ふしぎないのち

神が働く不思議な体験

イスラエルに新しいことを創造される主

 

 「見よ。その日が来る。―主の御告げ。―その日、わたし(イスラエルの神)は、イスラエルの家(十部族)とユダの家(二部族)に、人間の種と家畜の種を蒔く。

 かつてわたしが、引き抜き、引き倒し、壊し、滅ぼし、わざわいを与えようと、彼ら(イスラエル)を見張っていたように、今度は、彼らを建て直し、また植えるために見守ろう。」(エレミヤ31:27,28)

 

 今がその時です。

 現在、イスラエルの国にユダヤ民族の十二部族が揃っているわけではありませんが、神は、全地のどこにヤコブの子孫(ユダヤ人)がいるのかを御存じです。

 神は、イスラエルの地に住んでいるユダヤ人だけではなく、全世界のユダヤ人(ヤコブの血を引く子孫)を知っておられます。自分がユダヤ人であることを把握していない人々も、神の目には、ユダヤ人のひとりなのです。

 

 神は、十部族にも、二部族にも心を留めておられ、彼らのうちに、人間の種と家畜の種を蒔くと仰せられました。人を増やし、家畜も増やして祝福されるようです。

 かつて、イスラエル人を怒り、外国の地に散らして、諸外国で憎まれ、苦しめられ、迫害されることを見張っていた神が、今度は、イスラエルを建て直し、また、イスラエルの地に植える(イスラエルの地をユダヤ人の所有地とする)ために、見守っておられます。

 

 ユダヤ人が国を失い、諸国で苦しめられること、迫害されることは、イスラエルの神から出ていたのですね。イスラエルを苦しめた者たちは、神の命令でそのことを行なったようです。

 神は、背信のイスラエル人を懲らしめるために、獣の心の人々を立ち向かわせられました。神は、彼ら(よこしまな者)によってユダヤ人の悪を壊し、滅ぼし、悔い改めないユダヤ人にわざわいを与えられると、今度は、ユダヤ人を憐れまず苦しめた国民(よこしまな人々)にさばきを下されました。

 

 「わたし(イスラエルの神)は、わたしの民イスラエル人に、おまえたち(イスラエルの山々)の上を歩かせる。彼ら(ユダヤ人)はおまえ(イスラエルの地)を所有し、おまえ(イスラエルの地)は彼ら(イスラエル)の相続地となる。おまえ(イスラエルの地)はもう二度と彼ら(イスラエル人)に子を失わせてはならない。」(エゼキエル36:12)

 

 神は、ユダヤ人たちをイスラエルの地に植えられると、数少ないユダヤ人たちが隣国の攻撃にあっても、彼らのえじきとならないように、守って来られました。

 

 「彼ら(イスラエル人)は二度と諸国の民のえじきとならず、この国(イスラエルの地)の獣も彼らを食い殺さない。彼らは安心して住み、もう彼らを脅かす者もいない。

 わたし(イスラエルの神)は、彼ら(イスラエル人)のためにりっぱな植物を生やす。彼らは、二度とその国で飢饉に会うこともなく、二度と諸国の民の侮辱を受けることもない。

 このとき、彼ら(イスラエル人)は、わたしが主で、彼らとともにいる彼らの神であり、彼らイスラエルの家(ユダヤ民族)がわたしの民であることを知ろう。―神である主の御告げ。―

 あなたがた(イスラエル人)はわたしの羊、わたしの牧場の羊である。あなたがたは人で、わたしはあなたがたの神である。―神である主の御告げ。―」(エゼキエル34:28-31)

 

 カナンの地の相続人であるアブラハムの子孫(イスラエル人)がいなくなり、荒廃し廃墟と化したイスラエルの地は、相続人(アブラハムの子孫ユダヤ人)を迎え、相続人(イスラエル人)の所有地となってから、よく潤った地となり、アブラハムの子孫イスラエル人のためにりっぱな植物を生やす地となりました。

 なんと、イスラエルの食料(果物、野菜、乳製品、鶏卵など)自給率は90%以上で、しかも、ヨーロッパを中心に多くの農産物を世界中に輸出し、他国をも養っています。

 

 水の潤った日本国の食料自給率は38%で、食料のほとんどは輸入に依存しています。それに対して、乾燥地帯のイスラエルの食料自給率は90%以上で、輸出までしているとは、神の祝福のみことばが現実のものとなっているあかしですね。

 

 また、イスラエルは最新技術をもって世界に貢献し、世界をリードする国なのです。神は、彼らに知恵を与え、二度と諸国の民の侮辱を受けることのないように祝福しておられます。

 

 アブラハム、イサク、ヤコブの神、主が、イスラエルを選び、イスラエルとともにおられることを、ユダヤ人自身が知るためです。そして、ユダヤ民族が、生けるまことの神の民であるという、アイデンティティーを持つためです。

