あらゆる世代の、良心に従った正しい人や、悪い事から遠ざかって生きた人や、心の清い人たち、キリストを主と告白したわけではないけれども否定しなかった人たち、キリストの福音を聞いたことのなかった人たち、救われるように祈られていた人たちなども、地上王国で甦ってキリストが治められる世界を目撃する可能性を考えています。
「キリストも一度罪のために死なれました。正しい方が悪い人々の身代わりとなったのです。それは、肉においては死に渡され、霊においては生かされて、私たちを神のみもとに導くためでした。
その霊において、キリストは捕らわれの霊たちのところに行ってみことばを宣べられたのです。
昔、ノアの時代に、箱舟が造られていた間、神が忍耐して待っておられたときに、従わなかった霊たちのことです。わずか八人の人々が、この箱舟の中で、水を通って救われたのです。
そのことは、今あなたがたを救うバプテスマをあらかじめ示した型なのです。バプテスマは肉体の汚れを取り除くものではなく、正しい良心の神への誓いであり、イエス・キリストの復活によるものです。」と、ペテロⅠ ３：１８－２１にあります。
復活のキリストの再臨により、死んだ人たちにも、正しい良心の誓いの機会が設けられるのかもしれません。生きることに正直だった人々の霊に、真理を知らせられるのでしょう。彼らは霊のからだであって、復活のからだではありません。
正しい良心の誓いをした者が復活の子となるのです。キリストは死の世界に入ったとき、霊に於いて、捕らわれの霊たちのところに行ってみことばを宣べられたのです。ノアの時代に洪水で滅んだ魂のことです。地上に於いては、肉体が消え去り、滅んだ人々でしたが、すべての人が火の池に入るのではないのです。神の憐れみです。
ダニエル書１２：２には、「地の塵に眠っている者のうち、多くの者が目を覚ます。ある者は永遠のいのちに、ある者はそしりと永遠の忌みに。」とありますから、神の国に入る人だけが甦るのではないようです。復活の王が地上に来られたら、多くの人々が墓から甦るようです。
甦った人は、霊のからだです。正しい良心の誓いをもってキリストに結ばれる復活のからだの人もいれば、キリストを主と告白することがなくて裁きにあう霊の人もいるのでしょう。地上王国の世界に生きる人が皆、裁きが過ぎ越される人と言うわけではありません。
地上王国で集められる、永遠に生きる復活の子は、キリストが地上再臨された時に、地上に生き残っていたアブラハム、イサク、ヤコブの血肉の子孫たちです。生き残ったユダヤ人全員が救われます。また、イエス・キリストが主であると告白し、婚礼の礼服（キリストの贖いの血）を着て、門をくぐって都にあるいのちの木の実を食べた者も救われるのです。
彼らは、信仰によって、勝利する人たちです。「勝利を得る者に、わたしは神のパラダイスにあるいのちの木の実を食べさせよう。」（黙示録２：７）とイエスが書き送った「エペソの教会」のメンバーとなるのです。エペソの教会は、千年王国時代に集められます。
他の六つの御霊の教会は、完成しており、千年王国では、皆復活のからだです。永遠に生きる者として復活のからだをいただいているのです。神に与えられた白い衣を着ています。めとる事も嫁ぐ事もない、神の御国に入る永遠のからだです。
肉体が死んで霊となった人は、婚礼の礼服を着なければ、永遠に生きる復活のからだを受けることは出来ません。霊だから、神の御国に入るのではありません。婚礼の礼服（キリストの贖いの血）を着ていない者は裸の者です。贖われていない霊です。裸の者は、神の御国から締め出されてしまいます。
患難期に入る前にキリストを信じる人々が入る御霊の教会は、エペソの教会以外の教会です。彼らすべてに、いのちの冠が与えられています。千年王国が地上に起こる前から救われている魂です。
患難期に入る前に、携挙（生きたまま天に引き上げられる）に与かる選ばれたキリスト者たちは、その時のために、備えなければなりません。
信仰の油をともし続けなければなりません。いつも喜んでおり、絶えず祈り、すべての事について感謝する生活を心掛け、思いを主に向けていることが大切です。
心に赦せないものや、心迷わすものや、御霊を消す暗闇があるならば、手放さなければなりません。たといそれが小さなものでも、悪霊がそれを足場として働くと、御霊の火が消えてしまいます。自分は大丈夫と思っていても、霊の力には適いません。
御霊の教会は、信仰の勝利を得る者に用意された永遠の教会です。地上の教会は、選出されるために集められた候補者たちの集まりです。エステル記２：８－１７には、アハシュエロス王の王妃を決めるために、王のために集められた娘の中から選んだことが書かれています。
御霊が諸教会に言われることがあります。御霊の教会は、勝利を得る者に約束された教会なのです。
御霊を知りながら、御霊の恵みを味わいながら、つまり、神の素晴らしいみことばと、後にやがて来る世の力とを味わった上で、しかも堕落してしまうならば、そういう人々をもう一度悔い改めに立ち返らせることは出来ません。信仰を保つことの出来なかった人の救いはないのです。
携挙のときが間近に迫った今、目を覚まして、いよいよ熱心に神を慕い求めましょう。
