ふしぎないのち

神が働く不思議な体験

天に上げられる忠実な者

 

 天ではキリストの婚礼が行なわれます。婚宴に招かれた御霊の教会が集められます。この天は、死者が上る天国とは違います。神に白い衣をいただく聖なる人々が招かれる神の領域です。

 

 黙示録6:10-11に、殉教者の事が書かれています。

 「彼らは大声で叫んでいった。『聖なる、真実な主よ。いつまで裁きを行なわず、地に住む者に私たちの血の復讐をなさらないのですか。』

 すると、彼らのひとりひとりに白い衣が与えられた。そして彼らは、『あなたがたと同じしもべ、また兄弟たちで、あなたがたと同じように殺されるはずの人々の数が満ちるまで、もうしばらくの間、休んでいなさい。』と言い渡された。」

 

 第五の封印が開かれると、地上では多くの殉教者が起こります。神に忠実な者たちが、偽りのクリスチャン達に追われ迫害され殺されるのです。患難期に入る前に起こることです。自称クリスチャン達が、御霊に従うクリスチャン達を排除します。このことは、二千年前にすでに定まっていました。ヨハネは、二千年後に起こることを幻で見、神のことばを聞いたのです。

 

 キリストが十字架にかかり、三日目に墓から甦られた後、弟子たちもまた、復活のキリストの福音を宣教し、熱心に神に仕えて殉教していきました。

 

 今は御霊の時代です。御霊と水と血の証を受け入れなければなりません。イエス・キリストは、水と血とによって来られた方です。肉体を持つ人の子となって、神の生贄の子羊として来られた方です。また、聖霊のバプテスマを授ける神の権威を持たれる唯一の主です。

 

 聖霊は、主イエス・キリストの御名によらなければ、与えられません。他の名によって求めても、違う霊を受けるだけです。

 

 御霊は、イエス・キリストについて証します。御霊は真理だからです。キリストが復活のからだで昇天され、父のもとから遣わす助け主、すなわち父から出る真理の御霊が来るとき、その御霊がイエス・キリストについて証するのです。御霊によらなければ、イエス・キリストを悟ることが出来ません。

 

 地上の教会は、御霊の証を受け入れる人と、御霊の証に疑いを抱く者、敵対する者に分かれます。御霊の証を受け入れない人々が、御霊に従う人々を迫害し、死に追いやるのです。御霊の思いは、肉なる人にはわかりません。理解できないのです。御霊のことがわからない肉なる人々は、霊なるものはすべて悪霊であるかのように思い込み、御霊を退けます。そして、御霊に聞く人々を正そうとします。

 

 御霊を信じていても御霊に従っていなかった人たちは、教会の権力に従います。しかし、御霊に従う人々は、御霊の教えを捨てません。彼らは、御霊が永遠のいのちであることを知っているのです。御霊のうちに、イエス・キリストがおられることを知っているのです。

 

 御霊に従う忠実なしもべは、死に至ってもその信仰を手放しません。イエスの弟子たちと同じです。彼らは、真理のために戦い、イエス・キリストの御名によって殺された殉教者です。

 

 終わりの時代に、殉教者の数が満ちます。彼らは忠実なしもべです。死に至るまで信仰を捨てない、信仰の勝利者です。この信仰の人々の中から、神が選ばれる者たちがいます。彼らは、主のために自分に死んだ者たちです。この世の楽しみや自分の喜びのためではなく、神のために生きた人々です。主イエス・キリストのために人生を献げた人々です。彼らは、生きながらの殉教者です。彼らは、生きたまま天上に引き上げられる者として選ばれます。

 

 生きたまま天に引き上げられる人々(携挙される人々)は、花婿を迎える乙女です。

 

 患難期に入り、十四万四千人のユダヤ人が世界宣教をします。彼らの額には、父の名と子羊の名、生ける神の御名が刻印されています。彼らは、召された人々です。黙示録14:1-5に、彼らのことが書かれています。十四万四千人のほかには、誰も学ぶことが出来ない新しい歌を歌います。彼らは、キリスト教(宗教)によって汚されたことのない人々です。彼らは、子羊の行くところには、どこにでもついて行く人々、キリストとともにキリストの座に着き、キリストとともに食事をする、キリストの花嫁です。

 

 黙示録19:9に、「子羊の婚宴に招かれた者は幸いだ」とあります。天上で子羊の婚姻が行なわれます。ここには、召された花嫁と、花婿を迎えた選ばれた乙女と、婚宴に招かれた忠実な者が集っています。

 

 神が召された十四万四千人のユダヤ人と、神に選ばれた乙女と、神に忠実な者たちです。彼らは、患難前期に世界宣教をした十四万四千人のユダヤ人と、生きたまま携挙された乙女と、死に至るまで忠実であった殉教者たちです。

 

 黙示録17:14には、メギド山での戦い(ハルマゲドンの戦い)で、地上の偽キリストと偽預言者と竜(悪魔)と戦う、天にある軍勢のことが書かれています。

 「この者ども(悪魔の軍勢)は子羊(イエス・キリスト)と戦いますが、子羊は彼らに打ち勝ちます。何故ならば、子羊は主の主、王の王だからです。また彼とともにいる者たちは、召された者、選ばれた者、忠実な者だからです。」

 

 黙示録19:14には、「天にある軍勢は真っ白な、聖い亜麻布を着て、白い馬に乗って彼(キリスト)につき従った。」とあります。

 

 天上で子羊の婚宴を終えた者たちです。召された者、選ばれた者、忠実な者が神のおられる天に引き上げられました。彼らは、子羊の婚宴を終え、真っ白な聖い亜麻布を着て、白い馬に乗って子羊キリストにつき従う人々です。子羊とともにハルマゲドンの戦いで戦い、「神のことば」の勝利を目撃する者たちです。

 

 天上で執り行われる子羊の婚宴に招かれる者は、御霊に忠実な者たちです。

 

 千年王国は、地上で執り行われる子羊の婚姻の披露宴なのです。