イエスは言われました。
「わたし(神のひとり子イエス)は父(天の神)にお願いします。そうすれば、父(神の子羊イエスの父)はもうひとりの助け主(キリストの御霊)をあなたがた(イエスを主キリスと信じる弟子たち)にお与えになります。その助け主(生かす御霊)がいつまでもあなたがた(イエス・キリストの御名を呼ぶ者)と、ともにおられるためです。
その方(もうひとりの助け主)は、真理の御霊(真理を教え、真理に導く聖霊)です。世(肉の思いで生きている人々)はその方(真理の御霊)を受け入れません。世(肉の思いによって霊の目がふさがれている人々)はその方(御霊)を見もせず、知りもしないからです。しかし、あなたがた(イエスの弟子)はその方(キリストとひとつ心の聖霊)を知っています。その方(聖霊)はあなたがたとともに住み(あなたがたのうちに住み)、あなたがたのうちにおられるからです。
わたし(イエス・キリスト)は、あなたがた(イエスを神の御子キリストと告白する人々)を捨てて孤児(親の無い子、後ろ盾の無い子)にはしません。(神の御子イエスの父であられる神が父となられ、助け主を送られるからです。)
(また、)わたし(まことの救世主であるイエス・キリスト)は、あなたがた(イエスを信じ救世主キリストに従う人々)のところに戻って来るのです。(天に上られたイエス・キリストは再び、地上でキリストを待ち望む人々のところに戻って来ます。このことは、千年王国で実現します。)
いましばらくで世(まことの神を信じない不信仰な人々)はもう、わたし(イエス・キリスト)を見なくなります。しかし、あなたがた(イエスを信じるキリスト信者)はわたし(復活のキリスト)を見ます。わたしが生きる(ナザレのイエスは死んで墓に入り三日目に甦って復活のからだのキリストとなり、永遠に生きる)ので、あなたがたも生きる(主キリストを信じイエスのことばに聞き従う人々も、もうひとりの助け主によって死から甦り復活のからだで永遠に生きる)からです。
その日(地上に、キリストが再臨される日)には、わたしが父におり(神の御子イエス・キリストが全知全能の神であられ天地万物の創造主であられる天の神に遣わされた神の子羊であり)、あなたがた(イエスを神の御子キリストとして仰ぎ、イエス・キリストの御名を呼ぶ人々)がわたし(天の神が遣わされた神の御子、救世主)におることが、あなたがた(イエス・キリストを救世主と信じる人々)に(はっきりと)わかります。」(ヨハネ14:16-20)
全知全能の神は、天から遣わした神の子羊イエスが役目(十字架の死と、罪の贖いの血の御救いのわざ)を成し遂げ、御救いのわざが完了したのをご覧になると、聖書のことばの成就のために、聖霊により子羊イエスを三日目に墓から甦らせ、復活のからだで天に上らせられました。
イエスは天から来て、天へ帰られました。神の子羊イエスは遣わされた方(天の神)のみもとに帰られたのです。
復活されたキリスト・イエスは、弟子たちに言われました。
「『平安があなたがたにあるように。父(創造主であられ裁き主であられる天の神)がわたし(救世主である神の子羊イエス)を遣わしたように、わたし(救世主)もあなたがた(キリストの弟子)を遣わします。』
そして、こう言われると、彼ら(イエス・キリストに聞き従うしもべら)に息を吹きかけて言われた。
『聖霊を受けなさい。
あなたがたがだれかの罪を赦すなら、その人の罪は赦され、あながだれかの罪をそのまま残すなら、それはそのまま残ります。』」(ヨハネ20:21-23)
父なる神に遣わされた神の子羊イエスは遣わした方(父なる神)に忠実でした。そのように、イエス・キリストに遣わされるしもべたち(キリスト者)も遣わした方(主キリスト)に忠実であることが求められます。
そのためには、聖霊を受けることが必要です。自分の力(肉の力)では、いのちの道を行くことはできません。神の御子イエスでさえ、肉体にある間、自分自身の知恵や力によっては何事もされず、水のバプテスマの時に天から下り留まられた御霊とともにおられ、父のことばに聞き従い通されました。
イエスは、十字架のわざが近づいた頃、父に言われました。
「わたしはもう世にいなくなります。彼ら(イエスの弟子たち)は世(地上)におりますが、わたし(神の御子イエス)はあなた(父)のみもとにまいります。
