ふしぎないのち

神が働く不思議な体験

世界を目覚めさせる神

 

 聖書の神は、イスラエルの神です。イスラエルの神は、神の民イスラエルの神です。神がきよめ分かった民の神であり、天地万物を造られた神でもあるのです。

 天地万物を造られた神という事は、世界に存在するすべての民族を造られた神ということです。世界にある国々、国民、民族は、聖書の神が造られたものであり、神のものなのです。

 

 これから、世界は、終わりに向かいます。世の終わりが近づくにあたって、世界は、二分されていきます。肉で生きる者と霊で生きる者とに分かれます。目に見えるものを信じてますます目に見えない神に敵対する者と、目に見えない神を恐れて神を求める者とに分かれるのです。

 

 神を求める者にも、神から出ていない霊にすがる者とまことの神に立ち返る者とがいます。

 

 ダニエルは、バビロンの王ネブカデネザルの夢を解いて、そののちに起こる帝国を知りました。神の預言や解き明かしは、普遍のものです。この啓示は、ダニエルの時代の人々のためであり、また、終わりの時代の人々のためのものなのです。

 

 ネブカデネザルは一つの大きな像とそれを打ち砕く一つの石の夢を見たのです。

 頭は純金、胸と両腕とは銀、腹とももとは青銅、すねは鉄、足は一部が鉄、一部が粘土の巨大な一つの像が立っています。一つの石が人手によらず山から切り出され、その像の鉄と粘土の足を打ち砕きました。

 

 ダニエルの解き明かしのとおり、バビロンの帝国のあと、メディヤとペルシゃの帝国が現われ、次にギリシャの帝国、そして、ローマ帝国、オスマン帝国。そして、帝国時代は終わりを遂げ、独立した国々が生まれました。

 

 イギリスでは、聖書に従って徹底した改革を進めようとするプロテスタント「清教徒」が起こりました。彼らは、ローマ教会と絶縁し、聖書中心の思想を堅持し、聖書に基づく信仰の清純さを求めました。また、国王の圧政に抵抗した議会が自らの権利を守ることとなり、市民階級が封建的諸勢力を打倒するという、革命が起こりました。イギリスでは国内での革命が起こり、国としての力が増しました。

 

 帝国は、武力をもって世界を脅かすものでした。一方、植民地を保有するイギリスで産業革命が起こると、次第にそれぞれの国の中で労働による発展をめざす流れへと進み、世界に近代社会化の波が起こったのでした。

 

 奴隷を有する国は強く、イギリスは、バビロン帝国のように強いものでした。一方、イギリス国教会の礼拝や信条に満足しないピューリタン(清教徒)の中でも、腐敗した教会からまったく分かれて純粋に神のことばに基づく教会を新大陸につくろうとする分離派がメイフラワー号に乗船し、アメリカ大陸に渡りました。

 船中で政治権力の基礎が自由な個人の同意にあることを確認し、新社会の建設を誓約した、メイフラワー誓約という契約が結ばれました。

 

 イギリスは、世界の金融を動かし握る力を持つ人々が起こっている国です。今も、世界を牛耳る力を持っています。そこから出た人々によって建設されたアメリカは、個人主義と民主主義、資本主義と物欲主義によって世界に影響を与える大国となりました。長きにわたって世界を先導してきました。

 

 しかし、世の終わりには、ロシアがアメリカをしのぐのです。武力によって国土を増やし、資本主義世界を覆します。資本主義の限界を迎え、世界は困窮します。

 世界を先導してきたアメリカは、一つ一つの国の独立を守り、国々の発展を助けました。しかし、それぞれの国が自国を重んじる風潮が主流となると、世界のめざす先が見えなくなります。小国を手中に収めるロシアが力を持ったかと思うとすぐに、中国が力を持ちます。

 

 長い間、アメリカの民主的な運びに慣れていた国々は、中国の力を借りることに対して何の疑いもなく、歓迎します。しかし、この国は、アメリカとは違うのです。お金の力で、他の国々を支配下に置くのです。借金を返せない国々は、隷属するしかありません。ロシアの独裁とは異なるものです。なぜなら、この国は世界の覇権を握ることを目指しているからです。王者になりたいのです。

 

 この国が世界の覇権を握ります。どの国もこの国の経済力にはかなわないからです。また、世界は先が見えず、混沌としていて、望みがなく、不安定で、自国を運営する大義も力もなく、長いものに巻かれるようになるからです。しかし、この国の指導者は覇権を握ったかと思ったら、たちまち消え失せます。

 

 次に、オスマン帝国の復興のようなイスラムの国がイスラエルを属州として建国されるでしょう。ダニエルの解き明かしは今の時代に、再び繰り返されるのです。

 そして最後に、反キリストが悪魔の権威をもって世界を治めるのです。

 

 反キリストが世界の権力者として神の神殿に立つと、ユダヤ人とクリスチャンは、絶滅されます。神が隠される残りの民を残して、地から取り去られるのです。

 

 そして、キリストとキリストの軍勢が天から来て、反キリストと偽預言者と悪魔の民を滅ぼし、悪魔を縛り、キリストの王国イスラエルを建国し、平和な世を造られるのです。

 

 このことは神によって定められています。神の預言どおりのことが起こるのです。そして、すでに、帝国時代のオスマン帝国が消滅する前から、世の終わりに起こる国々がイギリスから始まって起こされているのです。世の終わりに起こる国は、彼らの力によるのではなく、神が定めておられるものであって、神のことばによって起こっているのです。

 

 自然災害も、国々の争いも、疫病も、終わりがすでに始まっていることを世界に知らせ、人々に救いを求めさせるためです。

 これからよくなることを祈ったとしても、残念ながら悪くなる一方です。神は数千年前からこれらの日が来ることを告げておられたのです。

 

 神の御心は、平和を求める人々の心が神に向けられることなのです。まことの平和は、神との和解であり、神の中に良きものがあるのです。

 

 これから主は、偽りの光に気づいてまことの希望を探し真理を求めさせるために、ますます、人々の心を揺り動かされます。世界を目覚めさせるために、闇の苦しみへと導かれます。

 神は、イエス・キリストの救いにたどり着くように、手を差し伸べておられるのです。