「(御救いを求める)あなたがたが、神が遣わした者を信じること、それが神のわざです。」(ヨハネ6:29)
ユダヤ人は、神に召された神の民です。ユダヤ人にとって、神が存在されることは現実です。異邦人のように、創造主を知らない者ではありません。
イエスは、ユダヤ人たちに、「なくなる食物(肉体を生かす、この世のいのちの食物)のためではなく、いつまでも保ち、永遠のいのちに至る食物(真理のことば、すなわち神のことば〈神の御子イエス・キリストのこと〉)のために働きなさい。この人の子(神が、女から生まれる人の子としてイスラエルに遣わされた神のひとり子イエス・キリスト)を父すなわち(天の)神が認証されたからです。」(ヨハネ6:27)と言われました。
天の神は、神の子羊イエス・キリストが、御自身が遣わされた神のひとり子であることを保証されます。
イエス・キリストは、上(天)から来られた方です。
「上から来る方は、すべてのものの上におられ、地から出る者は地に属し、地のことばを話す。天から来る方は、すべてのものの上におられる。(神の御子イエス・キリストは、天地万物のすべての被造物、すなわち御使いも人も堕天使も宇宙人をも支配される主権者、すべてのものの上におられる方です。)
この方(すべてのものの上におられる神のひとり子イエス・キリスト)は(天で)見たこと、また(天の神、すなわちイエス・キリストの父から)聞いたことをあかし(証言)されるが、だれもそのあかし(証言)を受け入れない。(地に属する人には天のことがわからないからです。)
そのあかし(イエスのことば)を受け入れた者は、神は真実であるということに確認の印を押したのである。(神が、聖書で知らせておられたメシアを、神のことばどおりに、神の子羊イエス・キリストという姿で遣わしてくださったのです。神に偽りはありません。神のことばは必ず成就するのです。イエス・キリストがイスラエルに生まれたことによって、神の約束は実現しました。神は約束を守られる真実なお方です。)
神がお遣わしになった方(世の罪を取り除く神の子羊イエス・キリスト)は、神のことばを話される。神が御霊を無限に与えられるからである。(神は、人の子イエス・キリストに、聖霊を限りなく賜るのです。)
(天の神であられる、イエス・キリストの)父は御子(天の神のひとり子)を愛しておられ、万物を御子(神の子羊イエス・キリスト)の手にお渡しになった。
(神が遣わされた)御子(神の子羊イエス・キリスト)を信じる者は永遠のいのちを持つが、(神が天から遣わされた)御子に聞き従わない者は、いのちを見ることがなく(永遠のいのちを得ることがなく)、神の怒りがその上にとどまる。(死と裁きが定まっている。)」(ヨハネ3:31-36)
使徒ペテロは、人々に向かって言いました。
「神は、すべての預言者たちの口を通して、キリストの受難をあらかじめ語っておられたことを、このように(ユダヤ人たちが木にかけたことで)実現されました。
そういうわけですから、あなたがたの罪をぬぎい去っていただくために、悔い改めて、神に立ち返りなさい。(神がイスラエルに遣わされたイエス・キリストを信じて、神に繋がりなさい。)
それは、主の御前から回復の時(異邦人の時が完成すると、ユダヤ人はすべて救われるのです。)が来て、あなたがた(ユダヤ人)のためにメシア(キリストすなわち救世主)と定められたイエスを、(イスラエルを救うために、再び地上に)主が遣わしてくださるためなのです。
このイエスは、神が昔から、聖なる預言者たちの口を通してたびたび語られた、あの万物の改まる(王の王、主の主イエス・キリストが世界を治められる地上の千年王国が始まる)時まで、天にとどまっていなければなりません。(現在、イエス・キリストは、天の神の御座の右に着座しておられます。)
(ユダヤ人が望みとする)モーセはこう言いました。『神である主は、あなたがた(イスラエル)のために、私(モーセ)のようなひとりの預言者を、あなたがたの兄弟たち(ユダヤ人)の中からお立てになる。(神はイスラエルの救いのために私〈モーセ〉を立てられたように、終わりのときに、ひとりの預言者〈神にキリストの油を注がれた救い主〉を遣わされる。)この方(神に遣わされたキリスト)があなたがたに語ることはみな聞きなさい。
その預言者(キリスト)に聞き従わない者はだれでも、(神に、民族的救いが約束されているイスラエルの)民(神と契約を結ぶ神の民)の中から滅ぼし絶やされる。(神が約束どおりにイスラエルを救われる〈イスラエルに永遠のいのちを得させられる〉ときに、神の御子イエス・キリストに聞き従わない彼らは、異邦人のように、神に遠く離れた者となる。)』」(使徒3:18-23)
神が遣わされた者を信じる。この信仰が、神に受け入れられる信仰です。
神が遣わされた者を信じる人は、神が真実な方であることをあかしする者です。
モーセは、イスラエルに、「神が遣わされるキリストに聞き従わなければならない。」と命じました。
神が遣わされる神の御子イエス・キリストに聞き従うことは、モーセの律法を全うすることです。なぜならば、神の子羊イエス・キリストは、御自分のからだによって、イスラエルの律法の違反の罪を負われたからです。
神がイスラエルに遣わされたキリストは、イスラエルの罪を負い、神の御前に、和解の血を流されたのです。神は、贖いの神の子羊イエス・キリストの血を御覧になって、罪を赦されます。罪人は、神の御子イエス・キリストを信じる信仰によって、神に義とせられ、罪が赦されるのです。
イエス・キリストを信じてイエスのことばに聞き従うことは、モーセの律法のすべてを守ったこととなります。
人は、神の子羊イエス・キリストを信じる信仰によって神に義とせられ、御救いが約束されたイスラエルの中にはいるのです。
