ふしぎないのち

神が働く不思議な体験

イエスにおいて神は父となられた

 

  イエスは時が来たことを知り、目を天に向けて言われた。

  「父よ。時が来ました。あなたの子があなたの栄光を現わすために、子の栄光を現わしてください。それは子が、あなたからいただいたすべての者に、永遠のいのちを与えるため、あなたは、すべての人を支配する権威を子にお与えになったからです。その永遠のいのちとは、彼らが唯一のまことの神であるあなたと、あなたの遣わされたイエス・キリストとを知ることです。

 

  あなたがわたしに行わせるためにお与えになったわざを、わたしは成し遂げて、地上であなたの栄光を現わしました。今は、父よ、みそばで、わたしを栄光で輝かせてください。世界が存在する前に、御一緒にいて持っていましたあの栄光で輝かせてください。

 

  わたしは、あなたが世から取り出してわたしに下さった人々に、あなたの御名を明らかにしました。彼らはあなたのものであって、あなたは彼らをわたしに下さいました。彼らはあなたのみことばを守りました。いま彼らは、あなたがわたしに下さったものはみな、あなたから出ていることを知っています。

 

  それは、あなたがわたしに下さったみことばを、わたしが彼らに与えたからです。彼らはそれを受け入れ、わたしがあなたから出て来たことを確かに知り、また、あなたがわたしを遣わされたことを信じました。」   ヨハネの福音書17:1~8

 

  イエスは父に向かって祈る時、度々天に目を向けて祈っておられます。バプテスマのヨハネから、水のバプテスマを受けた時、聖霊が鳩のようにイエスに留まられたとあります。イエスとともに聖霊がおられました。

 

  イエスは神のひとり子であり、神格を持つ方ですが、地上には肉体を持つ人の子として来られました。100%女から生まれた人の子です。他の人と違うのは、処女から生まれているという点です。男女の人間の肉の欲求で生まれたのではありません。聖霊によって生まれたのです。神の目的を持って、地上に遣わされた人の子です。

 

  イエスが人の子となる前に、ともにおられた父なる神の御座は天にあります。イエスも神のひとり子として居たところです。人の子イエスは地上で聖霊とともにおられました。聖霊とともにいると言うことは、父とともにいるということです。父と聖霊と御子は一つだからです。

 

  罪のない完全な人の子であったイエスは、水のバプテスマを必要とすることの無い唯一の人でした。しかし、後に続く神の子らのために、イエス自身が人の子のひな型として、バプテスマを受けられました。神の子の歩む道を表わされたのです。

 

  ヨハネは、神が遣わされたイエス・キリストに人々の心を向けさせるために、神御自身が立てられました。。ヨハネは、神に立ち返るための悔い改めのバプテスマを授ける務めを担いました。

 

  それで、イエスは父のご計画に従い、水のバプテスマを受け、聖霊を受けたのです。イエスは、新しく創造される神の子の歩みの模範を示されました。人が悔い改めて神に立ち返り、水のバプテスマによって人々の前に信仰告白し、キリストの血による罪の赦しを得、聖霊を受けて、神の子としての歩みをして行くためです。

 

  イエスは、人に永遠のいのちを与えるために、地に来られました。その永遠のいのちとは、人々が唯一のまことの神である父と、父が遣わされたイエス・キリストとを知ることです。

 

  イエスは、天の神を父として知らされました。イエスの父であり、すべての人の父であるからです。すべての人の父とは、ユダヤ人の父だけではありません。すべての民族を、すべての国々を包括した父です。人類の父です。

 

  アブラハムは、全能の神を畏れる者でした。アブラハムの子孫ユダヤ人は、イスラエルの神を礼拝する者です。天から遣わされたイエスが、天地万物を造られた偉大なる創造主、全能の神、イスラエルの神は、父なる神であることを明らかにされました。

 

  「父なる神」これが、被造物に現された、天の神の御名なのです。神はモーセに、「わたしはある」と名乗られました。しかし、ひとり子イエスが地上に来られると、「父」という御名を明らかにされたのです。それまでは、「父」とは神のひとり子のみが許された呼び名でした。御使いも天使にも許されていません。

 

  しかし、神は、世から取り出してイエスに与えた、イエスのものとされた人々に、子羊イエスにおいて、神を「父」と呼ぶことを許されたのです。

 

  彼らは、イエスを、天の神が遣わされた神の御子であることを信じました。人の姿をし、肉体を持つイエスが神の御子であることを知り、天から来られたキリスト(救世主)であることを信じたのです。

 

  イエスを神の御子であることを信じる者は、神に子があること、そして、神は御子に対して、父なる神であることを知ったのです。

 

  イエス・キリストが唯一まことの神、創造主が遣わされた、贖いの神の子羊であることを信じる者は、「見よ。世の罪を取り除く神の子羊」とのバプテスマのヨハネの証言を受け入れた者です。

 

  世の罪を取り除く神の子羊の血を受ける人は、天の神のご計画の中に入って、救いを受ける人です。神は、地に贖いの子羊の血を流して、永遠のいのちを与えるご計画です。

 

  永遠の神から出た救い主イエス・キリストを信じることは、イエスが神から出た者であることと、イエスは神に遣わされて来られた方であることを信じることです。

 

  イエスの語ったことばは、すべて父なる神のことばです。イエスのことばを守ることは、全地の神、永遠に生きておられる生ける神のことばを守ることです。

 

  永遠のいのちを受ける人は、イエスとともに神の子とされます。イエスが明かされたように、神は父となるのです。神も、イエスに与えた人々が、「父」と呼ぶことを恥とはされません。

 

  父と呼ぶ子らの中で、父なる神はイエスに誉れを与え、イエスの御名を高く上げられます。

 

  天では、「御座に座る方(父なる神)と、子羊(イエス・キリスト)とに、賛美と誉れと栄光と力が永遠にありますように」と賛美されています。

 

  イエスを信じる者は、世から救われ、永遠のいのちが与えられるだけではなく、全能の神を、父と呼ぶことが許されたのです。御使い達には許されていません。御使いよりも高い者とされるのです。

 

  天地万物を造られた聖なる神を、「父」と呼ぶ神の子とされる恵みを感謝しましょう。天の父と子羊イエスを褒めたたえましょう。

 

 

    著書 『人はどこから来てどこへ行くのか』鍵谷泰世著 (青い表紙の本)

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