意しておられました。
リベカは、イサクに双子の男の子を産みました。神は、生まれる前から、兄が弟に仕えると定められました。それで、弟のヤコブが、父イサクの財産の跡取りとなり、父祖アブラハムの契約と祝福とを相続しました。
神は、ヤコブの妻として、母リベカの実家の兄ラバンの娘を用意しておられました。
アブラハムの兄弟ナホルと兄弟ハランの娘ミルカとの間に生まれた子ベトエルの娘レアとラケルのふたりが、ヤコブの妻となりました。従兄弟結婚です。
ヤコブの妻たちが生む子どもは、テラの三人の息子すべての血を受け継ぐテラの濃い血を持っています。
神は、血をとても大切にされます。人間が考える以上に、血は神聖なものです。
ヤコブの妻レアは、ヤコブのために、ルベン、シメオン、レビ、ユダ、イッサカル、ゼブルンの6人の息子を生みました。
ヤコブの妻ラケルは、ヤコブのために、ヨセフとベニヤミンの2人の息子を生みました。
妻レアの息子レビは、神が神に仕えるように特別に選び、御自分のために聖別した祭司のレビ族を生みました。
妻レアの息子ユダは、神が王の油を注いたダビデ王を生みました。神のひとり子ナザレのイエスは、このユダ族から生まれ、「ダビデの子」と呼ばれるキリストです。
妻ラケルの息子ヨセフは、ヤコブの十二人の息子の長子の権利を持つ者となりました。
妻ラケルの息子ベニヤミンは、イスラエルの最初の王サウル王を生みました。
テラの血の濃い8人のヤコブの息子のうち、レビ、ユダ、ヨセフの三つの部族は、神の特別な使命を持つ部族です。
レビ族のモーセとアロンは、イスラエルを奴隷の家エジプトから連れ上りました。
ヨセフ族(エフライム族)のヨシュアは、神と契約を結ぶイスラエルを率いて、荒野からカナンの地にはいりました。
ユダ族のダビデは、イスラエルの王となりました。ダビデの子孫から、神の御子イエス・キリストが生まれました。
終わりの時代に、世界の救いのために神は、ユダ族のユダの総督(イスラエルのメシア)とレビ族の大祭司ヨシュア(アロンのメシア)を立てて、神に立ち返る神の子どもたちを滅びの世から連れ出されるでしょう。
ヤコブにはふたりの妻がそれぞれ与えたそばめたちがいました。妻レアの女奴隷ジルパと、妻ラケルの女奴隷ビルハです。
そばめの女奴隷ジルパは、ヤコブのために、ガドとアシェルの2人の息子を生みました。
そばめの女奴隷ビルハは、ヤコブのために、ダンとナフタリの2人の息子を生みました。
二人の妻と二人のそばめの子どもたちを合計すると、ヤコブには十二人の息子がいます。ユダヤ十二部族の十二人の族長です。
神の選びとは、突然ひとりの義人を見い出すというよりは、神には設計図があるようです。
アブラハムは、テラの歴史の中に現われました。
ダビデは、エッサイの根株から生えた新芽でした。
「(ダビデの父)エッサイの根株からひとつの新芽(ダビデ王)が萌出いで、その根からひとつの若枝(神の子羊キリスト・イエス)が育ち、その上に主の霊がとどまる。(主は神の子羊イエスとともにおられる)
(神の子羊イエスにとどまる聖霊は)知恵と識別の霊、思慮と勇気の霊、主を知り、畏れ敬う霊。
彼(神の子羊イエス)は主を畏れ敬う霊に満たされる。
目に見えるところによって裁きを行なわず、耳にするところによって弁護することはない。
弱い人のために正当な裁きを行ない、この地の貧しい人を公平に弁護する。その口の鞭(彼の口から出る神のことば)をもって地を打ち、唇の勢いをもって逆らう者を死に至らせる。
正義をその腰の帯とし、真実をその身に帯びる。」(イザヤ11:1-5)
父祖アブラハムの契約を相続し、神との契約を結ぶ民族として「聖書」をあずかり神の祭司の民とされたユダヤ民族の始まりは、約四千年前のテラの血縁が礎です。
テラは、神に特別覚えられた人なのでしょうか。
アブラハムが妻サラとともにカナンの地に向かう時、甥のロトも一緒でした。ロトからモアブ人とアモン人が出ました。
ダビデの父エッサイの祖母は、ロトの子モアブの子孫です。ボアズの妻ルツは、モアブ人です。
イスラエルの王ダビデの中には、ロトの血も入りました。
アブラハムの子孫である、アブラハムの契約を相続するヤコブの子孫の血統には、アブラハムの兄弟ナホルとハラン、ハランの娘でありアブラハムの姪であるミルカ、ハランの息子でありアブラハムの甥のロト、ナホルの孫でありハランのひ孫であるリベカ、ナホルのひ孫でありハランのやしゃごであるレアとラケルの血、テラの子孫である親族の血によって固められています。
アブラハムは、テラを同じ父とする異母姉妹サラを妻にしています。異母兄妹の結婚です。
アブラハムの兄弟ナホムは、兄弟ハランの娘ミルカを妻としています。伯父と姪の結婚です。
神は選ばれる者の血統を、神が守っておられるようです。同じDNAを持つ者の婚姻によって、より血の純度を高めておられるのでしょうか。
神は御計画をもって、神の人を選んでおられます。
「神の道は完全。
主の仰せは火で練り清められている。
すべて御もとに身を寄せる人に、主は盾となってくださる。」(詩篇18:30)
「この神こそ、私に力を帯びさせて私の道を完全にされる。」(詩篇18:32)