ふしぎないのち

神が働く不思議な体験

エフライムは長子

 

 「わたしはイスラエルの父となろう。エフライムはわたしの長子だから。」(エレミヤ書3:9)

 

 ヨセフは、長子の長服を着ていました。それは、ヤコブの妻レアの息子のルベン(ヤコブの長子)が、父ヤコブのそばめ(ラケルの女奴隷)のところに行って、これと寝て、神と父ヤコブに罪を犯したために、長子の権利は、ヤコブの妻ラケルの長子のヨセフに与えられたからです。

 

 ヨセフは、十一番目の男の子です。十人の兄たちは、弟ヤコブに対して快く思ってはいませんでした。それで、ヨセフをつかまえてエジプトの奴隷商人に売りました。父ヤコブには、ヤコブからはぎ取った長服を雄やぎをほふって、その血に長服を浸し、ヨセフは獣に噛み殺されたように見せかけて、父ヤコブに報告しました。それで、ヤコブは、ヨセフが悪い獣にやられたと言って、慰められることを拒み、幾日もの間、ヨセフのために泣き悲しみました。

 

 ヨセフは、エジプト人の奴隷となりました。神はヨセフとともにおられました。ヨセフを、エジプトに導いたのは、神御自身だったのです。

 

 奴隷ヨセフの主人は、主が彼とともにおられ、主が彼のすることすべてを成功させてくださるのを見ました。それでヨセフは主人にことのほか愛され、主人は彼を側近の者とし、その家の管理をさせ、彼の全財産をヨセフの手にゆだねました。

 

 しかし、ヨセフにみだらな思いを持つ主人の妻の偽りの証言によって、主人は怒りに燃え、ヨセフを捕らえ、王の囚人が監禁されている監獄に彼を入れました。主は、ヨセフとともにおられました。そして、ヨセフに恵みを施し、監獄の長の心にかなうようにされました。それで監獄の長は、その監獄にいるすべての囚人をヨセフの手にゆだねました。ヨセフはそこでなされるすべてのことを管理するようになりました。

 

 神からいただいた夢の解き明かしの賜物によって、王の夢を解き明かすために、ファラオ王の前に立ちました。エジプトの知恵者の誰もが解き明かすことのできなかった、王の夢の解き明かしをヨセフの口から聞いた王は、家臣たちに言いました。

 「神の霊の宿っているこのような人を、ほかに見つけることができようか。」

 

 そして、ファラオは、ヨセフに言いました。「神がこれらすべてのことをあなたに知らされたのであれば、あなたのように、さとくて知恵のある者はほかにいない。あなたは私の家を治めてくれ。私の民はみな、あなたの命令に従おう。私があなたにまさっているのは王位だけだ。」

 

 こうして、ヨセフはエジプトの大臣になったのです。ヨセフは王の夢から、七年間の豊作の後、七年間の飢饉が来ることを知り、豊作の七年間にすべての食糧を集めました。飢饉の七年間に、集めた食糧を飢饉であえぐ国民に売りました。また、エジプトに穀物があることを知った世界中が穀物を買うために、エジプトのヨセフのところに来ました。

 

 七年間の飢饉の期間に、エジプト中の銀と家畜と農地がファラオのものとなりました。エジプトに穀物を買いに来たヨセフの十人の兄たちを見て、ヨセフは密かに泣きました。兄たちは、エジプトの大臣がヨセフであることに気づきませんでした。しかし、ヨセフが明かすと、兄たちは父を連れてエジプトに移住しました。大臣のヨセフがヤコブ一族を養うために、エジプトに呼び寄せたのでした。

 

 ヤコブは元気づきました。死んだと思っていたヨセフが生きていると聞いて、「死なないうちにヨセフに会いに行こう。」と言って、父祖アブラハムと妻サラ、ヤコブの父イサクと母リベカの眠る神の約束の地(カナンの地)を出発しました。

 

