「私(ヨハネ)は大群衆の声、大水の音、激しい雷鳴のようなものが、こういうのを聞いた。
『ハレルヤ。万物の支配者である、われらの神である主(神の子羊イエス・キリスト)は王となられた。
私たちは喜び楽しみ、神をほめたたえよう。子羊の婚姻のときが来て、花嫁はその用意ができたのだから。
花嫁は、光り輝く、きよい亜麻布の衣(御国で生きる永遠のからだ)を着ることを許された。その亜麻布とは、聖徒たちの正しい行ないである。』
御使いは私(ヨハネ)に『子羊の婚宴に招かれた者は幸いだ、と書きなさい。』と言い、また、『これは神の真実のことばです。』と言った。
そこで、私(ヨハネ)は彼(御使い)を拝もうとして、その足もとにひれ伏した。すると、彼はわたしに言った。『いけません。私は、あなたや、イエスのあかしを堅く保っているあなたの兄弟たちと同じしもべです。神を拝みなさい。イエスのあかしは預言の霊です。(神の子羊イエスを信じる信仰は、神から出た神のことばによります。)』
また、私は開かれた天を見た。見よ。白い馬がいる。それに乗った方は、『忠実また真実」と呼ばれる方であり、義をもってさばきをし、戦いをされる。
その目は燃える炎(すべての者の心を見通す目)であり、その頭には多くの王冠(多くの魂の救い)があって、ご自身のほかだれも知らない名が書かれていた。
その方は血に染まった衣を着ていて(贖いの血で染まった神の子羊キリスト・イエスであり)、その名は、『神のことば』と呼ばれた。
天にある軍勢はまっ白な、きよい亜麻布(死から復活したとこしえのからだ)を着て、白い馬に乗って彼(主キリスト・イエス)につき従った。」(黙示録19:6-14)
白い馬に乗った方のあとにつき従う天の軍勢は、地上から贖われた人々です。子羊の婚宴に招かれた幸いな人々です。
世は、悪魔に権威を授けられた反キリストと偽預言者に支配されています。反キリストが支配する十の国は、反キリストに主権を与え、自分たちの王とします。
反キリストと十の国は、神から、神の御心を行なう思いを起こさせられます。すると、彼らは心一つにして、反キリストに支配権を与え、ローマ教皇とバチカンとを火で焼き尽くします。
その後、悪魔は地上の王たちを集めます。反キリストと地上の王たちとその軍勢は、イスラエルのメギド山に集まり、白い馬に乗った方(「神のことば」と呼ばれる王の王、主の主、すなわち神の子羊キリスト・イエス)とその軍勢(きよい亜麻布の衣〈勝利の復活のからだ〉を着た信仰の勝利者たち)と戦いを交えます。
これが、ハルマゲドンの戦いです。反キリストと偽預言者と地上の王たち(反キリストの十の国以外の国々の王たち)は、神の勢力と戦うためにメギド山(ハル・メギド)に集まります。すると、天から来られる神の御子イエスと、信仰に勝利した神の子どもたちが応戦します。
反キリストと偽預言者は捕らえられ、硫黄の燃えている火の池に、生きたままで投げ込まれます。(黙示録19:20)
白い馬に乗った方(キリスト・イエス)は、「忠実また真実」と呼ばれる方であり、義をもってさばきをし、戦いに勝利をとられます。
イエスは、口のむち(神のことば)で国を打つお方です。
「この方は主を恐れることを喜び、その目に見えるところによってさばかず、その耳の聞くところによって判決を下さず、正義をもって寄るべのない者をさばき、公正をもって国の貧しい者のために判決を下し、口のむちで国を打ち、くちびるの息で悪者を殺す。」(イザヤ11:3,4)
ダビデの町(ベツレヘム)で生まれた神の御子イエスが、とこしえの王となられます。ユダヤ人の王としてお生まれになったイエスは、死に勝利して、とこしえのイスラエルの王となられるのです。
「ひとりのみどりごが、私たちのために生まれる。ひとりの男の子が、私たちに与えられる。
主権はその肩にあり、その名は『不思議な助言者、力ある神、永遠の父、平和の君』と呼ばれる。その主権は増し加わり、その平和は限りなく、ダビデの王座に着いて、その王国を治め、さばきと正義によってこれ(王座)を堅く立て、これ(とこしえのイスラエル王国、すなわち七つの御霊の教会)をささえる。今より、とこしえまで。
万軍の主の熱心がこれを成し遂げる。}(イザヤ9:6,7)
神が、イスラエルに与えると約束しておられた、ダビデ王の王座に着くとこしえの王イエス・キリストが、反キリストと偽預言者を捕らえ、悪魔をさばかれます。
神の子羊イエス・キリストは神に油注がれた「イスラエルの王」です。神が新しく創造される「とこしえのイスラエル王国(七つの御霊の教会)」の王なのです。
