ふしぎないのち

神が働く不思議な体験

日本列島から起こるふたりの証人

 

 黙示録には、ユダヤ人の時に、イスラエルにふたりの証人の立つことが書かれています。彼らは、預言をし、雨が降らないように天を閉じる力を持ち、あらゆる災害をもって地をさばく力を持つ、神に油注がれた人です。

 

 「わたし(キリスト)がわたしのふたりの証人に許すと、彼らは荒布を着て(神の御前で人類の罪を悔い改めて)千二百六十日(三年半)の間預言する。 

 彼らは全地の主の御前にあるニ本のオリーブの木、また二つの燭台である。

 彼ら(ふたりの証人)に害を加えようとする者があれば、火が彼らの口から出て、敵を滅ぼし尽くす。彼らに害を加えようとする者があれば、必ずこのように殺される。(神は、キリストがお立てになったふたりの預言者に、神の主権を与えられる。彼らに逆らう者は御霊に逆らう者、彼らに害を加える者は御霊を害する者。神は、彼らを害する者を決して赦されません。神はそのような者どもを滅ぼされます。)

 この人たち(ふたりの証人)は、預言をしている期間は雨が降らないように天を閉じる力を持っており、また、(モーセがエジプトの王の前で行なったように)水を血に変え、そのうえ、思うままに、何度でも、あらゆる災害をもって地を打つ力を持っている。」(黙示録11:3-6)

 

 ふたりの証人は、二本のオリーブの木であり、また、二つの燭台です。

 彼らは、十四万四千人のユダヤ人に、生ける神の名【十字架で贖いの子羊の血を流した神の子羊イエスをイスラエルにお遣わしになった神が、人類を救う、まことの「天の神」であって、「父の名と子羊イエス・キリストの名」が、罪人を救う真実な神の名であるという真理】を印した人々です。

 

 十四万四千人の召されたユダヤ人の殉教者は、神に献げられる上質なオリーブ油です。神の御前に純粋で真実な信仰の火をともすオリーブ油です。  

 

 ふたりの証人は、この上質なオリーブの実を生む二本のオリーブの木です。

 しかし、二つの燭台なので、ふたりはそれぞれ別々の御霊の教会に属しています。アロンのメシアは、純粋なオリーブの木であり、十四万四千人のユダヤ人の教会の中にはいるのではないのかと思います。

 

 イスラエルのメシアは、「明けの明星」のキリストの分身のような人で、ぶどうの木のキリストとともにあるのでしょう。イスラエルのメシアは、メシアニック・ジュー(神の契約のうちに留まり先祖からの言い伝えを守りつつ、イエス・キリストを「主」と仰ぐユダヤ人)の御霊の教会の人だと思います。

 

 預言者ゼカリヤは、全体が金でできている一つの燭台を見ていました。その上部には、鉢があり、その鉢の上には七つのともしび皿があり、この上部にあるともしび皿には、それぞれ七つの管がついていました。

 また、そのそばには二本のオリーブの木があり、一本(のオリーブの木)はこの鉢の右に、他の一本(のオリーブの木)はその左にありました。

 

 金でできている一つの燭台は、七つ御霊の教会を右の手に持つ、栄光の主キリスト・イエスと思われます。

 ゼカリヤの時代は、まだ神の子羊イエス・キリストの贖いの血は流されてはおらず、御霊の教会も存在していませんでした。しかし、神は、神の御心を成し遂げる(世の罪を取り除き、罪人を滅びから救い出して永遠のいのちを得させる)神のひとり子キリストに、聖霊の新しい創造によって新しく造り変えられた新しい人(信仰によって勝利する光の子ら)の七つの御霊の教会を与えることを、定めておられました。

 

 「私(ゼカリヤ)は、彼(御使い)に尋ねて言った。『燭台の右左にある、この二本のオリーブの木は何ですか。』

 私は再び尋ねて言った。『二本の金の管によって油をそそぎ出すこのオリーブの二本の枝は何ですか。』

 すると彼(御使い)は、私(ゼカリヤ)にこう言った。『あなたは、これらが何か知らないのか。』

 私(ゼカリヤ)は言った。『主よ。知りません。』

 彼(御使い)は言った。『これらは、全地の主のそばに立つ、ふたりの油そそがれた者だ。』」(ゼカリヤ4:11-14)

 

 金の燭台(勝利したキリスト)の右と左には、終わりの時に油注がれる「ふたりの証人」がいるのです。

 

