ふしぎないのち

神が働く不思議な体験

聖書の神を侮ってはならない

 

 「主に感謝して、御名を呼び求めよ。

 そのみわざを国々の民の中に知らせよ。

 主に歌え。主にほめ歌を歌え。そのすべての奇しいみわざに思いを潜めよ。(全能の神である主は、ヤコブの子ら〈イスラエル〉を四百年のエジプトの奴隷生活から救い出され、国々の目の前で、約束の先祖の地〈カナンの地、現イスラエル〉に導き入れてくださった。)

 主の聖なる名を誇りとせよ。(この偉大なる主は、イスラエルの神と名乗られる。)主を慕い求める者の心を喜ばせよ。(主は、イスラエルを祝福する者を祝福し、イスラエルを呪う者を呪う、と約束しておられる。)

 主とその御力を尋ね求めよ。絶えず御顔を慕い求めよ。主が行なわれた奇しいみわざを思い起こせ。その奇蹟と御口のさばきとを。(イスラエル人は約二千年の間、国を失って他国に寄留する他国人でした。しかし、神は聖書の約束どおり、ユダヤ人たちに先祖の地を返されました。国のなかったユダヤ人たちは先祖たちの眠る地に、国々の目の前で1948年にイスラエル国家を建国したのです。そして、イスラエルを呪う者は神が呪われるという約束もまた、必ず実現します。)

 主のしもべイスラエルのすえよ。主に選ばれた者、ヤコブの子ら(神と人と戦って勝利した信仰の勝利者)よ。

 この方こそ、私たちの神、主。そのさばきは全地にわたる。(信仰の勝利者である神の民を集め、神の民に敵対した者たちを一掃し滅ぼされる、力ある神が私たちの主です。)

 

 覚えよ。主の契約をとこしえに。お命じになったみことばは千代にも及ぶ。(神のみことばは必ず実現します。聖書に書かれてあることはすべて成就するのです。)

 その契約はアブラハムと結んだもの、イサクへの誓い。(「あなたを祝福する者を主は祝福し、あなたを呪う者を主は呪う。」この誓いの約束は、イサクの子のヤコブ〈イスラエル〉に受け継がれています。)

 主はヤコブのためにそれをおきてとして立て、イスラエルに対する永遠の契約とされた。そのとき主は仰せられた。

 『わたし(神)はあなたがた(ユダヤ民族)の相続地としてあなた(ヤコブ、すなわちイスラエル)に、カナンの地を与える。』」(歴代誌16:8-18)

 

 イスラエルの国土は、日本列島にある四国と同じくらいの面積のようです。その周囲には、いくつかのアラブ人の国々があります。その面積の合計は、なんとイスラエルの国土の八十六倍ほどであると聞きました。

 

 アラブ人は、アブラハムの妻サラの女奴隷エジプト人の女ハガルとの間に生まれたアブラムの子イシュマエルの子孫です。

 イシュマエルは、アブラムが契約のしるしである割礼を受ける以前、神から神の御計画を担う「アブラハム」という新しい名をいただく以前に、アブラムに生まれた子です。(キリストを生むイスラエルの父、すなわち国々の国民の父となるアブラハム〈高貴な父〉という新しい名を神に授かる以前に生まれた子です。)

 

 イシュマエルは、神が名づけられた名前です。神は、イシュマエルについてこう証言しておられます。

 「彼(イシュマエル)は野生のろばのような人となり、その手は、すべての人に逆らい、すべての人の手も、彼に逆らう。彼はすべての兄弟たちに敵対して住もう。」(創世記16:12)

 中東諸国で争いが絶えないのは、イシュマエルが生まれたときから、決まっていたことのようです。

 

 神は、アブラムをアブラハムと呼び、契約のしるしである割礼を命じられました。アブラハムが包皮の肉を切り捨てられたときは九十九歳で、その子イシュマエルが包皮の肉を切り捨てられたときは十三歳でした。