「神がアブラハムに、『あなたの子孫(アブラハム、イサク、ヤコブの子であるユダヤ民族)によって、地の諸民族はみな祝福を受ける。』と言って、あなたがたの先祖(イスラエル)と結ばれたあの契約の子孫です。
神は、まずそのしもべ(神に忠実な神のひとり子、すなわち新しく創造される神の子どもたちの長子)を立てて、あなたがたにお遣わしになりました。それは、この方(神の子羊イエス・キリスト)があなたがたを祝福して、ひとりひとりをその邪悪な生活から立ち返らせてくださるためなのです。(イスラエルは、神が遣わされた神の子羊イエス・キリストによって、律法を完成しました。そして、違反も裁きも免れたのです。)
律法を完全に守ることのできないイスラエルに代わって、神の子羊イエスが罰せられました。神の子羊イエス・キリストは罪の贖いの血を流し、世の罪を取り除いてくだささいました。イエス・キリストは、唯一の救世主です。
「キリストが律法を終わらせられたので、(イエス・キリストを)信じる人はみな(裁き主である神に)義と認められるのです。」(ローマ10:4)
人はだれでも、自分の口でイエスを主と告白し、自分の心で神はイエスを死者の中から甦らせてくださったと信じるなら、救われます。
「人は(救い主イエス・キリストを)心に信じて(神に)義と認められ、(自分の信仰を)口で告白して救われるのです。」(ローマ10:10)
「聖書はこう言っています。
『彼(救い主イエス・キリスト)に信頼する者は、失望させられることがない。(神の御子イエス・キリストに信頼する者は、約束どおり、永遠のいのち〈生かす御霊〉と天の御国を受けるのです。)』」(ローマ10:11)
ユダヤ人も異邦人もありません。すべてのものが、救い主イエス・キリストによって、救われます。
「わたし(天の神)は、わが民でない者(ユダヤ民族でない無割礼の異邦人でも、イエス・キリストを信じる者)をわが民と呼び、愛さなかった者(御救いの契約の外にいた異邦人)を愛する者(神の子ども)と呼ぶ。
『あなたがたは、わたしの民ではない。(契約がない無割礼の異邦人は、神の祝福の外にあって、神に覚えられることのない民である。)』と、わたし(天の神)が言ったその場所(イスラエルの地ではない地)で、彼ら(神が遣わされたイエス・キリストを信じ、救い主イエスに聞き従う者)は、生ける神の子どもと呼ばれる。」(ローマ9:25,26)
イエスは、弟子たちに言われました。
「わたし(イエス)が去って行くことは、あなたがたにとって益なのです。それは、もしわたしが(この世)から去って行かなければ、助け主があなたがたのところに来ないからです。
しかし、もし(去って)行けば、わたしは助け主をあなたがたのところに遣わします。
その方(もうひとりの助け主、すなわち真理の御霊)が来ると、罪について、義について、さばきについて、世にその誤りを認めさせます。」(ヨハネ16:7-8)
神に許されない罪とは、神が遣わされた救い主イエス・キリストを信じないことです。
義とは、神の御子イエス・キリストが私たちのために、神に受け入れられる義の道を設けてくださったということです。イエスが死んで復活されたのは、罪人の身代わりとなって死に、肉においては死に渡され、霊においては生かされて、イエス・キリストを信じる人々を神のみもとに導くためでした。
裁きは、キリストによって悪魔はすでに裁かれているということです。それゆえ、イエス・キリストを信じるならば、悪魔の支配から解放されて、神のみもとに出ることができるのです。
私たちの救い主となられたキリスト・イエスが、父なる神のもとから助け主を遣わされます。神の御子イエスの父から出る真理の御霊です。
その御霊がイエスのことばを思い起こさせて、真理を教えてくださいます。
イエスは、命じられました。
「わたし(イエス・キリスト)から聞いた父の約束「もうひとりの助け主〈真理の御霊〉が遣わされるのを待ちなさい。あなたがたは聖霊のバプテスマを受けるからです。」(使徒1:4,5)
モーセの命令を守らなかったユダヤ人たちは、神の怒りを買い、御救いの外に置かれました。そして、約束のなかった異邦人に御救いが及んだのです。
イエスの命令を守らないキリスト信者はどうなることでしょう。
モーセは、神が遣わされるキリストのことばに聞き従わない者は、御救いの民から滅ぼし絶やされると言いました。
神に遣わされた者に聞き従うことによって、神に義とされます。
神が遣わされた者に聞き従うことが、神に受け入れられる信仰なのです。
信仰があると言いながら、神に遣わされた者を信じないならば、それは、ひとりよがりな信仰であって、神に受け入れられるものではありません。
神が遣わされた神の御子イエス・キリストを信じなかったユダヤ人たちの上に、神の怒りが留まりました。
真理の御霊を信じない者は、「聖霊を受けよ。」と言われるイエスのことばに従っていません。
神のもとから遣わされた、もうひとりの助け主「真理の御霊」を受けることは、イエスのことばに聞き従うことなのです。
イエス・キリストを知らなかった者でも、真理の御霊を受ける者は、神道であっても、仏教徒であっても、義とされるのです。
終わりのときに、神は聖霊を注がれます。終わりの雨です。イエス・キリストの囲いの外にいた彼らは、真理の御霊によって、罪を贖う神の子羊の御救いと、子羊を遣わされた子羊の父(全能の神)を悟るのでしょう。
モーセは言います。
「その預言者(神の御子キリスト)に聞き従わない者はだれでも、(神の)民の中から滅ぼし絶やされる。」
キリストのことばに聞き従い、永遠のいのち〈真理の御霊である生かす御霊〉を得て、神に受け入れられる義の道を歩んでまいりましょう。