ふしぎないのち

神が働く不思議な体験

信仰って?


  神の御子は永遠の昔から、神とともにいました。天使長ルシファーが悪魔になる前の事です。

  御子は神のひとり子でした。御子の心は、父である神と一つです。天使は神に仕える者です。御子は天使とは違う特別な存在でした。

  御父と御子は愛で結ばれています。ひとつの神でした。

  ルシファーに御子を妬む思いが生まれました。御子と天使という立場が違う事から来る妬みでした。

  この妬みの思いを持つルシファーは、神の国の秩序を乱し、光から追放されたのです。暗い者は、光にいる事が出来ないからです。

  光を汚すものは光に存在する事が出来ずに、消滅してしまいます。神は天使を憐れみ、闇を創造して、ルシファー率いる天使らが、生きる場所を用意されたのです。

  闇に移った天使長ルシファーが悪魔になり、ルシファーに統治されていた天使らが悪霊となりました。

  御子のために造られた人アダムを自分の支配下に置いた悪魔。悪魔は、人を罪の奴隷としました。そして、悪魔の滅びと同じ死の呪いの中に閉じ込めたのです。

  人は神に捨てられたのではなく、悪魔に従う事で神のもとに居場所を失ったのでした。

  人を造った御父と御子は、塵から造った人を惜しまれました。価値のない塵から造った人に代わって新しいものを創造するのではなく、塵の人を生かすことを願われました。

  塵の人を生かすために、塵の性質(肉)に死んだ者とし、霊による新しい創造を定められました。

  塵で造られた人を、神の霊で造り替え、御子とともに永遠に生きる者にしようと計画されたのでした。

  その方法として、御子が人となって、処女から生まれ、人の間に住んで、御父のこと、神の国や永遠のいのちについて教え、そして、肉に死んだ者とするために、人類の罪(死の呪い、肉の性質)を負って人の身代わりに十字架にかかり、神に処罰されること。死んで死の国に入り、十字架で流される贖いの血を受ける人の魂を死から取り戻すこと。また、キリストの贖いの血を受ける人(イエスをキリストだと信じる人)の心に御霊を住まわせて、復活のいのち(永遠のいのち)を得させることでした。

  イエスは肉によって生まれたのではなく、神の霊によって身籠った処女の胎から生まれました。
  

  イエスは神の子で神の権威もある方なのに、人と同じようになられ、しかも自分の意思ではなく、天にあった時と同じく御父のいわれるままに語り行いました。弟子も、御子が自分で選んだのではなくて御父の選ばれた者達を集めたのです。

  弟子達に御父について、神の国について、永遠のいのちについて話されました。それで、人は神を知ることが出来たのです。

  十字架の上で「父よ、彼らをお赦しください」と、御父に向かって祈られました。

  十字架で流された贖いの血は、人の罪を覆い、罪なき者として神の御前に立つ聖さを人に与えます。

  十字架で肉は断たれました。塵の性質は砕かれ、肉に於いて死にました。肉によって生き、霊的に死人となっていた人は、滅びをもたらす死の呪いを持つ肉に死んだのです。そして、霊で生きる者にされるのです。

  キリストを神の御子と信じる者を、御子が身代りとなって処罰されているので、彼らについているキリストの血をご覧になって、罪は無いと、神は評価されるのです。


  キリストの十字架によって肉に死んだ人のうちに、霊を生かす御霊が住まわれて、霊によって生きる者としての新しい創造を施されるのです。

  こうして、悪魔の奴隷、罪の奴隷となっていた人が、十字架の贖いを信じてキリストを”わが主、わが神”と告白するならば、御霊がその人のうちに住み、神の新しい創造がされるのです。

  その人は、新しく創造される霊の人、神の御前で永遠に生きる神の子とされるのです。

  塵で造られた人が、御子キリストの十字架で肉が処罰され、贖いの血で罪なき聖い者とされ、御霊によって復活のいのちをいただくのです。こうして、塵で造られた滅びゆく人間は、神の新しい創造を受けて、神の国に入るのです。

  キリストが御父を愛し、御父に従順であったように、キリストを信じる人は、キリストを愛し、キリストの御霊に従順であることで神に喜ばれるのです。

  神は、ご自分の遣わした御子を、キリストだと信じて愛する者を愛されます。御子を愛する者を神の国に集められるのです。

  悪魔も神はおひとりだと信じて、おののいています。

  信仰とは、信じるだけでは無くて、神のことばを聞き、神のことばを守る事です。神のことばを守る者は、神を愛する者です。

  神に感謝して過ごす日々が信仰です。
  
  いつも喜んでいなさい。
  絶えず祈りなさい。
  すべての事について、感謝しなさい。
  これが、キリスト・イエスにあって神があなたがたに望んでおられることです。
                     聖書 テサロニケ第一5:16~18

  信仰が、神とつながる道です。信仰は成長していきます。日々、神に感謝してキリストの愛の広さ、長さ、高さ、深さを体験していきたいですね。

 

 

 

    著作本 『世界のベストセラー聖書を読み解く 人はどこから来てどこへ行くのか』鍵谷泰世著 (青い表紙の本)

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