ふしぎないのち

神が働く不思議な体験

これは本当の事です


  神と悪魔は実在します。

  人は、神によって造られました。

  神に敵対する悪魔は、神が造った人をそそのかして、神に逆らうように働きました。悪魔を知らない人はまんまと騙されて、悪の道に連れ込まれたのです。

  神は聖なる全能者です。神のうちには、暗いところがありません。全き光なのです。この光の中には影がありません。

  この光の中に暗いものは、存在出来ないのです。それで、心に神に背く思いを持った天使長は、光から追放されたのです。人が造られる前の事でした。

  悪魔は、もともと天使長だったのです。最も優れた天使でした。神の事を天使の誰よりも知っている者なのです。

  人間はよく生きても百年。幾人もの人の一生が何世代も繋がれて今に至っています。一人の短い生涯で何を知る事が出来るのでしょう。

  悪魔は、何万年?何億年?何十億年?ずっと働き続けているのです。人が頑張っても勝ち目はありません。悪魔は何世代もの人々を飲み込んできた勇者です。

  神と直接戦えば、勝ち目がない事を知っている悪魔は、神が造った人を奪う事で神に勝利しようとしました。

  人は、悪魔の餌食となりました。悪魔の策略にはまり、気づいた時には、悪魔と同じ穴のムジナとなっていました。

  悪魔と同じ運命の中に入ってしまったのです。神がそうしたのではありませんでした。天使長だった悪魔も人も、神よりも己を愛して、自分自身で暗い心を持ったのでした。

  光である神のもとには暗いものは、存在出来ないのです。光である神だけを見ていれば、暗い心を持つ事はありませんでした。

  神が悪魔と悪魔に仕える悪霊に用意されたものは、彼らにふさわしい闇と、燃え盛る火の池でした。悪魔は神に対抗して、悪魔が主権を握って自分自身が神となる世界を求めたのです。

  悪魔に奪われ、聖い光である神に背いて汚れてしまった人も、悪魔と同じ刑罰の対象となってしまいました。

  この事は、おぎゃあ、と生まれた時から決まっています。神は人を惜しまれました。なんとか、悪魔から取り戻す事は出来ないものか。

  聖い神のもとでは、神と等しい聖さでなければ生きる事が出来ません。生かしたい愛はあっても、義の神性に反します。

  悪魔は火の池へ、でも人は汚れたままでも神の国に入れるというような不公平な事は、神の義ではありません。

  このままでは、人は皆、悪魔と同じ運命です。人間すべて永遠の火の池の中で悪魔と共に苦しまなければなりません。

  人は生まれた時から、火の池に向かっていました。神は、神の聖と義と愛のどれをも損なわない、聖も義も愛も実現する方法を、一つ計画されました。

  聖であり、義であり、愛である、唯一無二の道を人に与えられたのです。

  神が天から遣わされる神の御子が人となって生まれ、目の閉じた心の暗い人々に、神について、神の国について、永遠のいのちについて教える事。そして、人の罪(闇)の身代わりとなって十字架で処刑される事。死に勝利して甦り、イエスを神が遣わされたメシアと信じる人を同じように、甦えらせ永遠に神の国で生きる神の子とする事。

  悪魔に捕らえられて悪魔と同じ運命を着せられた人々に、神は御子キリストを送り、御子を信じてキリストに結び付く人をキリストと同じいのちにされるのです。

  キリストが十字架で流された血は、すべての罪の汚れを洗い流す力があります。キリストを信じる者はキリストの血によって、聖いと宣言されます。

  キリストを信じる者の心に、神はキリストの御霊を遣わされます。御霊は、キリストを信じる者を復活させるので、復活した者を義と宣言されます。

  悪魔と同じ運命を辿っていた人が、キリストと御霊によって、聖となり、義とされ、神の子として神の国に迎え入れられる事は、愛の神に相応しい事です。


  イエスの御名には力があります。この御名によって、悪魔に勝利するのです。

  弟子は喜んで報告しました。「主よ。あなたの御名を使うと、悪霊どもでさえ、私達に服従します。」

  イエスはいわれた。「わたしは、あなたがたに、敵のあらゆる力に打ち勝つ権威を授けたのです。しかし、悪霊どもがあなたがたに服従するからと言って、喜んではなりません。ただあなたがたの名が天に書き記されていることを喜びなさい。」
  

  キリストによって救われた神の子らは、キリストとともに、神の国を相続するのです。神の子らは、天使よりも高い者とされ、天使は喜びをもって神の子らに仕えるのです。

  神の子にならなかった人間はどうでしょう。例外なく、悪魔とともに火の池の中です。そこは神を信じない者が入る場所です。

  これは、本当の事です。真理は唯一つしかありません。神のもとに帰る方法は、御父が遣わされた救い主キリストへの信仰だけです。

  悪魔の火の池から救い出すために、キリストは地上に来られたのです。

  どうして、神の御子が地上に来なければならなかったでしょうか。十字架で人類の身代わりとなって死ななければならなかったでしょうか。

  永遠に燃え盛る火が人類の運命だからです。義なる神の用意された刑罰です。でも、神はここから人を救い出す道を設けられたのです。

  神は、御子を遣わす事で、人々に新しい信仰の道を備えられたのです。キリストによる信仰と希望と愛。これは、神の用意された新しい創造の道、でした。


  塵で造った肉体と肉の思いは、朽ちるものです。朽ちてしまうものは永遠の世界に入る事が出来ません。

  永遠の神の国へは、キリストの血によって贖われた永遠のいのちと、御霊によって死から復活する永遠の体、霊の体を得なければ入れないのです。

  神は人類を救うために、新しい創造を施し御霊によって新しく生まれさせて下さるのです。これが、人類に与えられた希望です。

  キリストは、人を死と滅びから救い出すために、火の池から救い出すために地上に来られたのです。

 

 

    著作本 『世界のベストセラー聖書を読み解く 人はどこから来てどこへ行くのか』鍵谷泰世著 (青い表紙の本)

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