 「ゼベダイのふたりの子、ヤコブとヨハネが、イエスのところに来て言った。『先生。私たちの頼み事をかなえていただきたいと思います。』

 イエスは彼らに言われた。『何をしてほしいのですか。』

 彼らは言った。『あなたの栄光の座(イスラエルの王座)で、ひとりを先生の右に、ひとりを左にすわらせてください。』

 しかし、イエスは彼らに言われた。『あなたがたは自分が何を求めているのか、わかっていないのです。あなたがたは、わたし(キリスト)の飲もうとする杯を飲み、わたしの受けようとするバプテスマ(肉を焼く尽くす火のバプテスマ)を受けることができますか。』

 彼らは『できます。』と言った。イエスは言われた。

 『なるほどあなたがた(ヤコブとヨハネ)は、わたしの飲む(苦い)杯を飲み、わたしの受けるべき(火の)バプテスマを受けはします。

 しかし、わたし(キリスト)の右と左にすわることは、わたしが許すことではありません。それに備えられた人々があるのです。』」(マルコ10:35-40)

 

 イエスは、十字架にかかる前に、ひとり、神の御前に出て、血の汗を流しながら祈られました。「わが父よ。できますならば、この杯(十字架の苦難)をわたしから過ぎ去らせてください。」(マタイ26:39)

 イエスは、二度も祈られました。「父に従います。」という全き信仰を持つイエスでさえも、取り除いてほしいと願われた杯だったのです。

 

 ヤコブは、キリストの栄光(十字架と復活と昇天)の後、御霊によって生まれた初代教会の主任牧者となり、ヨハネはキリストから受けて黙示録を書きました。

 彼らは十二使徒であって、イエス・キリストが王座に着く千年王国において、十二の部族をさばく人とされるのです。

 

 イエスは十二使徒たちに言われました。

 「まことに、あなたがたに告げます。世が改まって人の子がその栄光の座に着く時、わたし(イエス・キリスト)に従って来たあなたがた(十二使徒)も十二の座に着いて、イスラエルの十二の部族をさばくのです。」(マタイ19:28)

 

 イエスは、キリストが天から戻って来て世界を治められる、エデンの園のような平和で調和のとれた千年王国が始まると、十二使徒たちはキリストとともに王座に着くことを語っておられました。

 十二部族をさばくのは、ヤコブの十二人の息子である十二人の族長ではなく、キリストに従った十二人の使徒なのです。

 

 キリストの王座の右と左にすわるのは、父が終わりの時に、苦い杯を飲ませられる「ふたりの証人」です。

 彼らは、三年半の預言の時を終えると、反キリストに殺害されて、彼らの死体は三日半の間、木にかけられてさらされます。

 

 神は、ゼカリヤに、終わりの時代に立つふたりの証人を見せられました。

 

 イスラエルのメシアは、権勢によらず、能力によらず、神の霊によって、わざを成し、預言をします。

 彼は、神が召された十四万四千人のユダヤ人に生ける神の名を印し、「恵みあれ。これに恵みあれ。」と叫びながら、とこしえの神の家のかしら石(七つの御霊の教会を建て上げる十四万四千人のユダヤ人)を世界中から起こして世に現わすのです。

  

 「ゼルバベル(イスラエルのメシア)の手が、この宮(神の家)の礎を据えた。彼の手が、それを完成する。(ふたりの証人は、霊的なイスラエルの完成とともに、目に見える物質的な第三神殿をエルサレムに完成します。)このとき、あなた(ユダヤ人)は、万軍の主が私(このことを預言したゼカリヤであり、また終りの時代に立つふたりの証人)をあなたがた(イスラエル)に遣わされたことを知ろう。

 だれが、その日を小さな事としてさげすんだのか。これらは、ゼルバベルの手の下げ振り(指導力)を見て喜ぼう。これらの七つ(かしら石の上にある七つの目―ゼカリヤ3:9―すなわち、十四万四千人のユダヤ人を導く御霊)は、全地を行き巡る主の目である。」(ゼカリヤ4:9,10)

 

 ふたりの証人は、イスラエルを建て直し、世界を救うために立ち上がります。

 そして、ふたりの証人によって生ける神の印を押された十四万四千人のユダヤ人たちは、世界の救いのために世の光となるのです。

 

 「起きよ。光を放て。あなたの光【真理の御霊】が来て、主の栄光があなたの上に輝いているからだ。

 見よ。闇が地をおおい、暗闇が諸国の民をおおっている。しかし、あなたの上には主(の栄光)が輝き、その栄光があなたの上に現われる。

 国々はあなたの光(啓示の光)のうちに歩み、王たちはあなたの輝きに照らされて歩む。」(イザヤ60:1-3)

 

 日本列島に真理の御霊が注がれると、ふたりの証人が起こされ、十四万四千人のユダヤ人に生ける神の印が押され、世界は神の御救いを日本に見て、日本人に望みを置くようになることでしょう。