ケン・ピータース師が夢の中で見た患難期にも救いがありました。
神に忠実であった聖徒たちが天に引き上げられた後の世は、大きな地震と多くの天災と不法がはびこり、社会全体が混乱し世界は絶望感に満たされます。人々の虚無感と失望感は表現できないほどで、地球全体がこれに飲み込まれています。
しかし、この時のために神が召した人々が立ち上がります。ふたりの証人と十四万四千人の額に生ける神の刻印が押されたユダヤ人です。彼らが祈ると奇跡が起こります。イエス昇天後に聖霊が下られた使徒たちのようです。聖書の『使徒の働き』の書簡に記されていることが、再び起こるのです。
携挙で、神に忠実なしもべ、御霊を宿す者たちが天に引き上げられ、真理の御霊、助け主が世から去りました。彼らは、真理の御霊の導きを失った世に現れた、神のしもべたちです。彼らの言葉は力強く、聖霊が働かれます。
イエスを信じるすべての者のひとりひとりのうちにおられた御霊は、患難期に入る前に、彼らを連れて天に帰られました。地上に残されたクリスチャンは、真理の御霊の導きを失い、不安と絶望に陥ります。しかし、イエスを取り去った後で、もうひとりの助け主、真理の御霊を遣わされた主は、イエス・キリストの御名で執り成す聖霊の宮を世から取り去った後で、神が召された主のしもべを立てられました。
神殿建設を導くふたりの証人と、ふたりの証人とともに働く十四万四千人のユダヤ人です。全世界に出て行って復活のキリストの福音を宣教する十四万四千人のユダヤ人は、大胆に神のことばを語り、しるしと不思議をもって神の力を現します。
神に忠実でなかったユダヤ人もクリスチャンも目覚め、悔い改めます。ピータース師は、これを光として見ました。物凄く眩しい光で、超自然的な光が地球のあちらこちらから放たれるのです。イエス・キリストの御名によって救いを受けた魂のいのちの輝きでした。地球で大リバイバルが起きたのです。
救いを受けた神の子どもたちが、聖書に書かれているイエスと弟子たちのように、伝道しているのです。患難期以前の、すべての人々とともに聖霊がおられた時代にも起こったことのない、大リバイバルです。皆が伝道しているのです。これが物凄い勢いで、あちらこちら至るところで起こっています。
人々が病人のために祈ると瞬時に癒され、盲人の人を祈ると瞬時に目が開かれ、死人のために祈ると死人は甦る。迷っていた神の子らが神のもとに戻って来ます。大リバイバルです。
この状況が3~4か月続きました。長くて6か月くらいの期間、イエス・キリストによって、地域が完全に一つになっていました。それはまるで皆がイエスとなって歩き回り、これらの働きをしているようでした。
この時の霊的次元の動きは非常に激しくて、これらの奇跡が起こり始めた時、「世界秩序」の計画を持つ指導者(反キリスト)はそれを止めることが出来ず、自分たち悪魔礼拝者の勢力が神のしもべらを支配できずにいることで、激しく怒り始め、そのことで悪魔は、激しく怒りました。これは、黙示録13:3にある、七つの頭の獣の頭のうちの一つが打ち殺されたかと思われるほどの致命的な傷を負った時です。もはや獣(反キリスト)の支配力が砕かれたかと思うほどに、神の霊の働きが全地に満ちます。
悪魔は激昂して、何としてでも神の働きを止めようとします。世界中で、今までにないレベルの迫害が始まります。大迫害は本格的になり、世界中あらゆるところに神のしもべらを収監する刑務所が建てられ始めます。
大勢のクリスチャンが、十四万四千人のユダヤ人の所にやって来て、「以前は自分たちもイエス・キリストを知っていた。でも次第に、神を求める生き方や清い生き方に興味を失い、信仰が覚めていった」と告白し、イエスに立ち返ります。この時、短期間に多くの人がイエスに立ち返り、完全に従うようになるのです。
終わりの時が来ているのに、主の時に備えていなかったクリスチャンたちは、ひどく悲しみ、落胆していました。落胆して、完全に神から心が離れた人々も多くいました。しかし、自分が神と正しい関係を築いていなかったことに気づき、自分の不信仰を悔い改める者の顔は、悲しみから喜びに瞬時に変わります。
イエスに立ち返ったクリスチャンは、伝道します。立ち返ったクリスチャンがイエス・キリストを伝え、主を受け入れた人々が彼の仲間となり、ともに人々の身体的必要を満たすよう、人々を助けるために奔走しています。彼らには、人々の必要を満たすことが出来たのです。
彼らが祈ると、食べ物が増えたり、病人が癒されたり、聖書の記事そのままのことが起こりました。本当に不思議なことが起こるのです。彼らはそれらの奇跡と同時に、人々をキリストに導いていきました。説教は講壇や説教台に立って行われるのではありません。信仰を取り戻したクリスチャンが教会となります。建物ではありません。
この短い期間ですが、完全に光である地域がある横で、それらに隣接する町は、完全に闇でした。神を信じる者は、散在するのではありません。光のあるところに、光を求める者が集まります。光の地域からは、光線が空高く放たれていています。
患難前期に起こることです。大リバイバルとともに、大迫害が起こります。十四万四千人のユダヤ人は、多くの人々を義として殉教します。