ふしぎないのち

神が働く不思議な体験

大患難期の社会

 

 ユダヤ人を指導したふたりの証人も、また、世界の至るところで復活のキリストの福音を宣教した十四万四千人のユダヤ人も反キリストの勢力に殺されました。

 

 半年くらい続いた大リバイバルの炎は、反キリストの勢力によって、鎮火しました。国々の国境はなくなり、世界は一つの国として機能する新しい時代となっています。

 

 世界の隅々まで、デジタル社会となりました。都会も田舎もありません。すべての国々がそれぞれの国の貨幣で取引を行なっていた時代は終わり、すべてはデジタル化しました。紙幣も硬貨も価値を失いました。世界統一された世界に国々は存在しないのです。役に立ちません。世界統一された社会では、貨幣もデジタル化されています。

 

 ID社会が始まりました。それは、患難期に入る前から、獅子の獣アメリカが世界で最も強い国であった時代から始まっていました。まずは、犬や猫ペットの首の後ろの皮下にマイクロチップを埋め込みました。マイクロチップに、飼い主の所有者情報を登録します。

 

 マイクロチップをリーダーで読み取ることで、番号がわかります。その番号をデータベースに登録されている飼い主の情報と照合し、迷子や盗難に備えることができます。ペットを守る身元証明であり、外れてしまう首輪や鑑札ではなく、体内に装着してあげる身分証明書が、マイクロチップです。

 

 デジタル社会が便利であると認め、最先端のテクノロジーに興味を持つ人々も自ら、手の親指の付け根あたりにマイクロチップを埋め込みました。体内に埋め込んだマイクロチップのおかげで、手をかざすだけで決済ができ、入退室の管理ができます。財布も鍵も身分証明書も持たなくていいのです。自分の身を守るものが体内にあり、身一つで事足りる社会を目指せます。

 

 次第にぺットのマイクロチップ装着が義務化して来ました。

 

 大患難期に入ると、人間のマイクロチップ装着も義務化されます。ケン・ピータース師は、鮮明な夢を見ました。大患難期の社会を映像で見たのです。まるで、使徒ヨハネのようです。

 

 約二千年前、イエスの弟子のヨハネは、イエス・キリストの黙示が与えられ、終わりの世界を鮮明に見ました。その映像で見たものを書き留めたものが、『ヨハネの黙示録』として後世の聖徒のために残されています。

 

 産業革命以前の時代のヨハネが、空飛ぶ戦闘機や舗装された道路を行き交う戦車や原爆を見ているのです。偶像と化した教会、バチカンを見ているのです。イエスではなく、人間が神として拝まれています。イエスを産んだマリアまでが、神の使いとして崇められています。主イエスは死に打ち勝って墓から復活しているのに、十字架につけたイエスを仰いでいます。彼らは、イエスを木から下ろすことを願っていないかのようです。ヨハネは、約二千年後の世界の現実を見たのです。ヨハネの妄想ではありません。これらは、イエス・キリストの啓示によるものでした。

 

 夢の中で、ケン・ピータース師は、大患難時代に生きる者でした。新しい身分証明のIDマークが人々を興奮させています。いよいよ、新時代の幕開けです。IDマークは希望者のみが受けるところから始まります。体内に埋め込むIDチップです。

 

  IDマークを受けた人がピータース師に言いました。「IDマークは早く受けた方がいい。すぐにこれが無いと、商売ができなくなるから。」店には、手をかざすだけで、支払いの清算ができるシステムが導入されます。クレジットカードが不要になります。

 

 便利と思えるデジタル社会は、反キリストの監視社会を正当性をもって構築します。人々は最新のテクノロジーに驚き、テクノロジー社会に歓喜し、反キリストを称賛します。

 

 黙示録13:12-18にこう書いてあります。

 「この獣は、最初の獣が持っているすべての権威をその獣の前で働かせた。また、地と地に住む人々に、致命的な傷の直った最初の獣を拝ませた。また、人々の前で、火を天から地に降らせるような大きなしるしを行なった。

 また、あの獣の前で行なうことを許されたしるしをもって地上に住む人々を惑わし、剣の傷を受けながらもなお生き返ったあの獣の像を造るように、地上に住む人々に命じた。それから、その獣に像に息を吹き込んで獣がものを言うことさえもできるようにし、また、その獣の像を拝まない者を皆、殺させた。

 また、小さい者にも、富んでいる者にも、貧しい者にも、自由人にも、奴隷にも、すべての人々にその右の手かその額かに、刻印を受けさせた。また、その刻印、すなわち、あの獣の名、またはその名の数字を持っている者以外は、誰も、買うことも、売ることもできないようにした。

 ここに知恵がある。思慮ある者はその獣の数字を数えなさい。その数字は人間をさしているからである。その数字は六百六十六である。」

 

 ケン・ピータース師は、この世界を見たのです。最初の獣(反キリスト)はふたりの証人に置かれた神の力により、権威を失墜させられました。ふたりは多くの神のわざとしるしにより、人々を驚かせ、神に目を向けさせました。

 

 ふたりの証人を殺害した反キリストは、権威を取り戻しました。竜(悪魔)から権威を受けた反キリストと偽預言者は、ふたりの証人と同様、大きなしるしを行ない、人々の心を掴みます。

 

 偽預言者は、反キリストの像をユダヤ人に作るように命じます。これは、アンドロイド(高い知性を持つ人間型ロボット)です。AIが搭載されています。まるで、反キリスト本人そのもののように見える、精巧なロボットです。ヨハネには、像という概念しかありません。この像は、人間のようにものをしゃべり、会話ができるのです。

 

 人間のIDチップの体内埋め込みは、やがて義務化されます。それは、子どもから年寄りまで、金持ちの特権階級の人も、貧しい者に至るまで、反キリストの国民(十の国の国民)にも、そして、世界中のすべての人に及びます。

 

 これが、大患難期の社会です。IDチップは、反キリストが支配する新世界秩序社会のシステムです。このシステムから外れて社会生活を送ることはできません。貨幣社会で紙幣や硬貨を持たない者が、物を買ったり売ったりの取引ができないように、大患難期の世界では、IDチップの埋め込まれていない者は、物を買ったり売ったりすることができません。

 

 このIDチップが、黙示録13:16にある、獣(反キリスト)の刻印です。

 

 反キリストは、このIDチップに登録された情報によって、すべての人々の情報を知ることができ、また監視します。また、IDチップの情報を操作して、世界中のすべての人の思考をコントロールし、すべての人を悪魔礼拝者とするのです。