ふしぎないのち

神が働く不思議な体験

父の命令は永遠のいのち

 

 「わたしを遣わした父御自身が、わたしが何を言い、何を話すべきかをお命じになりました。

 わたしは、父の命令が永遠のいのちであることを知っています。それゆえ、わたしが話していることは、父がわたしに言われたとおりを、そのままに話しているのです。」(ヨハネ12:49,50)

 

 イエスは、神のことばに混ぜ物をすることがありません。自分の思いを語ることなく、神のことばを曲げず、真理を明らかにしました。

 

 イエスは、父の栄光を望んでおられました。イエスは父を愛しており、父の命じられたとおりに行ないました。そして、世にいるご自分のものを愛されたイエスは、弟子たちに、その愛を残るところなく示されました。彼らが多くの実を結び、イエスの弟子となることによって、父が栄光をお受けになるためです。

 

 父の命令は、「永遠のいのち」なのです。イエスは父の命令に従い、十字架まで忍び通されました。イエスに命じられた永遠のいのちは、神のことばをまっすぐに語り、弟子たちに、まことの父と、神の国と、永遠のいのちについて証することであり、また、十字架における贖いのわざを完了することです。

 

 イエスは、永遠のいのちの務めを負って、地上に遣わされました。この務めは、キリストの担う務めです。神が油を注ぎ、神が定められたキリストが果たす務めなのです。

 

 エデンの園に置かれた人(アダムとエバ)は、神に命じられた管理者の務めを果たすことができませんでした。それで、神の救い(いのちの木)は閉じられました。

 

 キリストは、閉じられたいのちの木を解放しなければなりません。いのちの木への道を開くには、いのちの木を守る輪を描いて回る炎の剣を通らなければなりません。いのちの木に辿り着く道を設けなければならないのです。

 

 神の子羊イエスは、肉を破って道を設けられました。神の御子イエスは、世に「永遠のいのち」を与えるために、ご自分を献げられました。イエスの肉と血は、世に永遠のいのちをもたらしたのです。

 

 イエスは、父のものを受けて、世に知らされました。イエスは、父の栄光を現わしたのです。

 

 御霊は、キリストの栄光を現わします。キリストのものを受けて、イエス・キリストのものに知らせます。父が持っておられるものはみな、キリストのものです。ですからキリストは、御霊がキリストのものを受けて、イエス・キリストの者たちに知らせる、と言われたのです。彼らは、御霊によって、キリストのものを知り、父のみ旨を知るのです。

 

 父の命令は、永遠のいのちです。永遠のいのちを受けなければ、父の命令を守ったことにはなりません。

 

 弟子たちは、キリスト・イエスによって、父のものを受け、御霊によって、キリストのものを受けます。

 

 永遠のいのちを受けた者は、父の命令を守った者です。イエスの弟子となることは、永遠のいのちの務めを受けることです。

 

 彼らは、永遠のいのちの福音、救いの福音の務めをゆだねられています。御霊が彼らを導き、多くの実を結ばせます。

 

 もし、永遠のいのちに導かないなら、それは、キリストの教会ではありません。救いの福音を告げ、永遠のいのちを与えないならば、キリストのからだではありません。

 

 父の命令は、永遠のいのちなのです。長子であるイエスは、永遠のいのちの務めを果たして父のみもとに帰られました。イエスの兄弟姉妹である者は、天の神を「アバ、父。」と呼ぶ御霊を受けています。

 

 パウロは言います。「私たちは、多くの人のように、神のことばに混ぜ物をして売るようなことはせず、真心から、また神によって、神の御前でキリストにあって語るのです。」(コリントⅠ 2:17)

 純粋な、みことばの乳によって成長し、救いを得るからです。混ぜ物のないものは、その人の霊を強め、御霊によって養われます。

 

 御霊によって、父のみ旨を知るキリストのものを受け取ります。

 

 「だれも悪をもって悪に報いないように気をつけ、お互いの間で、またすべての人に対して、いつも善を行なうよう務めなさい。

 いつも喜んでいなさい。

 絶えず祈りなさい。

 すべての事について、感謝しなさい。

 これが、キリスト・イエスにあって神があなたがたに望んでおられることです。

 御霊を消してはなりません。

 預言をないがしろにしてはいけません。

 すべてのことを見分けて、本当に良いものを堅く守りなさい。

 悪はどんな悪でも避けなさい。」(テサロニケ第一5:15-22)

 

 自分に与えられた永遠のいのちを、堅く守ることです。永遠のいのちとは、イエス・キリストであり、神のことばです。永遠のいのちに留まる者が、信仰の勝利者であり、キリストのからだ(七つの御霊の教会)なのです。

 

 神の御国の法(神のことば)に従うことが求められます。

 イエスは言われました。

 「なくなる食物のためではなく、いつまでも保ち、永遠のいのちに至る食物のために働きなさい。それこそ、人の子(神の御子イエス)があなたがたに与えるものです。この人の子を父すなわち神が認証されたからです。」(ヨハネ6:27)

 

 イエス・キリストのあかし(ことば)を受け入れた者は、神が真実であるということに確認の印を押したのです。(ヨハネ3:33)

 

 何故なら、イエスは、ご自分が見たこと、また聞いたことをあかしされたのです。イエスのあかしは、神の御国であり、永遠のいのちです。イエスは、父をあかしし、父の栄光を、世に現わされたのです。

 

 「御子(イエス・キリスト)を信じる者は永遠のいのちを持つが、御子に聞き従わない者は、いのちを見ることがなく、神の怒りがその上に留まる。」(ヨハネ3:36)

 

 最初に造った人(アダム)に命じられた神の命令は、「善悪を知る知識の木の実を食べてはならない。」ということでした。神は、「それを取って食べる時、あなたは必ず死ぬ。」と言われました。

 

 人が神の命令に従わず、善悪を知る知識の木の実を取って食べたので、人は、安息の地、エデンの園から追放されて、死と滅びの呪いを受けた悪魔の支配下に入ってしまいました。神が言われたとおり、人は死ぬ者となったのです。

 

 終わりの時代の神の命令は、永遠のいのちを受けることです。死人は死から復活するのです。罪人を死から甦らせるために、神のひとり子イエスが、死人にいのちの道を設けてくださいました。

 

 イエス・キリストの設けられたいのちの道の先に、永遠の安息の地(神の御国)が用意されています。キリストの御霊がその道へと導き歩ませてくださいます。

 

 父が命じられた「永遠のいのち」(イエス・キリスト)を受けない者は、アダムの原罪の中に置かれたままで、永遠の死と滅びを受けるのです。神の命令は絶対です。