ふしぎないのち

神が働く不思議な体験

地球の最終章

 

 多くの天体が造られたあとで、太陽系銀河が造られたと思われます。地球は、宇宙全体の希望の星です。地球上に、神の民イスラエルを造られたように、神は、宇宙の中に神のご計画を担う星、神が常に目を留めておられる、いのちの泉となる地球を造られました。

 

 地球は、宇宙で唯一、神の御心を成し遂げるいのちの星です。塵から造った人に、息を吹き入れて、生きる者とされたように、神は、地球に太陽と月と星々を与え、いのちを生み、いのちを育む星とされました。

 

 神が、天使長ルシファー(のちの悪魔)とともに天から落ちた天使(堕天使)たちの悲しみと嘆きを聞き、神の憐れみによって、天地創造のわざが始められたと思います。

 

 彼らの救いの管理者として、新しく塵から人を造られました。新しく創造した人を住まわせるために、地球と環境を創造されました。神は、すべての環境を整えてから、最後に人を造られたのです。人への思い入れは相当なものでした。神のひとり子の喜びでした。

 

 人が置かれて、いよいよ、地球が造られた目的がスタートしたのです。

 

 しかし、救いの管理者である「人」(アダムとエバ)が、罪人となり、救いの管理者の資格を失いました。管理者を失い、アダムとエバの住まいであったエデンの園は閉じられました。

 

 塵で造った人の罪の贖いのために、神のひとり子が、身代わりとなって罪の呪いを受けることが定められました。塵の身代わりは、塵が負わなければなりません。

 

 神のひとり子は、御子としての栄光を捨て、塵の肉体を着ました。永遠の昔からご自分に仕える御使いよりも卑しい姿になりました。天では、時間の拘束も空間の拘束もありません。肉体で生きる現象の世界の地上では、時間と空間に縛られます。時間とともに朽ち滅ぶ肉体はとても不自由なからだです。疲れたり病んだりする肉体とともに移動しなければなりません。拘束の中で、限りある命を生きます。

 

 御子イエスは、人を滅びから救い出すために、ご自身の肉体を罪の生贄として、神に献げられました。肉体は引き裂かれ、贖いの血が流されました。神の祭司の国民ユダヤ民族によって、神の子羊イエスは、十字架で屠られ、神に献げられたのです。

 

 神は、子羊イエスの血を受け入れ、満足されました。神は、ひとり子が流された贖いの血をご覧になって、人類の罪を赦されたのです。死に勝利したひとり子イエスを、死から呼び出し、栄光と誉れをお授けになりました。御子イエスの十字架の死と、流された罪の贖いの血によって、イエスをキリストとされたのです。

 

 神が地上に遣わされたキリストは、人類の救いの福音をご自分の民イスラエルに託されました。

 

 神に天から遣わされたキリストが、イスラエルからユダヤ人を全地に遣わされたのです。その働きの実が世界中にあります。

 

 イエスは言われました。

 「この御国の福音は全世界に宣べ伝えられて、すべての国民にあかしされ、それから、終わりの日が来ます。」(マタイ24:14)

 

 人類の救いの福音です。お金持ちになるためや、幸せになるためや、健康で長く生きるための良い知らせではありません。それらは、この地上のことです。キリストの福音は、死と滅びからの救い、永遠に生きる神の御国の良き知らせなのです。

 

 地上の命は限られています。肉体は朽ちます。誰もが死を迎えます。そして、死後に裁きがあります。魂の値打ちがはかられるのです。

 

 天地万物を造られたのは、天の神です。唯一無二の神です。人を造られた創造主が、魂の値打ちをはかり、その魂の行き先を定められるのです。創造主は、裁き主でもあるからです。

 

 義なる神は、御子が愛する人を救われます。御子を悲しませることはありません。その救いが、イエス・キリストの福音です。人の救いのために、神のひとり子イエスがされた犠牲、罪の贖いのわざ(十字架の死と復活)を信じ、神が遣わされたキリストの御霊を受けるならば、神の子とされるのです。

 キリストの福音は、御国に入る、新しい人を創造するのです。滅びゆくこの世から救い出して神の御国に引き上げるという、完全な救いです。

 

 いよいよ、終わりの日が近づきました。神は地球を揺り動かし、眠っている魂を目覚めさせ、死んでいる魂を生き返らせて、地球全体を贖われるのです。

 

 今現在、地球上に、偽キリストも偽預言者も存在しています。すでに生まれており、人間として生活しています。また、救いの働きの完成のために働く、召された十四万四千人のユダヤ人も、多くの奇跡やしるしをもって神の栄光を世に現わす、神の権威を帯びたふたりの証人も、今、地球上に生存しているのです。

 

 宇宙人の話もささやかれます。堕天使たちの救いの時がやってくるからです。そのままのからだでは贖いを受けることができません。贖われるために、彼らも女から生まれる人間にならなければなりません。

 

 地球の造られた目的が成し遂げられる年を迎えるのです。贖われた地球に、死から甦り復活された主イエス・キリストが来られます。イスラエルの王として世界を治めるためです。

 

 御国の権威を持って正しく治められる、まことの王イエス・キリストを迎えて、地上は平和な世となります。イエス・キリストは神とともに人を造られた創造主であり、神とともに最後の裁きをされる裁き主であり、御国の福音を与えられた救い主キリストなのです。

 

 ふたりの証人と十四万四千人のユダヤ人が、神のことばを語り、神のしるしと不思議をもって、神の働きを完成させるときが間近に迫っています。多くの人々を神に立ち返らせて神の子の魂を刈り取るためです。悪魔が世界を支配する期間も与えられます。三年半が満ちると、キリストと天の軍勢は、悪魔が支配する世を終わらせます。

 

 時は迫っています。誰が偽キリストでどこにいるのか、誰が偽預言者なのかは、地に属する人々におまかせして、御国の福音によって救われた者は、イエス・キリストに心を向けましょう。そして、祈りましょう。

 

 御国の福音のために仕える恵みの時は、多くはありません。

 「今の時を生かして用いなさい。今は悪い時代なのです。ですから、愚かにならないで、主のみ旨が何であるかを、よく悟りなさい。」(エペソ5:16,17)