ふしぎないのち

神が働く不思議な体験

日本に覆われた厚い雲

 

  日本の教会を建て上げ育てた宣教師が、まだ日本の国に多く滞在していた頃のお話です。

 

  「母国からから日本に来るとき、飛行機が日本の上空に差し掛かると、霊的に重くなる。日本列島の上空は、霊的な黒雲が広く覆われているようだ。日本の上空では頭が重くなり、憂鬱な気分にさせる。しかし、日本の地に降り立ってしばらくすると、その事が気にならなくなって忘れている。」との事でした。

 

  日本で暮らしている者には分かりませんが、日本列島は偶像崇拝の霊で覆われているようです。一人二人の宣教師の体験ではありません。霊的な感覚を持つ宣教師すべての体験です。

 

  確かに、道を歩けば、あちらこちらに祠(ほこら)があり、お寺や神社があります。日本人にとって、すべてが拝む対象です。拝むことは習慣化されており、その行為は、日本人の心を慰め勇気づけて来ました。

 

  切っても切れない関係です。切る事は自分の魂をみなしごにするようで不安です。この風習は何千年と続いて来ました。日本人の魂の生みの親であり、心の拠り所のような存在です。

 

  これらの神々、仏に守られて、日本人は日本の地で暮らして来ました。多くの神仏に守られることは、日本人の望むところでした。多くの守り神があることは権力の象徴でもあります。

 

  数に信頼します。「神様、仏様」と様々なものにすがります。それで自分を安心させます。その結果が、偶像崇拝国日本を形成しました。

 

  これら日本人が拝んでいる数々の偶像の霊が、日本列島を覆い、真理を閉ざして来たのでしょう。

 

  真理とは、ただ一つです。天地万物を造られた唯一の神がいるだけです。父なる神と、子なる神イエスと、聖霊の御霊である神、永遠の昔から存在される三位一体の生ける神がおられるだけです。

 

  それは目に見えない神です。霊的存在の神です。かたちでは、表せられません。この神が、人を造られ、人を生かし、死に至らせる方です。

 

  人間が作った偶像を信じ、偶像崇拝によって偶像に力を与え、偶像にすがる日本人は、霊の目が塞がれており、ひとりの神、キリストひとりが神である事は受け入れ難く、信じ難い事なのです。

 

  日本を守って来た日本の神に対して、キリストは外国で生まれた外国の神、との認識です。何故、日本で外国の神を拝まなければならないのか。日本に神がいないとでも言うのか。日本人は日本の神を拝まなければ、日本の神を怒らせてしまう、と思ってしまうようです。

 

  日本人は神が怒る、という事には敏感です。神の祟りを恐れて来ました。何と言っても、日本には大勢の神々がいるのです。彼らを怒らせたなら、彼らが結集して日本人に災いをもたらす事でしょう。「触らぬ神に祟りなし」です。

 

  日本人はかつてキリスト信者を殺し、キリスト教を信じる事を恐れさせました。キリスト信者は、日本人の集まりから孤立させられました。

 

  日の昇る極東の日本は、日の丸の旗を掲げ、神の国日本と考えて来ました。日本という名前も、日の本(ひのもと)、太陽の生まれる所、神の源、神の国という発想から出ているのだ、と思います。

 

  人が作った偶像の神々で満ちている日本は、真の神を拝んでいない事には気づきません。自分達が真の霊なる神を拒んでいる事を知りません。実は、天地万物を造られた神の計画のうちにあって、日本国が祝福されている事に気づきません。

 

  日本列島の上空は、霊の目と思いを塞ぐ厚い雲が覆っているのです。この状況で、キリストを信じる事が出来たのは、恵みのわざです。奇跡的な事です。大海に落とした価値ある真珠を捜し当てるような、信じがたい奇跡なのです。

 

  こんな日本列島の中でも、数少ないクリスチャンがキリストを信じ、真の神を礼拝しています。この礼拝は、日本列島を覆う霊の黒雲を退ける唯一の砦(とりで)です。

 

  先人の日本人クリスチャンは、なんと苦しい戦いをし、真の神の要塞を後世の日本人のために、日本の国のために残してくれたことでしょう。

 

  日本人クリスチャンの御霊による祈りと賛美は、日本列島の上空の覆いを破り、天の窓を開きます。

 

  かつて厚く垂れ込めていた悪霊の黒雲は、だいぶ薄くなっているようです。

 

  日本人クリスチャンが日本の救いのために祈って来たけれど、この黒雲が妨げていました。日本人の心は、疑いの雲に包まれていたからです。

 

  日本人の救いのためには、この疑いの雲が晴れるために、日本を覆う偶像崇拝の黒雲を除かなければいけません。日本人が長い間、真の霊なる神に背を向けて、偽りの神々を拝んで来た事をクリスチャンが代表して、悔い改める必要があります。

 

  神の御前に日本人の罪を告白して悔い改め、キリストの贖いの血潮を日本列島に注いで下さるように祈りましょう。

 

  日本人の霊の目を堅く閉ざしている悪魔の力が日本から手を引くように、また、悪魔の呪いが解かれ、日本人が滅びの呪いから解放されるように、キリストの血の力を信じて祈っていきましょう。

 

  日本の上空を覆っている霊的黒雲の、日本の地を縛る力が弱くなると、そこに住む日本人の心を縛る悪霊との戦いは勝利しやすくなるのです。

 

  まずは、強い人(日本を覆う黒雲の悪魔)を、日本の各地に住むクリスチャンの祈りで弱らせましょう。悪魔は、キリストよりも弱い者です。キリストは、悪魔よりも強い方です。キリストの御名によって、日本は真の神のものである事を宣言し、偽りの神々は日本人から、日本に住む人々から手を引くように命じましょう。

 

  必ず、神は勝利を与えて下さいます。今のままでは、99%の日本人は、火の池に落ちてしまいます。日本の解放のために祈ったら、自分の家族の救いのために祈っていきましょう。

 

 

    著作本 『人はどこから来てどこへ行くのか』鍵谷著 (青い表紙の本)

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