ふしぎないのち

神が働く不思議な体験

緋色の獣に乗った大淫婦

 

 黙示録17,18章に七つの頭と十本の角を持つ獣に乗り、大水の上に座っている大淫婦のことが書かれています。

 

 この女は紫と緋の衣を着ていて、金と宝石と真珠とで身を飾り、憎むべきものや自分の不品行の汚れでいっぱいになった金の杯を手の持っています。その額には、意味の秘められた名が書かれていた。即ち、「すべての淫婦と地の憎むべきものとの母、大バビロン」という名であった。(17:4,5)

 

 この女は権威を持つ人殺しです。神の国に入るユダヤ人とキリスト信者の血を流し殺す者です。それはバチカンであり、バチカンに座するローマ教皇です。バチカンは、世界中で最も価値ある美術品や金銀宝飾品で飾られた場所です。世界中の富を集めています。ローマ教皇は、神の聖なる書(聖書)を使い、イエス・キリストの御名を使って世界中を惑わしたペテン師です。

 

 バチカンの極度の贅沢によって、地上の商人たちは富を得ていました。彼らにとって、バチカンは金儲けをさせてくれる優良なお客だったのです。金に糸目を付ず、良質で高価な物を収集する最も確かな金づるでした。

 

 大淫婦の座る大水は、もろもろの民族、群衆、国民、国語です。(17:15)バチカンは、世界中に子どもを作り、ローマ教皇はパパ様として君臨していました。真理を憎むバチカンは、真理を唱える者たちを滅ぼし、イエス・キリストの父なる神に敵対する大バビロンでした。パパ様の名のもとに集まる人々も皆、そうです。

 

 七つの頭と十本の角を持つ獣(反キリスト)は、世界中に影響力のある大バビロンの協力を得て、世界を掌握しました。大バビロンのネットワークは世界中に張り巡らされています。世界中に信者がいるのです。バチカンの組織は、世界的でした。大バビロンは、贅沢を好み、金銭に目の無い守銭奴です。魂の救いには何の関心もありません。金銭欲に目が塞がれた大淫婦の世界的権威をもって世界を騙すことが、反キリストの目論見でした。うまくいきました。

 

 大淫婦は、十本の角を持つ獣(ひとりの指導者)と協力することで、立場も富も守られました。ウィンウィンの関係です。十本の角を持つ獣(反キリスト)がイスラム帝国を支配し、大淫婦によって世界を掌握しました。国々の権威者の立場が失われてすべての国民が大淫婦の支配下に入り世界が大きく変化する中で、バチカンの権威は益々堅固になりました。そして、ローマ法皇は十本の角を持つ獣(反キリスト)との協力関係を持ち、信者たちもイスラム帝国と共存していました。世界は、十本の角を持つ獣の治める反キリストの国(中東の十の国、イスラム帝国)と、大バビロン(世界の国々、地上の王たちを支配するバチカンとローマ法皇)によって支配されます。

 

 世界は、七つの帝国に権威を与えた悪魔によって支配されて来ました。反キリスト(世の終わりに立つひとりの指導者)は、七つの帝国のすべてに力と権威を与えたこの世の君である悪魔に、悪魔の力と位と大きな権威を与えられた者です。

 

 七つの帝国は、終わりの時代に現れました。バビロニア帝国、メディア帝国、ペルシア帝国、ギリシア帝国、ローマ帝国、神聖ローマ帝国、オスマン帝国の七つの帝国は、終わりの時代に、国を持たずに世界を牛耳る闇の組織、人道的平和主義のアメリカ、軍事的支配のロシア、監視管理の全体主義の中国、国を持たずに世界に潜む反ユダヤ主義、ローマ教皇に座を設けて世界を惑わす反キリスト主義の神聖ローマ帝国のバチカン、十本の角を持つ獣によって復興するオスマン帝国(イスラム帝国)として現れました。

 

 十本の角を持つ獣は、キリスト信者の間で、昔から「反キリスト」と呼ばれ、彼の現れるのが知られていた獣です。毛深い雄山羊です。毛深い獣であり、人間の心を持たず、獣の心の指導者です。悪魔が立てる指導者です。

 

 彼は、神を汚す名に満ちた者です。神に敵対する偶像宗教や悪魔礼拝者を統括する者です。彼はバチカンとローマ教皇の助けによって、神の都エルサレムを手にしました。バチカンは、神聖ローマ帝国の現代の姿です。世に現れた中世の七つの帝国のうち、今も世に残っている唯一の帝国です。神聖ローマ帝国は、現代社会に働く闇の組織(現代のバビロニア帝国の秘密結社)を生み出しました。彼らは、悪魔礼拝者です。闇の組織は、世界を買い占め牛耳っています。アメリカ、ロシア、中国の頭角と権威はこの霊によります。

 

 十本の角を持つ獣は、神聖ローマ帝国の助けを受けて、オスマン帝国の復興を実現しました。中世に消えた帝国の霊を終わりの時代に出現させているのは、中世から現代まで世に存在し続けている神聖ローマ帝国です。神聖ローマ帝国は、悪魔が立てた反キリストから世界を掌握する権威を与えられているのです。

 

 バチカンは、すべての淫婦と地の憎むべきものとの母、大バビロンです。大いなる力を持つ反キリストの組織です。イエス・キリストの御名を唱えつつ欲望にまみれた淫婦たちと、憎むべき者(反キリストと呼ばれる十本の角を持つ獣)を生んだ大バビロンです。

 

 十本の角を持つ獣(反キリスト)は、この大バビロンの助けによって、世に現れました。反キリストは、悪魔礼拝者です。自分を神とするものです。彼は、ローマ教皇もバチカンも憎んでいました。彼は、大バビロンを利用しただけでした。

 

 神が、みことばの成就するときまで、神の御心を行う思いを十本の角を持つ獣と彼が治める十の国(反キリストの国)の十人の王の心に起こさせ、彼らが心を一つにして、大バビロンを滅ぼします。(黙示録17:16,17)十本の角(反キリストの国の十の国の支配者)と十本の角を持つ獣(反キリスト)は、淫婦(ローマ法王とバチカンとカトリック信者)を憎み、バチカンとカトリック諸国を火で焼き尽くします。

 

 反キリストと呼ばれるイスラム帝国の指導者とイスラム帝国の十の国の支配者たちによって、大バビロン(ローマ法王とバチカン)は火で焼き尽くされます。それは、一日のうちに、死病や悲しみや飢えなど様々な災害が襲うのです。大バビロンは力強い神、主によって裁かれました。(黙示録18:8)

 

 不意に現れるひとりの卑劣な者に協力して、十本の角を持つ獣(反キリストと呼ばれるイスラム帝国の指導者)を世に生み出した大淫婦(ローマ法皇)は、大バビロン(バチカンとその信者とその国々)とともに滅びます。イエス・キリストの父なる神が、十本の角を持つ獣(反キリスト)に大バビロンを滅ぼす支配権を与えたので、十本の角を持つ獣(反キリスト)と十本の角(反キリストに権威を与えられた十の国の十人の支配者)によって、大淫婦(ローマ法皇)は滅びます。