ふしぎないのち

神が働く不思議な体験

お父ちゃんのガンが消えた


  父が前立線がんと伝えられた。受洗してからずっと家族の誰もガンにはならないようにと祈ってきたはずなのに、どうして?神に裏切られたようなショックの中で神に抗議しました。「父のガンを癒して下さい。」と祈りつつも「どうしてですか?何故ですか?」悶々とする中で、「父のガンについての神のメッセージがあるなら教えて下さい。」と漠然とした祈りから具体的な祈りに変わっていきました。

  祈りの格闘の末、得る事が出来た三つの聖書の聖句。

  「もし、お出来になるものなら、私達を憐れんでお助け下さい。」するとイエスはいわれた。「出来るものなら、と言うのか。信じる者には、どんな事でも出来るのです。」するとすぐに言った。「信じます。不信仰な私をお助け下さい。」(マルコ9:22,23)


  「求めなさい。そうすれば与えられます。」(マタイ7:7)

  そこでイエスはいわれた。「わたしに何をして欲しいのか。」すると、盲人は言った。「先生。目が見えるようになる事です。」するとイエスは、彼にいわれた。「さあ、行きなさい。あなたの信仰があなたを救ったのです。」すぐさま彼は見えるようになった。(マルコ10:51、52)


  私は父のガンが癒される事を確信しました。神に感謝しました。

  父に電報でこの三つの聖句を送った後で、家に行きました。たまに家に行っては聖句が書かれた綺麗なカードをトイレや壁や目に入るところに貼っていた私。それに腹を立てて怒った父に捨てられるという今までの実績があります。父が怒りませんように、ちゃんと話を聞いてくれますように、父が神のメッセージを受け取る事が出来ますように、断食して祈り込んでから家に帰りました。

  父と二人で話しました。思いのほか、父は神妙に聞いてくれました。

  「お父ちゃんのガンは直るよ。イエス様に祈ったらお父ちゃんのガンのために、三つのことばを下さったよ。神様はお父ちゃんに何をして欲しいのかといっておられるよ。ちゃんと『ガンが直る事です。』って言うんやよ。神様には出来るんやで、信じなあかんよ。求めなさい。そうすれば与えられます。っていわれるから、お父ちゃん自身が神様にガンを直して下さい、って祈ってね。本人の祈りが一番聞かれるんやよ。」

  私自身で父に祈る事はせず、父をイエス様にゆだねてお任せしました。なんかとても清々しい気持ちで自分のアパートに帰りました。

  私はアパートで、「父の祈りを聞いてください。父の願いを聞き入れて下さい。」と祈っていました。

  しばらくして、家族から父の前立腺がんが消えた、と報告がありました。結構進行していたガンだったけれど、レントゲン映像から完全に消え去ったとの事でした。

  父は娘の私をイエスが奪ったとして、イエス様に敵対していました。こんな父をも神は覚えて下さり、良いことをして下さいました。 

  また、本人の信仰で神の前に出る事が大切だと知りました。私という邪魔者がなくて、お父ちゃん自身が神に向き合う事を神が望んでおられるようでした。

  お父ちゃんもこの神に造られているから。天の神の息子の一人だから。神に反発し、憎んでいようとも天の父の愛は注がれていました。

  それから、父のイエスを憎むような言動は落ち着き、信頼出来る方(イエス)に娘を託すくらいの気持ちで、陰から見守るように変わりました。


 

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