ふしぎないのち

神が働く不思議な体験

三位一体の神を理解する日本人

 

 神道では、万物生成化育の根源とされる造化の三神(ぞうかのさんしん)を神々の根源としています。

 天御中主神(アマノミナカヌシノカミ)、高皇産霊神(タカミムスヒノカミ)、神皇産霊神(カミムスヒノカミ)の三柱です。

 これらの神の名前は、日本人に伝えられた和名であって、実は、父なる神、聖霊、子なる神の三位一体の神(聖書の神)のことであると、私は思っています。

 

 神道のお社には、偶像はありません。人間が作った、神の姿を模した偶像はありません。鏡が置いてあるところはあります。

 人間の目に映るものはすべて神の姿である。太陽も月も星も木々も石も水も火もすべての現象に神のいのちが宿っている、という意味がありそうです。日本人は、太陽を神、石を神、大樹を神として崇めているように思われがちですが、実は、すべての生命を生かす太陽に感謝することで生かしてくださる神に感謝し、人の力に動じない石に不動の神を思い、長寿の大樹に永遠に生きておられる神の栄光を見て畏敬の念を持っているのだと思います。

 

 日本人は、自然の中に神を感じ取り、神と調和しながら生きて来たように思います。日本人は自然から学ぶことが多いのです。自然の現象の中に確かにおられる目に見えない神の実体と御意志をとらえて恐れてきました。

 

 神道は、目に見えない神に仕えて、神をなだめ、民の守られることと、国の安寧を祈祷して来ました。

 神道は、聖書の三位一体の神は知りませんが、天御中主神、高皇産霊神、神皇産霊神の三神は知っています。そして、天の神として崇めてきました。また、聖なる神として知っています。

 

 仏教には神の存在はありませんが、人に寄り添う救いの君、阿弥陀仏を知っています。そして、人間の最高の姿の御仏に救いを願います。また、生老病死の悩みを打ち明けて憐れみ深い阿弥陀仏の助けを求めます。

 死後の世界のあることを知り、慈悲の心を尊びます。阿弥陀仏の慈悲を受けて慈悲を実践することにより、良い報いを得ることを知っています。

 

 神道は、聖書の父なる神を見ているようです。

 仏教は、聖書の中の、人の姿をして天から来られた神のひとり子イエス・キリストを見ているようです。

 

 キリスト教は、私たちの罪の贖いのために神の子羊イエス(罪の生贄)を遣わされた父なる神と憐れみ深い神の御子イエス・キリストとを知っています。

 

 日本人は聖書に出会う前から、神道によって父なる神(天の神)を知っており、仏教によって人の姿をした憐れみ深い子なる神(私たちの罪の身代わりとなって死なれ、火の裁きから救い出してくださるイエス・キリスト)とを知っているのです。

 

 神道は、天の神の存在を日本人に知らせ、仏教は、憐れみ深い人間の心を持った救世主のおられることを日本人に知らせています。

 

 新約聖書は、天の神が救世主を地上に遣わされたこと、また、救世主を悟らせるもうひとりの助け主、真理の御霊を遣わされることとを日本人に知らせています。

 神道は目に見えない天の神に繋がることを、仏教は人の姿で来られた救世主に繋がることを、またキリスト教は真理の御霊に繋がることを、日本人に知らせています。

 

 聖書を知らない日本人は、神道によって神を知り、仏教によって裁きと救いを知っています。そして、キリスト教によって真理の御霊を与えられるはずですが、残念ながら、その真理の御霊を伝えなければならないキリスト教が、御霊を受けずに迷っています。御霊を知る人が少ないのです。

 

 神道は目に見えない創造主であられる天御中主神(アマノミナカヌシノカミ)、すなわち聖書の父なる神を知っており、仏教は、名前は違えども人の姿で来られた神皇産霊神(カミムスヒノカミ)、すなわち聖書の子なる神(神の御子イエス・キリスト)を知っており、キリスト教は本来、高皇産霊神(タカミムスヒノカミ)、すなわち聖霊(真理の御霊)を知らなければいけない、と私は思います。

 

 聖書の神は、日本人に御自身を現わしておられます。

 聖書の神は日本人に、神道によって父なる神を知らせ、仏教によって子なる神を知らせ、キリスト教によって聖霊(真理の御霊)を知らせられるのでしょう。

 

 神道の教えと仏教の教えが融合した大和魂は、これから後、真理の御霊を受けることでしょう。

 

 ホピ族の伝承の白い兄は、卍のしるしの人と○のしるしの人のふたりの従者を連れて現われます。白い兄は、すでに贖われた聖霊の器です。十字のしるしを持っています。

 すなわち、イエス・キリストを主と告白する聖霊の宮の日本人が、仏教から召された卍のしるしの日本人と、神道から召された○のしるしの日本人のふたりを連れて、ホピ族のところに行くようです。

 ふたりの人は白い兄によって、真理(父、子、聖霊の神、すなわち聖書の三位一体の神)を知った、ふたりの証人です。

 

 大和魂は、神道と仏教によって培われており、キリスト教の教える真理の御霊を受けることで完成します。

 

 日本人の多く(大和魂を持つ人々)は、すでに、父なる神と子なる神とを霊によって捉えています。真理の御霊を受けるならば、その実体(聖書の父なる神と神の子羊)を明らかにしてくださるはずです。

 

 大和魂は、天の神を意識する魂であり、真理の御霊を受けると、神道の聖なる神はすべてのものの父であること、仏教の阿弥陀仏は神が遣わされた救世主(神の子羊イエス)であること、そして、キリスト教の聖霊(真理の御霊)はキリストがお与えになる永遠のいのちであることとを、はっきりと悟ることでしょう。

 

 どうか、神が終わりの日に召される、聖霊に満たされた白い兄の働きが祝福されて聖霊の御力が豊かに現わされるように、また、神道の中に、仏教の中に、キリスト教の中に、真理の御霊を受ける人々が多く起こされるように、お祈りください。

 

 ユダヤ人たち聖書の民の中に、三位一体の神を正しく理解する人は少ないでしょう。

 神の知恵は、聖書を持たない日本人に、その真理を知らせてくださるのです。