「わたし(イスラエルの神であられる唯一の全能の神)は、ダビデの家の鍵を彼(神の子羊イエス)の肩に置く。彼(イエス・キリスト)が開くと、閉じる者はなく、彼が閉じると、開く者はない。(天の御国の主権は、イエス・キリストが持っておられる。)
わたし(創造主であられ、救世主を遣わされた、裁き主であられる生けるまことの神)は、彼(神の子羊イエス)を一つの釘として、確かな場所に打ち込む。
彼(神の子羊イエス)はその父の家(天の御国)にとって栄光の座となる。」(イザヤ22:22,23)
イエスは、「神のことば」と呼ばれる方です。ヨハネは証言しています。
「初めに、ことばがあった。ことばは神とともにおられた。ことばは神であった。
この方は、初めに神とともにおられた(神のひとり子である)。
すべてのものは、この方(神のことば)によって造られた。造られたもので、この方(神のひとり子)によらずにできたものは一つもない。
この方にいのち(永遠のいのち)があった。このいのちは人の光(御救いの真理の希望)であった。
光は闇の中に輝いている。闇はこれに打ち勝たなかった。」(ヨハネ1:1-5)
神の御救いは、滅びゆく世に現われました。死と裁きの定められた世に、キリストの福音はとこしえの希望の光(永遠のいのち)として輝いています。世はその光を消すことができません。
光(キリスト)は闇(この世の君、すなわち悪魔)に勝利されます。永遠のいのちは、死に勝利し、キリストの光(御救いの契約)に入る多くの魂を勝ち取ります。
ハルマゲドンの戦いでは、この世の者どもは、子羊イエスと戦いますが、子羊イエス・キリストは彼らに打ち勝ちます。イエスにつき従う者たちもともに戦います。
「子羊は彼ら(この世の者たち)に打ち勝ちます。なぜならば、子羊は主の主、王の王だからです。また、彼とともにいるものたちは、召された者、選ばれた者、忠実な者だからです。」(黙示録17:14)
召された者、選ばれた者、忠実な者は、子羊の婚宴に招かれた人々です。天で行なわれる小羊の婚姻の時に、子羊の婚宴に招かれた人々です。
異邦人の時の完成において、天に招かれる魂は、選ばれた者であり、忠実な者です。そして、ユダヤ人の時に最後の刈り取りのために働く者は、召された人々です。
バプテスマのヨハネが、神の子羊イエスに先立って、イエスがキリストであることを証言し、主の道を備えるために神に召されていたように、また、神のひとり子が、世の罪を取り除く神の子羊の血を流すために、人の子としてお生まれになったように、十四万四千人のユダヤ人もまた、終わりの日に、イエス・キリストとひとつ心となって御霊の教会を完成するために、使命を与えられて生まれて来た人々です。
神に召された十四万四千人のユダヤ人たちは、終わりの時の神の働きをするために、生まれて来た人々です。
召された十四万四千人のユダヤ人と、イスラエルのメシアやアロンのメシアなど選ばれた者、神に忠実な殉教者たちは、子羊の婚宴に招かれた人々です。天上で行なわれる婚宴です。彼らは、千年王国の後で新しい天に住む人々です。
彼らは、まっ白なきよい亜麻布を着て、白い馬に乗って、白い馬に乗った子羊につき従う天の軍勢です。
子羊と天の軍勢が勝利を取ると、悪魔は縛られ、いよいよ、千年王国が始まります。
地上では、多くの死体があり、それを片付けると、イエス・キリストが、オリーブ山に立たれます。
そして、天から聖なる都、新しいエルサレム(天で行なわれた子羊の婚宴に招かれた人々、すなわち召された者、選ばれた者、忠実な者が仕える都)が、夫のために飾られた花嫁のように整えられて、神のみもとを出て、天から下って来ます。(黙示録21:2)
地上では、イスラエルの王キリスト・イエスを迎え、千年王国が始まります。
天上で婚宴をもたれた子羊が、地上で祝宴をもたれるのです。天の婚宴に招かれなかった死者(ユダヤ人とキリスト者)が甦ります。彼らは、信仰に勝利して、自分のいのちと引き換えに永遠のいのちを得た人々です。
また、地上の多くの人々(千年王国で生まれた人々を含む)が、祝いに、神の都にやって来ます。
そして、神の都にはいり、いのちの木の実を食べることが許されます。彼らは、いのちの書に名のしるされた人々です。
祝宴に集まる彼らは、千年王国の後で新しい地に住む人々です。
今は、神が、子羊の婚礼に招く人々を定めておられるときです。召された者は、生まれた時から定まっています。
しかし、選ばれた者と忠実な者とは、それぞれの行ないによって、神が選ばれるのです。
天で行われる子羊の婚宴に招かれる幸いな人々は、神の御心に忠実な人々です。