「私(ヨハネ)は、獣(反キリスト)と地上の王たちとその軍勢が集まり、馬に乗った方(天から天の軍勢を付き従えて来られた主イエス・キリスト)とその軍勢と戦いを交えるのを見た。
すると、獣は捕えられた。また、獣の前でしるしを行ない、それによって獣の刻印を受けた人々と獣の像を拝む人々とを惑わしたあの偽預言者も、彼(反キリスト)といっしょに捕えられた。そして、このふたり(反キリストと偽預言者)は、硫黄の燃えている火の池に、生きたままで投げ込まれた。
残りの者たちも、馬に乗った方(主イエス・キリスト)の口から出る剣(神のことば)によって殺され、すべての鳥が、彼らの肉を飽きるほどに食べた。
また私は、御使いが底知れぬ所の鍵と大きな鎖とを手に持って、天から下って来るのを見た。
彼(御使い)は、悪魔でありサタンである竜、あの古い蛇を捕え、これ(悪魔)を千年の間縛って、底知れぬところに投げ込んで、そこを閉じ、その上に封印して、千年の終わるまでは、それが諸国の民を惑わすことのないようにした。サタンは、そのあとでしばらくの間、解き放されなければならない。」(黙示録19:19-20:3)
悪魔から悪魔の権威を与えられた反キリストと偽預言者は人間ですが、神の民(ユダヤ人とキリスト者)を滅ぼし尽くすために、終わりの時代に現われるようにと定められていた滅びの子です。
反キリストが自分を神として、エルサレムの神の神殿に立ち、世界に君臨します。すべての人々は滅びの子ら(反キリストと偽預言者)の奴隷であり、悪魔の奴隷です。
彼らは悪魔の権威を振るい、世界中の人々に悪魔を拝ませます。すべての人は、悪魔に思考も感情も精神もコントロールされています。
神がこれらのことを許されたのです。すべての人々の右の手かその額かに獣(反キリスト)の名、またはその名の数字(666)が刻印されています。おそらく、チップが埋め込まれるのでしょう。
チップは、民族、国語の壁を取り除ける機能があることでしょう。自動翻訳で意思疎通ができ、貨幣の分断もありません。世界中の人間は、そのチップにより、一瞬で素性が明らかになるのです。まるで、一つの言語、一つの国、一つの国民のようです。
獣の数字666は、人間をさす数字です。(神のひとり子イエス・キリストによって神の子どもに造り変えられない人間は、すべて悪魔の支配下にある悪魔の奴隷なのです。)
キリストの御霊によって新生した聖霊の器も、キリスト者にイエスのことばを思い起こさせて真理を教えていた、助け主「真理の御霊」も、すでに世にいません。
聖霊が注がれていた世は、彼ら(聖霊の器と御霊)が取り去られて、真理の光を失いました。光の子らはもういないのです。聖徒たちの祈りによって聖霊におおわれていた地球は真理の光を失い、悪霊が自由に働く闇の世となります。取り締まる者はいません。執り成す聖徒はもういないのです。
反キリストと、反キリストと心一つの偽預言者は、悪魔の心を成し遂げます。すべてのユダヤ人とすべてのキリスト者を殺して、聖徒たちを世から取り除きました。
悪魔一色の世界です。
しかし、神は、一部のユダヤ人を荒野にかくまっておられました。いつも、神は残りの者を残しておられます。悪魔の目から隠して、神が三年半の間、彼らを養っておられました。
悪魔が支配した世が三年半を終えると、反キリストと偽預言者と諸国の王たちは、イスラエルのメギド山(ハルマゲドン)に集結します。悪魔が彼らを集めるのです。
三年半の荒野での養いの時を迎えると、反キリストの国民が荒野のユダヤ人を見つけて戦いの備えをします。ユダヤ人を滅ぼすためです。
地上に生き残っているユダヤ人たちは、天に向かって叫びます。「主よ。来てください。」彼らは、イスラエルのメシアを呼び求めるのです。
すると、天から白い馬に乗った万軍の主イエス・キリストが、天の軍勢を付き従えて、天からやって来られます。
ユダヤ人たちは、天の神の助けによって、反キリストの国民を絶滅します。
一方、メギド山に集められた悪魔の軍勢は、白い馬に乗った方(主イエス・キリスト)とその軍勢と戦います。
これは、世にいう「ハルマゲドンの戦い」です。ハルマゲドンの戦いは、地上の最終戦争のことをさすと思われていますが、人間同士の戦いではありません。神と悪魔の戦いです。
ハルマゲドンと呼ばれる「メギド山」での戦いのことを言います。場所をさしているのです。
主キリストは、神の聖徒を苦しめ、世を惑わした反キリストを捕えられます。また、獣の刻印(反キリストにより人間の刻印)を受けた人々と獣の像(反キリストの像)を拝む人々を惑わした偽預言者も、反キリストとともに捕えられます。
主キリストは、忌むべきこのふたりを、硫黄の燃えている火の池に、生きたままで投げ込まれます。
メギド山に集結した残りの者たちも、万軍の主イエス・キリストの鋭いことばによって殺されます。
最初、「光あれ。」と命じられて天地万物の創造を始められた神は、悪魔に勝利された神のひとり子イエス・キリストのことばによって、創造以前から存在していた悪霊どもと神の敵対者を滅ぼされます。
反キリストの国は滅ぼされ、反キリストと偽預言者が生きたままで火の池に投げ込まれると、天から御使いが下って来ます。地上から悪い者が取り除かれました。
御使いは、底知れぬ所の鍵と大きな鎖を手に持って、天から下って来ました。そして、神から遣わされたその御使いは、悪魔でありサタンである竜(神に敵対する破壊者)、あの古い蛇(エバとアダムを騙し、神に反逆する偽り者)を捕え、これを千年の間縛って、底知れぬ所に投げ込んで、そこを閉じ、その上に封印して、千年の終わるまでは、悪魔が諸国民の民を惑わすことのないようにされました。
この御使いは、メギド山の戦い(ハルマゲドンの戦い)で大勝利を取られた神の子羊イエス・キリストなのかも知れません。イエス・キリストが地上に立つのは、地上の人々が七か月かかって、地上の多くの死体を片付けてからです。イスラエルの王を迎える備えができると、神の子羊イエス・キリストはオリーブ山に立たれます。
騙す者、惑わす者である悪魔が縛られて、千年の間、世は、悪魔から守られます。神は、神のひとり子イエス・キリストを王として、イスラエル王国を建国し、世界は、イスラエルの王イエス・キリストによって、平和に治められます。
悪魔の権威も、反キリストの活動も偽預言者の働きもわずかな間のことでした。必ず、終わりが来ます。
三年半の間、神にかくまわれて養われていたユダヤ人たちが天に向かって「主よ。来てください。」と叫ぶと、彼ら(ユダヤ人)のメシア、すなわち神の御子イエス・キリストが天から来られて、悪魔の軍勢を絶ち滅ぼされます。
神の聖徒たちは、反キリストや偽預言者を恐れなくてよいのです。私たちの主イエス・キリストは、悪魔よりも強いお方、反キリストと偽預言者を生きたままで火の池に投げ込まれる力ある万軍の主だからです。