 イスラエル人は、アブラハムの子孫であり、神の民です。創造主であり、裁き主なる唯一の神、とこしえに生きておられる全能の神の飼われる羊です。

 イスラエルは、神が設けられた牧場(神が神のしもべアブラハムに与え、アブラハムに約束された土地を相続するアブラハムの子孫が所有する牧場)に暮らす、神の羊です。

 

 神は、御自分のものとしてきよめるために、罪の贖いの神の子羊(神の御子イエス・キリスト)の血を流し、神の牧場(イスラエルの地)をきよめ、羊(イスラエル人)をきよめられました。

 

 イスラエル人は人で、全能の神はイスラエル人の神です。

 神は、イスラエル人を、新しい創造によって完成する「人」とし、神は、新しい人(キリストを頭として御霊が創造されるキリストのからだ〈とこしえのイスラエル〉)の神となられるのです。

 

 「見よ。その日が来る。―主の御告げ。―その日、わたし(イスラエルの神)は、イスラエルの家(十部族)とユダの家(二部族)とに、新しい契約を結ぶ。

 その契約は、わたし(アブラハム、イサク、ヤコブの神、主)が彼らの先祖(ヤコブの子孫、ユダヤ民族)の手を握って、エジプトの国から連れ出した日に、彼ら(イスラエル)と結んだ契約のようではない。わたし(イスラエルの神)は彼らの主であったのに、彼ら(イスラエル)はわたしの契約を破ってしまった。―主の御告げ。―

 彼らの時代の後に、わたし(神の子羊〈神の御子イエス・キリスト〉の父)がイスラエルの家と結ぶ契約はこうだ。―主の御告げ。―わたし(人として来られた御子イエス・キリストの父)はわたしの律法(真理の御霊)を彼らの中に置き、彼らの心にこれを書きしるす。わたし(全能の神)は彼らの神となり、彼ら(とこしえのイスラエル)はわたしの民となる。

 そのようにして、人々はもはや、『主を知れ。』と言って、おのおの互いに教えない。それは、彼らがみな、身分の低い者から高い者まで、わたしを知るからだ。」(エレミヤ31:31-34)

 

 とこしえのイスラエルは、天地万物を造られた創造主の創造される、完成された新しいひとりの人です。神の御子イエス・キリストを「わが主、わが神。」と告白し、心に真理の御霊を宿す、聖霊の宮、神の宮です。

 

 イスラエルは、神を裏切り、一度、捨てられましたが、神は、新しい創造によって、永遠のいのちを得る新しいイスラエルを創造されます。真理の御霊に導かれ、神の御国の国民となる、とこしえのイスラエルです。

 

 「裏切り娘よ。いつまで迷い歩くのか。主は、この国(イスラエル)に、一つの新しい事を創造される。ひとりの女がひとりの男を抱こう。」(エレミヤ31:22)

 

 古くからのキリスト教カトリックは、幼子イエスを抱く母マリアを慰めの対象とし、救いの訪れの象徴としているように思います。

 

 しかし、神の民イスラエルの救いは、新しい創造によって、ひとりの女がひとりの男を抱くことにあります。このことは、神がイスラエルを祝福し、イスラエルを神の民としておられることの証明です。

 

 ひとりの女とは、イスラエル人です。新しく創造されたとこしえのイスラエルです。

 とこしえのイスラエルの中には、契約のユダヤ民族も、神の子羊の血によって贖われた異邦人も含まれています。神は、神の御子イエス・キリストの血と真理の御霊によって、世界中から神の民を集め、神の御救いを受ける新しいとこしえのイスラエルを創造されるのです。

 

 ひとりの男とは、とこしえのイスラエルを創造される神の御子イエス・キリストです。永遠のいのちを得させる救い主です。

 

 とこしえのイスラエルは、神の御子イエス・キリストの御名を胸に抱き、神の子羊キリスト(救い主)を愛するのです。

 終わりの日に、神は、神の霊をすべての人に注がれます。

 

 「あなたがた(イスラエル人)は、イスラエルの真中にわたし(神)がいることを知り、わたし(神の子羊イエスの父)があなたがたの神(イスラエルの神)、主であり、ほかにはないことを知る。

 わたしの民(イスラエルの神を信じる民)は永遠に恥を見ることはない。

 その後、わたし(神)は、わたしの霊(御霊)をすべての人に注ぐ。

 あなたがたの息子や娘は預言し、年寄りは夢を見、若い男は幻を見る。

 その日、私は、しもべにも、はしためにも、わたしの霊を注ぐ。」(ヨエル2:27-29)

 

 ユダヤ人の目が開かれ、神の御子イエスを主キリストと信じて心に迎えることは、イスラエルに新しい創造が施されることです。

 イスラエルに新しい創造が施されると、新しいひとりの人(とこしえのイスラエル)が完成します。

 

 私たち神の聖徒は、この新しいひとりの人の完成を待ち望んでいるのです。