ふしぎないのち

神が働く不思議な体験

イエス・キリストを信じるはイスラエルの神を信じること

 

 「初めからあったもの、私たちが聞いたもの、目で見たもの、じっと見、また手でさわったもの、すなわち、いのちのことばについて、

 ―このいのちが現われ、私たちはそれを見たので、そのあかしをし、あなたがたにこの永遠のいのちを伝えます。すなわち、御父とともにあって、私たちに現われた永遠のいのちです。―

 私たちの見たこと、聞いたことを、あなたがたにも伝えるのは、あなたがたも私たちと交わりを持つようになるためです。私たちの交わりとは、御父および御子イエス・キリストとの交わりです。」(ヨハネ一1:1-3)

 

 永遠の昔からおられた神、天地万物を造られた創造主であり、御自身が創造された人の治世を終わらせ、最後の裁きをもって神の世(新しい天と新しい地)を創造される全知全能の神。

 すべてのものは、このお方によって造られました。私たちはみな、この永遠に生きておられる神によって造られました。私たちにいのちをお与えになった神です。

 

 生きるも死ぬも、いのちも死も支配しておられる絶対的主権者が、イスラエルを選び御自分の民とされました。それで、人の世では、御自身を「イスラエルの神」と呼ばれます。

 太陽も月も星も造られた偉大なる神が、御自身を「イスラエルの神」と呼び、イスラエルの神と呼ばれることを恥とはなさいません。

 

 ユダヤ人は、イスラエルの神の民です。世界中に離散して、諸国に散在していても、ユダヤ人の神は、「イスラエルの神」でなければなりません。それぞれの国にそれぞれの神々がいますが、ユダヤ人の神は、どこの国にあっても、先祖が契約を結んだ「イスラエルの神」ただおひとりです。

 

 イスラエルの神は、ユダヤ民族の神ですが、すべての国々の神々の上に立つ「主」なのです。だれが決めたのか、と尋ねる必要はありません。神は天の神おひとりだけなのです。地上の神々は人間が作ったもので、天に上ることはできません。神ではないからです。

 

 天の神は、天をも地をも支配される霊なる神です。悪魔も悪霊どもも震え上がる主権者です。人間が認めなくても、悪魔も悪霊どもも知っているのです。神はおひとりであることを。

 まことの神以外は、時が来たら、すべて滅びます。悪魔も悪霊どもも神に滅ぼされることを知って、震えおののいているのです。

 

 悪魔も震え上がるほどの神が、「イスラエルの神」なのです。天の神が、人の世において、イスラエルの神として働いておられます。

 

 イスラエルの神である全能者は、御自分の民イスラエルに御自分のひとり子(神の御子)を遣わされました。イスラエルの罪を贖い、イスラエルを人の世から救い出す、救い主キリスト・イエスです。

 

 イスラエルと契約を結び、救い主を遣わすと約束された神が、その約束を実現させられました。

 

 ユダヤ人に生まれ、ユダヤ人の間を歩まれた神のひとり子イエス・キリストは、世を救うために、天の神が遣わされたメシア(主キリスト)です。

 

 イエスは御父に従い、御父が選ばれた者を弟子としました。ユダヤ人は、まことの神に仕える祭司の国民です。イエスに従うユダヤ人の弟子たちは、イエスの語ることばを聞きました。それは、父なる神がイエスにお与えになったことばです。イエスは、神のことばをユダヤ人たちに伝えたのです。

 

 イエスにはいのちがありました。イエスはいのちのことばを告げられたのです。このいのちは人の光です。真理のない世に真理を解き明かし、まことの神を明かされました。

 

 イエスがイスラエルに現われたので、ユダヤ人の弟子たちは、このいのちを見ました。イエスによって、弟子たちはいのちを知りました。そのいのちとは、初めからあったものです。神御自身です。

 

 弟子たちがイエスから聞いたもの、また、弟子たちが目で見たもの、じっと見たもの、手でさわったものは、初めからあったいのちです。死なないいのち、永遠のいのちを弟子たちは味わいました。

 幻ではありません。空想でもなく、夢でもありません。見ているうちに消えていくものではなく、実際に手で触れることができ、じっと見ることができ、何度も問いに答えてくれる神の御子イエスを、現実に体験しました。

 

 弟子たちはイエスを通して、ユダヤ人がイスラエルの神と呼んでいたお方は、ナザレのイエスの御父(父なる神)であられ、イエス・キリストは神の御子であることを知りました。イエスの弟子たちは、先祖の神を、父なる神として初めて知らされました。

 

 御子と御父は一つです。イエスのことばは父なる神のことばです。イエスを信じる者は、イエスの父である神を信じる者です。イエス・キリストを信じる者は、イエスを遣わされた父なる神を信じる者です。

 イエス・キリストを救い主とする者は、イスラエルの神を信じる者です。イエス・キリストは、イスラエルの神がイスラエルに遣わされた救い主だからです。

 

 イエス・キリストは、世の光です。イエス・キリストのいのちは、真理の光であり、闇の世に輝く永遠のいのちです。イエス・キリストのことばに耳を傾ける者は、いのちを求める者です。いのちのことばを受ける者は、永遠のいのちへと導かれます。

 

 イエス・キリストは永遠のいのちを現わされました。

 神がともにおられるイエスは、弟子たちに永遠のいのちを現わされました。弟子たちは、神がともにおられるイエスを見ました。「インマヌエル」と名づけられたイエスを見たのです。

 弟子たちは、死から復活したイエス、すなわち永遠に生きるキリストを見ました。弟子たちは、ナザレのイエスが、預言者たちに預言されていた主キリストであることを証する者です。

 

 イエスの弟子たちは、御父と御子イエスの交わりの中に入り、「アバ、父。」と呼ぶキリストの御霊を受けました。キリストの御霊を持つ者は、御父と御子イエス・キリストとの交わりを持つユダヤ人の弟子たちの交わりに加えられます。

 こうして、無割礼の異邦人であった私たちも、イエス・キリストを信じる信仰によって、イスラエルの神の民に加えられるのです。

 

 御父と御子イエス・キリストとの交わりを持つ者は、永遠のいのちを得るイスラエルです。御子イエス・キリストがわからなければ、永遠のいのちを得るイスラエルではありません。

 御子イエス・キリストを主と仰ぐと、思いの覆いが取り除かれて真理の光が輝き、御父と御子イエス・キリストとの交わりの中に入り、永遠のいのちを受けるのです。

 

 御子イエス・キリストを信じる者は、キリスト・イエスの父であり、神のひとり子イエスをイスラエルに遣わされたイスラエルの神を信じる民、すなわち新しく創造されるとこしえのイスラエルに加えられるのです。

 

 ユダヤ民族の神ではなく、全地の神、全知全能の主権者であられる、イスラエルの神の民となるのです。