聖なる父。あなたがわたしに下さっているあなたの御名(生けるまことの神)の中に、彼らを保ってください。(彼らを神のいのちの中にお入れください。)それはわたしたちと同様に、彼らが一つとなるためです。(父なる神と御子イエスと聖霊が一つであるように、神の御子イエス・キリストを信じる者が一つ〈神の子ども〉となるためです。)
わたしは彼ら(イエスの弟子たち)といっしょにいたとき、あなたがわたしに下さっている御名(救世主であるイエス・キリストの御名)の中に、彼らを保ち、また守りました。彼らのうちだれも滅びた者はなく、ただ滅びの子(イスカリオテ・ユダ)が滅びました。それは、聖書が成就するためです。」(ヨハネ17:11,12)
イエスの命を狙う祭司長や律法学者たちに、師である主イエスを引き渡したイスカリオテ・ユダによって、聖書に「わたしの信頼した親しい友、わたしのパンを食べた親しい友さえも、わたしにそむいてかかとを上げた。」(詩篇41:9)と書いてあることは成就しました。
イエスは、イエスの父(天の神)がイエスの弟子たちに、もうひとりの助け主(真理の御霊)を遣わすと約束しておられることを告げました。
神の御子イエス・キリストを遣わされた天の神は、救世主のわざが完了すると、御子イエスを天に引き上げられました。しかし、天の神は、救世主であるキリスト・イエスに付き従った弟子たちを孤児にはされません。
神は、彼ら(イエス・キリストを信じる人々)の主(救世主)を取り去ると、彼らにもうひとりの主(助け主)を遣わされました。真理の御霊です。
真理の御霊は、イエス・キリストのように肉体を持つ人の子の姿ではありません。キリストの御思いを知らせるキリストの御霊です。イエスのことばを思い起こさせ、真理を教え、いのちの道に導く助け主です。
異邦人の時の完成が告げられると、神は、もうひとりの助け主であった「真理の御霊」を天に引き上げられます。御霊の器(御霊によって新しく生まれた〈新生した〉神の子どもたち)も、御霊とともに引き上げられます。彼らは、御霊に聞き従う忠実なしもべです。
地上には、聖書のことばを信じる人々が残っています。
ユダヤ民族と、キリスト信者です。一人一人を導く真理の御霊は引き上げられました。しかし、神は、残された人々に、別の助け手を起こされます。
ふたりの証人と十四万四千人のユダヤ人です。救世主イエス・キリストを遣わされた神は、御霊が取り去られて啓示の光を失った(世に残る)聖徒らに、預言をし神のことばを語り神の奇跡としるしを現わす彼らを遣わされます。
彼ら(ふたりの証人と十四万四千人のユダヤ人)は、生ける神のみことばに飢え渇く聖徒(地上に残されおじ惑う聖徒)らに、真理のことばを真っすぐに語ります。ある人々は、神のことばを聞き、聖霊を信じなかったことを悔い改めて神に立ち返り、自分の命と引き換えに、永遠のいのちを得ます。イエス・キリストの御名を否まない人々です。
しかし、多くの人々は反キリストの迫害と殺戮を恐れ、自分の命を愛し、自分の命を守って、イエス・キリストの御名を否みます。
神が立てられたふたりの証人は、ふたりの油注がれた者であり、イスラエルの地で預言をします。ひとりはユダ族の総督ゼルバベルのように神の霊によってわざを成す者、万軍の主が遣わされた預言者です。
神は、御救いの約束をしたユダヤ民族のために、イスラエルに、神の霊を受けたモーセのような助け主を遣わされるのです。
彼は、モーセがイスラエルに命じた、モーセのようなひとりの預言者です。神の御子イエスを信じないで、救いを受け取っていないユダヤ民族に、目に見えない聖霊ではなく、目に見える肉なる姿の助け主(ふたりの証人)を、終わりの時に遣わされます。
神は、神を求める人々に、救世主イエス・キリストを遣わされました。
救世主イエス・キリストを世から取り去られると、イエスを信じる人々にもうひとりの助け主(真理の御霊)を遣わされました。
異邦人の時が完成して、もうひとりの助け主を世から取り去られると、ユダヤ人と残された聖徒たちのために、真理のことばを告げる油注がれた人々(ふたりの証人と十四万四千人のユダヤ人)を遣わされます。
神は、救世主イエス・キリストの言われた通り、神の民(ユダヤ人と聖徒ら)を孤児にはされません。救いが全うするために、助け手を遣わされるのです。
神が遣わされた救世主イエス・キリストを信じなかったユダヤ人も、救世主イエス・キリストを信じたキリスト者のうちイエスの言われたもうひとりの助け主(真理の御霊)を信じなかった人も、患難時代に立てられるこれらの油注がれた人々のことばを聞いて、不信仰を悔い改め、いのちの道に入り、救いを全うするのです。