ふしぎないのち

神が働く不思議な体験

終わりの日にさばくもの

 

 「わたし(イエス)は光として世に来ました。わたしを信じる者が、だれも闇の中に留まることのないためでした。

 だれかが、わたしの言うことを聞いてそれを守らなくても、わたしはその人をさばきません。わたしは世をさばくために来たのではなく、世を救うために来たからです。

 わたしを拒み、わたしの言うことを受け入れない者には、その人をさばくものがあります。わたしが話したことばが、終わりの日にその人をさばくのです。」(ヨハネ12:46-48)

 

 天地万物を造られた創造主であり、天地万物をさばかれる裁き主なる、全知全能の神が、罪の呪いの死と滅びから人を救い出すために、御自身のひとり子イエスを、世に遣わされました。

 

 神のひとり子イエスは、滅びゆく人類にいのちを与えるために、永遠のいのちの希望の光として来られたのです。

 

 イエスは、神のひとり子であり、父なる神とともに、最後の裁きを執り行われる裁き主なのです。裁き主なるお方が、罪人を救うために、罪に定められないための真理を教え、真理に留まるためのいのちの道を設けられたのです。

 

 さばかれる者たちが入れられる永遠の火の池は、神に敵対する悪魔と悪霊を滅ぼすために神が用意されたものです。悪魔も悪霊もそれを知って、震えおののいています。

 

 「人」は、神のひとり子のために、神と神のひとり子と聖霊によって造られました。悪魔は、神に似せて造られた「人」を人質にして、自分たちの刑が放免されることを願いました。

 

 しかし、悪魔を滅ぼすことは、既に定まっていることです。聖なる神は、神の聖を汚した悪魔を裁かれます。また、義なる神は、神に背く悪魔の不義を裁かれます。また、人を愛する神は、愛する人を奪った悪魔を憎み、悪魔を裁かれます。

 

 人を愛する神は、悪魔に捕えられた人が悪魔と同じ裁きにあわないように、人の罪を取り除くことを御計画されました。人が抱える罪は、悪魔がそそのかして人を騙し、闇に陥れたものだからです。自分の意志で神に反逆し、敵対する悪魔とは異なります。人には、情状酌量の余地があります。

 

 神のひとり子が、肉体を持つ「人の子」となってご自分の民ユダヤ人たちの間を歩まれました。ユダヤ人たちに、ユダヤ人が「私たちの神」と呼んでいる神は、イエスの父であることを語られました。イエスは、ご自分がイスラエルの神に遣わされて罪の贖いのために天からやって来た主キリストであることを、多くの奇蹟やしるしをもって証されました。

 

 そして、古くから預言者たちを通して約束された、平和な世界を実現する王であることも証されました。イエスは、父のことばを語って、父を知らせ、御国を知らせ、永遠のいのちを知らされました。

 

 イエスを信じる者たちが弟子となって、イエスとともに歩みました。イエスは、彼らに主イエス・キリストの福音を託されました。

 

 イエスの弟子たちは、目撃しました。イエスが真理を語り、多くの癒しや悪霊追い出しや、奇跡、また、死人を甦らせたことを、間近にいて見ていたのです。

 

 イエスは、弟子たちに語られたように、また、預言者たちの預言どおりに、罪の生贄の子羊となって十字架にかかられました。神の祭司であるユダヤ民族の手によって、神のひとり子イエスは、贖いの子羊として、屠られました。

 

 贖いの神の子羊の血はどんな罪をも贖います。子羊イエスの贖いの血は、神が罪のさばきを過ぎ越すためのしるしとされました。子羊イエスの贖いの血を受けた者は、「イエスは主キリストです。」と告白し、罪を赦してくださるイエスの血を感謝し、贖いの子羊イエスをお与えくださった神を褒めたたえるのです。

 

 イエスの弟子たちは、これらの事の証人です。イエス・キリストを証する者です。彼らは、キリストの血によって救われた者です。

 

 贖いの子羊イエスは、十字架で息を引き取り、墓に納められました。イエスを失った弟子たちは光を失い、意気消沈しました。しかし、神の御子イエスは、死に留まるお方ではありません。死に勝利し、悪魔の呪いを打ち砕かれました。三日目に、墓から甦られました。

 

 これは、死人の生き返りとは異なります。肉体ではなく、新しい霊のからだで甦られたのです。永遠に生きる復活のからだです。

 

 復活のからだのキリスト主イエスは、約束されたように、また、弟子たちにお会いになりました。弟子たちの信仰は確信にかわりました。イエスが語られたように、イエスは神の御子であり、主キリストなのです。

 「わたしは甦りであり、いのちです。わたしを信じる者は、死んでも甦り、永遠に生きるのです。」(ヨハネ11:25,26)とのイエスのことばは、真実だったのです。

 

 復活のからだで弟子たちに現われたイエスは、弟子たちの見ている間に天に上り、父のもとに帰られました。

 

 イエスは、弟子たちにもうひとりの助け主、真理の御霊を授けられました。御霊がイエスのことばを思い起こさせ、真理を教え、いのちの道に導いてくださいます。そして、主イエスを信じる者が永遠に生きるようにされるのです。

 

 イエスが来られたのは、世を救うためであって、世をさばくために来られたのではありません。人々がイエスを信じて永遠に生きるため、イエスを信じる者たちが永遠のいのちを得るために来られたのです。

 

 裁き主である神が世に遣わされた、罪の贖いの神の子羊イエスを拒み、イエスのことばを受け入れない者には、その人をさばくものがあります。イエスが話したことばが、終わりの日にその人をさばくのです。

 

 終わりの日とは、最後の裁きのことです。神の御子イエスを信じる者は罪赦されて、神の御国に入り、神のひとり子キリストを信じない者は、死とともに悪魔のために用意された永遠の火の池に投げ込まれるのです。