 父イサクから相続した祝福の地、カナンを出ることに心の奥底では不安に思っていたヤコブですが、神が夜の幻の中で現われ、仰せられました。

 「わたしは神、あなたの父の神である。エジプトに下ることを恐れるな。わたしはそこで、あなたを大いなる国民にするから。

 わたし自身が必ずあなたを再び導き上る。ヨセフの手はあなたの目を閉じてくれるであろう。」

 

 神の仰せられたとおり、ヤコブはヨセフのふたりの子、マナセとエフライムを祝福し、神を礼拝して、目を閉じました。ヨセフは、ヤコブのからだをミイラにして、カナンの先祖の墓に葬りました。それは、荘厳な葬儀でした。

 

 ヤコブは、長子ヨセフのふたりの子をヤコブの子として祝福するとき、弟のエフライムを長子として祝福し、兄のマナセより先にしました。

 

 マナセは、ヤコブの子ルベンやシメオンと同じようにヤコブの子とされました。それで、マナセ族となりました。エフライムは、エフライム族であり、父ヨセフの長子の権利を受け継いだヨセフ族でもあります。

 

 神は、「わたしはイスラエルの父となろう。」と仰せられました。

 

 「その日、ユダの家はイスラエルの家といっしょになり、彼らはともどもに、北の国から、わたしが彼らの先祖に継がせた国に帰って来る。」(エレミヤ書3:18)

 

 神は、ソロモン王の子レハブアム王の治世で、十部族をソロモン王の家来ヤロブアムに与え、二部族をレハブアムに与えて、イスラエル王国を二つの家に引き裂かれました。

 

 二部族には、主が預言者たちを通して語られた、メシアであるダビデの子を生む、ユダ族がいます。十部族には、神とヤコブから長子の権利をいただいたヨセフ族(エフライム)がいます。

 

 ヤコブが荒野で十二人の斥候を遣わしたとき、エフライム族のヨシュアとユダ族のカレブのふたりだけは、神が与えると言われたことばを信頼して、良い報告をしました。しかし、他の十部族の者は、不信仰な悪い報告をしました。それで、民は恐れて、神に従うことができませんでした。

 

 神は怒り、エジプトから出て来た成人男子は、ヨシュアとカレブのふたりだけ残して、あとは皆、荒野で死に絶えました。

 

 長子の権利を持つエフライム族のヨシュアが、神に仕えるレビ族のモーセと大祭司アロンに代わって、民をカナンの地に導き入れました。

 

 全地の主のそばに立つ、ふたりの油注がれた者、二本のオリーブの木は、大祭司ヨシュアと、ユダの総督ゼルバベルです。これは、終わりの日に神が立たせるふたりの証人のひな型です。

 

 メシアを生むユダ族と、神の祭司(レビ族のアロンの子孫)と、イスラエルの長子エフライム族は、神のご計画(ユダヤ人の救いと再臨)の鍵を握っているようです。しかし、祭司らは、イエスを十字架につけるように民を扇動した者たちです。彼らの罪は重く、彼らは最後まで地上に残されて、主イエス・キリスト(メシア)を地上で迎える民なのでしょう。

 

 ユダヤ人は認めてはいませんが、私は、エフライム族は日本にいると思います。イスラエルの長子です。長子には長子の役割があります。イスラエル全体に責任があるのです。

 

 ヨセフがエジプトに売られたことも、エジプトの大臣となったことも、ヤコブ一族がエジプトに移り住み、エジプトで四百年の間奴隷になったことも神から出たことでした。こうして、アブラハムに契約されたことは、イスラエルの長子ヨセフによって成就しました。

 

 また、荒野から、カナンの地に導き入れる約束も、イスラエルの長子エフライム族のヨシュアによって成就しました。

 

 「エフライムはわたしの長子だから。」と主は仰せられました。

 日本人の中にエフライム族がいるのならば、長子の働きを担うのでしょう。神の子らを神の御国に入れるために、使命感を持って立ち上がるのでしょう。

 

 終わりの日に立つふたりの証人のうちのひとりは、やはり日本から立つと思われます。エフライム族は長子ですから。十四万四千人のユダヤ人は、どの宗教にも属していない人々でしょう。無宗教とみなされる日本人は、神の目的のために、宗教に汚されないように、神に守られていたのです。