ふしぎないのち

神が働く不思議な体験

聖書の権威➉ーイスラエルの王ー


  ユダヤ人は、ユダヤ民族を治める「ユダヤ人の王」イスラエルの王を待ち望んでいました。

  預言者の預言通りに、ダビデ王の子孫ヨセフの子として、ダビデの町ベツレヘムでイエスはお生まれになりました。

  野宿で羊の群れを守るために夜番をしていた羊飼い達に御使いが現れました。

  「今日ダビデの町で、あなたがたのために、救い主がお生まれになりました。この方こそ主キリストです。」

  多くの天の軍勢が現れ、神を賛美するのを見ました。

  「いと高き所に、栄光が、神にあるように。地の上に、平和が、御心にかなう人々にあるように。」

  その後、羊飼い達は、御使いが語ったしるし、布にくるまって飼い葉おけに寝ておられる嬰児を探し当てました。

  ユダヤ民族で最初に救い主を見たのは、ベツレヘムの羊飼い達でした。彼らは、見聞きした事が全部御使いの話の通りだったので、神を崇め、賛美しながら帰りました。

  八日が満ちて幼子に割礼を施す日となり、幼子はイエスという名で呼ばれることになりました。胎内に宿る前に御使いがつけた名でした。

  モーセの律法によるきよめの期間が満ちた時、両親は幼子を主に献げるために、エルサレムに連れて行きました。

  エルサレムにシメオンという人がいました。この人は正しい、敬虔な人で、イスラエルの慰められる事を待ち望んでいました。

  聖霊が彼の上に留まっておられ、彼は、主のキリストを見るまでは決して死なないと、聖霊のお告げを受けていました。

  シメオンは、幼子を腕に抱き、神を褒めたたえました。

  「主よ。今こそあなたは、あなたのしもべをみことば通り、安らかに去らせて下さいます。私の目があなたの御救いを見たからです。御救いはあなたが万民の前に備えられたもので、異邦人を照らす啓示の光、御民イスラエルの光栄です。」

  そこには、アシェル族のパヌエルの娘で女預言者のアンナもいました。八十四歳のやもめでした。宮を離れず、夜も昼も、断食と祈りをもって神に仕えていました。

  彼女も神に感謝を献げ、エルサレムの贖いを待ち望んでいるすべての人々に、この幼子のことを語りました。

  
  さて、東方で輝く明けの明星を見た賢者達が、ユダヤ人の王が生まれた事を知り、イスラエルの地にやって来ました。

  東方で見た星が彼らを先導し、ついに幼子のおられる所まで進んで行き、その上に留まりました。

  彼らはその家に入って、幼子を見、ひれ伏して拝みました。異邦人の彼らは、お生まれになった「ユダヤ人の王」を礼拝するために、贈り物を携えてやって来たのでした。

  両親は幼子とともにガリラヤに立ち退きました。そして、イエスは、異邦人も住む地ガリラヤの、ユダヤ人に蔑まれた卑しい田舎ナザレで育ちました。

  
  イエスは三十歳頃から、ユダヤ人にイスラエルを造られた神について、神の御国について、永遠のいのちについて、弟子達群衆に教えてイスラエルの地を回られました。

  イエスがユダヤ人の王となる事を望まない人々によって訴えられたイエスは、神を冒瀆する『ユダヤ人の王ナザレ人イエス』の罪状で十字架につけられ処刑されました。

  ユダヤ人の王としてイスラエルに現れたイエスを、ユダヤ民族は殺したのでした。

  聖く正しい方を拒んで、人殺しの男バラバを赦免するように要求して、いのちの君を殺しました。

  しかし、神はこのイエスを死者の中から甦らせられました。イエスが神が遣わされたキリストである事を明らかにされたのです。弟子達がその証人となりました。

  復活したキリストは、復活する神の民イスラエルの王として、神の契約の民を救うため、新しく創造されたイスラエルを治めるために、イスラエルの地に来られます。

  悪魔のあがきで荒廃した世で、神の民ユダヤ人は殺され苦しむ中で、主を叫び求めます。

  彼らの叫びに答え、主キリストと主の軍勢が天から来られて、悪魔の軍勢と戦われます。ハルマゲドンの戦いと言われる、天から来られるキリストの軍勢と、地に属する悪魔の軍勢との戦いです。

  キリストの軍勢は、悪魔の軍勢を滅ぼします。

  キリストは、悪魔でありサタンである竜、あの古い蛇を捕らえ、これを千年の間縛って、底知れぬ所に投げ込んで、そこを閉じ、その上に封印して、千年の終わるまでは、それが諸国の民を惑わす事の無いようにされます。

  悪魔の存在しない世界は、エバが蛇に惑わされる以前のエデンの園のようです。惑わす悪魔のいない世界は、戦争もなく、武器は農具に打ち直されます。

  墓に入っているユダヤ人や主の聖徒達が墓から甦って、主キリストが治められる世界で慰めを受け、また、キリストと共に世界を治めます。

  イスラエルの王、キリストが世界を治められます。神の民イスラエルがイスラエルの王に仕え、ともに、世界を治めます。

  千年間に生まれる子からも神の子らが集められるでしょう。彼らは、霊と真をもって神を礼拝します。

  イスラエルの王は、このイスラエルの地で、永遠に生きる神の子を整えられるのです。

  これが、地上に於ける被造物の最後の営みとなります。