ふしぎないのち

神が働く不思議な体験

第四の獣

 

 ダニエル書7:7,8

 「突然、第四の獣が現れた。それは恐ろしく、ものすごく、非常に強くて、大きな鉄のきばを持っており、食らって、かみ砕いて、その残りを足で踏みつけた。これは前に現れたすべての獣と異なり、十本の角を持っていた。

 私がその角を注意して見ていると、その間から、もう一本の小さな角が出て来たが、その角のために、初めの角のうちの三本が引き抜かれた。よく見ると、この角には、人間のような目があり、大きなことを語る口があった。」

 

 第三の豹のような獣は、ダニエル書8章の雄山羊のことです。雄山羊の目と目の間には、著しく目立つ一本の角があった。これは、主権が与えられた中国の強い指導者を現します。雄山羊は世界に主権を持つ獣です。雄羊(アメリカ、ロシア)には与えられていなかった、悪魔の主権です。

 

 中国の強い指導者が主権を持ち、非常に高ぶり強くなった時、雄山羊の一本の角が折れます。中国の強い指導者が亡くなります。すると、その代わりに、天に向かって、著しく目立つ四本の角が生え出ます。これは、豹のような獣の四つの頭のことです。豹のような獣の背には四つの鳥の翼がありました。この四つの頭は、それぞれ翼を持っているので、豹のような獣の支配下にありますが、国として独立しています。中国の領土とはなっていません。アジア、中東、アフリカ、ヨーロッパの四つの領域のことだと思います。

 

 中国の強い指導者がなくなると、四つの頭が覇権争いをします。第三次世界大戦となります。この大戦の中で、四つの領域の一つの中東から一人の指導者が立つと思われます。

 

 ダニエル書7:8で、「私がその角(十本の角)を注意して見ていると、その間から、もう一本の小さな角が出て来たが、その角のために、初めの角のうち三本が引き抜かれた」とあります。十本の角とは、中東の国々だと思います。そのうちのトルコからイラク、イラン、シリアを倒して、もう一本の小さな角(指導者)が現れます。これは、国を持たない民族の人かも知れません。

 

 トルコの領域に、聖書に出て来るエペソ、スミルナ、ペルガモ、テアテラ、サルデス、フィラデルフィア、ラオデキアの七つの教会の遺跡があります。ヨハネの黙示録2章、3章に書かれている七つの教会です。

 

 黙示録の七つの教会は、御霊の教会であり、天から復活のキリストの手紙が送られた教会です。地上の教会には、パウロが手紙を送っています。アジアの七つの教会に送られたヨハネの手紙は、天上に上がる新しく生まれた霊の子ら、御霊の教会に属する人々に、復活のキリストが弟子のヨハネを通して送られた手紙です。

 

 この七つの教会の名前を持つ教会が、トルコの遺跡として現在でも遺っています。黙示録の七つの霊的教会の名前がついた教会がトルコにあるということです。このことは、トルコが、キリストの霊的教会である七つの御霊の教会を支配下に置き、復活のキリストのからだである教会を足で踏みにじる指導者「反キリスト」が出て来る国であるしるしなのでは、と考えます。

 

 反キリストにとって、地上の教会は恐怖でもなく、問題でもありません。彼が恐れるのは、天に上げられる御霊の教会です。彼らは、悪魔に打ち勝つ人々です。御霊によって新しく生まれ、新しく創造された魂として神のもとに帰る神の子です。

 

 反キリストの敵は、真理を知る目覚めた魂です。御霊の住まわれる魂です。キリストを愛する魂です。反キリストの標的は、キリストを告白する者達です。彼らの霊魂を眠らせ、御霊の処置を受けさせないように働きます。御霊の無いところに、救いが無いことをよく知る悪魔は、御霊が彼らのうちに宿ることを妨げます。多くの場合、成功しています。御霊が入った者にこの世の祝福を与えて、彼らの関心を世に向けさせ、御霊との歩みを中断させます。

 

 七つの御霊の教会は、悪魔のあの手この手の誘惑に打ち勝った、信仰の勝利者たちの教会です。悪魔は、この七つの教会に属する魂を誘惑し、誘惑に負けさせて思いを暗くし、信仰と希望を砕いて敗北させて、キリストの血潮で買い戻されてしまった魂を奪い返す努力をします。イエス・キリストの救いを受けた魂を足で踏みつけるために、御霊の七つの教会の象徴が置かれたトルコから反キリストが立つと考えるのです。

 

 第四の獣は、大きな鉄のきばを持っています。イスラムの霊で国々を食らって、嚙み砕きます。イスラムの勢力が世界を支配するでしょう。この獣も雄山羊です。中国共産党の支配からイスラムの支配に移ります。悪魔から主権が与えられた獣です。

 

 第三次世界大戦において現れます。彼は、この大戦を終わらせ、洪水のような軍勢を国々に帰し一掃させます。この者には、人間のような目があります。ギリシア帝国の霊の中国が世界に敷いた監視システムを使い、また、チップ等のテクノロジーによって管理します。テクノロジーは、人々の感情をも読み、感情をも支配して、ロボット化した人間を支配するのです。また、大きなことを語る口があります。争いのない平和な世界を思い描かせるように語って人々の心を掴み、国々の国境をなくし、ひとつの国づくりを訴えます。思考をコントロールされた人々は、希望を持って彼に従います。

 

 第四の獣は、反キリストとして神殿に立つ獣です。悪魔の権威を受けた彼は、神の民(ユダヤ人とクリスチャン)を憎み、彼らを絶滅させるために働きます。