ふしぎないのち

神が働く不思議な体験

神の神殿である御霊の教会

 

 主は言われます。

 「エルサレムに向かっては、『再建される。神殿は、その基が据えられる。』と言う。」(イザヤ44:28)

 

 イエスは言われました。

 「この神殿を壊してみなさい。わたしは、三日でそれを建てよう。」(ヨハネ2:19)

 

 これを聞いたユダヤ人は怪しみました。四十六年かかって建てた目の前の神殿のことを言われたと思ったからです。しかし、イエスはご自分のからだの神殿のことを言われたのでした。

 

 イエスのからだは、神の御霊を入れた器、神の宮、神の神殿だったのです。「神は霊ですから、神を礼拝する者は、霊とまことによって礼拝しなければなりません。」とイエスは言われました。(ヨハネ4:24)

 

 真の礼拝者たちは霊とまことによって父を礼拝するのです。父なる神はこのような人々を礼拝者として求めておられるのです。(ヨハネ4:23)

 

 イエスは言われます。

 「肉によって生まれた者は肉です。御霊によって生まれた者は霊です。あなたがたは新しく生まれなければなりません。」(ヨハネ3:6,7)

 「だれも天に上った者はいません。しかし天から下った者はいます。すなわち人の子(ナザレのイエス)です。モーセが荒野で蛇を上げたように、人の子もまた上げられなければなりません。それは、信じる者がみな、人の子にあって永遠のいのちを持つためです。」(ヨハネ3:13-15)

 

 イエスは、信じる者がみな、木にかけられたナザレのイエスにあって、死から甦り永遠のいのちを持つために、天から下って来られたのです。

 

 エペソ4:8に、「高い所に上られたとき、彼は多くの捕虜を引き連れ、人々に賜物を分け与えられた。」とあります。

 

 主イエスが十字架で息を引き取られたときの様子が、マタイ27:51-53に書かれてます。

 「見よ。神殿の幕が上から下まで真っ二つに裂けた。そして、地が揺れ動き、岩が裂けた。

 また、墓が開いて、眠っていた多くの聖徒たちのからだが生き返った。そして、イエスの復活の後に墓から出て来て、聖都に入って多くの人に現われた。」

 

 イエスは死んでよみに入られました。すると、イエス以前の死者(神の民ユダヤ人の聖徒)の墓が開いたのです。いのちの主が入られると、死は、死者(旧約聖徒)を閉じ込めておけなくなりました。

 イエスの復活後には復活したイエスが弟子たちに現われただけではなく、神の子羊イエスの贖いの血によって買い戻された聖徒たちの魂も神の御霊によって復活したのです。

 

 そして、復活したキリスト・イエスが天に上られる時には、それらの復活した聖徒たち多くの捕虜(悪魔の死に捕らえられていた聖徒)を引き連れ上られました。

 

 神の右の座に着座された神の子羊キリストは、ご自分を復活させ、多くの捕虜を甦らせた御霊を分け与えるために、聖霊のバプテスマを授けられました。

 

 天に上る者は、キリストの血によって贖われ、御霊によって復活する者です。それで、イエスは、「水と御霊によって生まれなければならない。」と言われました。

 

 悔い改め(水のバプテスマ)だけでは、復活の御霊を受けていません。主イエスは、聖霊のバプテスマを授ける権威のあるキリストです。唯一、まことのキリストです。神の御霊を与えるお方です。

 

 悔い改めて神に立ち返ったならば、キリストが与えられる御霊によって新しく生まれる必要があります。御霊によって新しく生まれなければ、神の国に入ることができないからです。

 

 かつて、人は、人の造った神殿に来て礼拝していました。しかし、神は、礼拝する人を御霊によって新しく生まれさせ、御霊の器、神の宮、神の神殿として造り変えられるのです。人が造った神殿ではなく、イエスを信じる者自身が神の御霊によって、神の神殿に創造されるのです。これこそ、神の新しい創造です。

 

 神の新しい契約(神の御子イエスを信じる者を神の子どもとする)は、新しい創造(キリストの御霊のわざ)によって、新しいイスラエルと永遠に結ばれます。神は、天に上るイスラエルを創造されるのです。

 

 御座の前の四つの生き物と長老たちとの間に、屠られたと見える子羊が立っていた。これに七つの角と七つの目があった。その目は、全世界に遣わされた神の七つの御霊である。(黙示録5:6)復活された神の子、子羊イエス・キリストは、神の七つの御霊、および七つの星(七つの御霊の教会の御使い)を持つ方です。

 七つの御霊の教会を持っておられる復活のイエスは、七つの御霊の教会に入れる魂を御霊によって創造されます。

 

 それゆえ、イエスは、「御霊を受けなさい。御霊によって新しく生まれなさい。御霊に従って、新しく創造されなさい。」と言われるのです。

 

 神の御霊を宿す神の神殿は、いつでもどこでも、神に祈り、神を崇め、神を礼拝します。神が求めておられる真の礼拝者は、神の神殿でもあるのです。

 

 神は、神の神殿をエルサレムに再建されます。二千年前に、すでに、礎の石は置かれています。十字架で贖いの血を流して死に、死から復活されたキリストです。神が再建すると約束された神殿は、この礎の石の上に建てられます。御霊により新しく生まれ、神の神殿に創造された霊とまことの礼拝者によって建て上げられるのです。

 

 生ける霊なる神が再建されるイスラエルの神殿は、人が造る第三神殿ではありません。第三神殿は反キリストの号令でユダヤ人によって建てられ、その後、自分を神として反キリストが立つ神殿です。

 神が新しい世に用意される御住まいは、神の御子イエス・キリストの御名によって、御霊が建て上げる神殿なのです。

 

 神に遣わされたもうひとりの助け主、キリストの御霊は、天に引き上げられる御霊の教会を創造されます。それは、霊とまことによって父なる神を礼拝し、イエスを愛し、イエスに聞き従う教会、御霊の新しい創造であり、御霊によって創造される御霊の教会です。

 

 風のような聖霊が、目には見えないけれども確かに聖霊の宮に住まい、七つの御霊が七つの御霊の教会を、神の御子キリストのために、また、父なる神の御栄光のために建て上げておられます。これこそが、キリストを頭とするキリストのからだ、新しい創造の新しいひとりの人です。