 

 その後、神は、閉経したアブラハムの妻サラ(一度も妊娠したことがない八十九歳の不妊の妻サラ)との間に、アブラハムの契約を相続する子を与えると約束されたとおり、神は約束の子(イサク)をお与えになりました。

 イサクは、アブラハムと妻サラとの間に生まれたひとり子です。アブラハムが百歳、サラが九十歳のときに生まれました。イサクは、神が国々の母となると仰せられて「サラ〈王女〉」と名づけられた妻サラから生まれたひとり子です。

 イサクは、生まれて八日目に包皮の肉を切り捨て割礼を受けました。イサクは、生まれながらの相続者でした。アブラハムの契約と祝福を相続するアブラハムの子孫として、神が閉経後の年寄女サラの胎に宿された、約束の子です。

 

 主は、アブラハムの契約を相続するイサクの子ヤコブが、アブラハムの契約と祝福の約束とを受け継ぐように、と命じられました。

 神は、ヤコブの子ユダヤ民族(イスラエル)を相続者とし、イスラエルに対する永遠の契約とされました。ヤコブは神と人と戦って、アブラハムの契約と祝福を勝ち取った信仰の勝利者です。ヤコブは神のものを得るまであきらめません。神への求めと信仰によって、約束のものを得るのです。

 (そのように、神の御子イエス・キリストによる新しい創造は、信仰を持ち続け、永遠のいのちの約束を手放さない信仰の勝利者たちによって、「とこしえのイスラエル〈イエス・キリストを王とするイスラエル王国の国民〉」を創造されるのです。)

 

 現イスラエル国家の中には、ユダヤ人とともに住むアラブ人たち(イシュマエルの子孫)もいます。アラブ人ですが、イスラエル国でユダヤ人と同じ国民として暮らす人々です。

 イスラエル国には、そういったアラブ人たちの政党もあります。イスラエル国内に、ユダヤ人とアラブ人とが共存しています。

 ユダヤ人は、アラブ人を、先祖イサクの義母兄弟イシュマエルの子孫であり、同じ父アブラムの子孫であり、ユダヤ民族の兄弟と考えています。

 契約はイスラエルにあるのですが、肉においては、アラブ人は割礼の民であって父祖イサクの兄弟の子孫と考えるのです。アラブ人は、ユダヤ人にとって異邦人ではありません。神の契約のしるしを持たない無割礼の異邦人とは異なる存在なのです。

 

 神は約束しておられます。

 「わたしはあなたがたの相続地(アブラハムの契約と祝福とを相続するユダヤ民族の国土)としてあなた(イスラエル)に、アブラハムに与えると約束したカナンの地(現イスラエルの土地)を与える。」と。

 

 イスラエルの国土に入れないで、自分たちの土地であることを主張するアラブ人たちは、パレスチナ自治区に住み、イスラエルに敵対します。しかし、それは、彼ら自身をさばくことになるのです。なぜならば、裁き主であられる主は、カナンの地はイスラエルに相続地として与えられておられるからです。

 

 パレスチナ自治区に住むアラブ人たちは、イスラエルの国民になることを嫌います。自分たちはアラブ人であって、周囲のアラブ諸国の国民と同様に、アラブに属するものでありたいのです。

 

 しかし、思い出しましょう。カナンの地は、神がイスラエルにお与えになった地です。神の約束は変わることがありません。

 神の約束を破る者が神のさばきを免れることなど決してありません。

 

 イスラエル(ヤコブの子孫)に対する、神の永遠の誓いは何でしょう。

 「あなたを祝福する(あなたに憐れみをかける)者をわたしは祝福し、あなたを呪う(あなたを憎み敵対する)者をわたしは呪う。」

 

 聖書の神は生きておられ、すべてのことを御覧になっておられます。そして、最後の裁きの日まで、すべてのことを黙認し、保っておられるのです。