ふしぎないのち

神が働く不思議な体験

本を書きました

 

  『世界のベストセラー聖書を読み解く 人はどこから来てどこへ行くのか』という本を自費出版し、アマゾンと楽天に出品しました。

 

  2018年12月から書き始め、何度も手直して出来上がった本です。

 

  イスラエルのことを学ぶ中で、神の契約を持つユダヤ人が、多くの迫害や困難を通して、自分がユダヤ人に生れたことを悔やみ、神を恨んでいたり、律法に縛られずに他の民族のように自由でありたいと願っていることを聞いて、残念に思っていました。

 

  律法を守る神の祭司の民として造られた、神の特別なユダヤ民族は、ユダヤ人が他民族とは異なる聖なる民である、と自負しているとばかり思っていた私は、驚きました。

 

  ユダヤ人の中には、世俗派と呼ばれるユダヤ人も多くいると言います。宗教的ではないユダヤ人です。安息日や食物規定や戒律を守らなかったり、宗教儀礼を拒否する人もいるようです。

 

  ユダヤ人は全員ユダヤ教徒だと思っていた私には、衝撃的でした。しかし、宗教に全く関心が無いわけではないようです。インドに興味を持ったり、日本の禅に興味を持ったり、戒律ではなく、もっと個人的霊的な事柄に関心がある人もいます。

 

  ユダヤ人がイエスをキリスト(救世主)と信じて、主を求めない限り、キリストは再臨しないと学んだ私は、これは一大事だと思いました。日本でも以前からキリストの再臨待望の集会が持たれて来ました。日本人や異邦人が待望してもキリストは来られないことが分かると、ユダヤ人のために祈らなければならない、と思いました。

 

  ユダヤ人は聖書の民なのに、聖書の神との契約がある民であることを正しく知っていません。アブラハムの子孫であることは知っているのに、アブラハムの契約を受け継ぐ気持ちが弱いのです。二千年近くも、世界中に離散していて、それぞれの国々で迫害されて来たユダヤ人にとって、ユダヤ人であることが重荷であることも事実です。

 

  苦しみの体験が積み重なった民族は、傷ついた心を守るガードが堅くなります。また、キリスト殺しの汚名を着せられて、キリスト教会やクリスチャン達からひどい目に遭っています。

 

  クリスチャン達が持っている聖書を憎むのも当然のことです。ましてや、クリスチャン達の親玉であるイエスなんて、ユダヤ人を迫害し虐殺するように仕向ける、ユダヤ人の敵です。イエスのことを異邦人だと思っていたことでしょう。ユダヤ人がユダヤ民族を滅ぼすなんてことはあり得ないからです。イエスは異邦人の救い主です。ユダヤ人のメシアではありません。

 

  これらの思いはユダヤ人の歴史を通して、ユダヤ人の中に構築していきました。ユダヤ人は、イエスがキリストであるとは認めません。しかし、ユダヤ人の中から、救い主が生まれることは知っています。彼らは、今尚神が遣わされるメシアを待ち望んでいます。イエスを拒むユダヤ人は、イエスとは別のキリスト(救世主)を待ち望んでいます。

 

  神が約束通りに天から遣わされたキリストが、ユダヤ人の王として十字架につけられたイエスであることを知るには、ユダヤ人の思いと心の目は塞がっています。クリスチャン達がユダヤ人にして来た仕業の結果です。教会は、自分で自分の首を絞めて来ました。ユダヤ人がイエスを主としない限り、キリストは、地上に戻って来られることは無いのです。キリストの再臨は起こらないのです。

 

  キリストの再臨を待ち望みながら、一方では、キリストを迎えるユダヤ民族を救いから遠ざけています。キリストは、イスラエルのオリーブ山に来られます。ユダヤ人が「主よ。来たりませ」と叫び求める中、天からやって来られるのです。ご自分の民ユダヤ民族を救うために。それが、キリストの再臨であり、平和な世界の始まりなのです。

 

  ユダヤ人の心の傷の癒しのために、ブリッジス・フォー・ピースの東京ハイナイトに14年くらい通って祈り、また、イスラエルのことを学びました。シオンとの架け橋主催のセミナーやLCJE(ローザンヌ・ユダヤ人伝道協議会)主催の集会で学びました。聖書研究会主催の学ぶ会で、14年ほど聖書やいのちについて、またイスラエルについて学びました。

 

  世界がキリストを迎えて平和になるためには、ユダヤ人の救いは必須課題なのです。彼らの救いが異邦人の救いとなるのです。

 

  また、日本の教会を思うとき、どれほどの教会がこの事に気が付いているのだろうか、と思いました。イスラエルを正しく理解して欲しいと思いました。旧約聖書の約束を知っていただきたいと思いました。ユダヤ人の王として来られたイエスが、イスラエルの王としてエルサレムに再臨されるキリストなのです。

 

  聖書の初めから終わりまでを、永遠のいのちという一貫したテーマで、わかりやすく物語風に書いてみました。

 

  黙想の中で思い描いた部分もある、創作物語です。創作ではありますが、私自身の信仰でもあります。

 

  異邦人には、キリストはユダヤ人やイスラエルと離れてあるお方ではないことを知らせるために、また、ユダヤ人には、彼らの先祖に約束された預言者の預言の成就として、律法の完成として、詩編の具現として来られたキリスト、つまり、イスラエルの神が遣わされた神の子羊イエスを知らせるために、書きました。何度も繰り返し読んでいただけたらと思います。

 

  ユダヤ人のアイデンティティが正しいものになることを願っています。

  救いの恵みの確かさを知っていただきたいと思います。伝道にも使っていただける本だと思います。

 

  『人はどこから来てどこへ行くのか』鍵谷著アマゾンkindleまたは、楽天koboをご覧ください。