ふしぎないのち

神が働く不思議な体験

宇宙人っているの

 

 神に熱心だったクリスチャンが、霊的なものを追求する中で、UFOの存在を否定するクリスチャンたちの意見に反して、UFOを信じて信仰がずれてしまった、ということを聞きました。牧師だったその人は、霊の閉ざされた肉的なクリスチャンたちの中にあって、霊的な示唆を与えてくれる宇宙の存在を求めたのです。

 

 宇宙人と言うと、聖書に書かれていないものは存在が疑わしい、として宇宙人の存在を否定します。しかし、最近では、UFOを見たとか、宇宙人を見たと言う人々が、数多く起こっています。見ていない人は、それらの人々の証言を疑い、頑なに否定します。

 

 人は、竜を見たことが無いのに、竜の存在を信じています。竜神と言って、神に祀り上げる人々もいます。人間よりも強くて、悠久の時を生きる生き物だからです。見てはいないのに、その姿を描くことが出来ます。どの国でも、同じ姿をしています。日本だけではなく、それぞれの国で昔から同じ姿の生き物の存在が信じられてきました。

 

 聖書にも、竜と言う名前の生き物が登場しますので、霊の世界で確かに存在する者のようです。しかも、聖書では、竜のことを悪魔と表現していて、竜の正体を明らかにしています。竜は神ではなく、神に成りすました悪魔である、と言うのです。

 

 霊の死んだ肉なる者にとって、霊的存在の竜は、力強く、すべてのものの上に立つ、畏れ多いものに感じます。霊なる存在の竜は、肉なる人間に不思議を体験させて驚かせます。竜を拝む者の心は、この世と結びつき、この世の繁栄を求めます。竜がこの世の君だからです。

 

 悪魔には、手下である多くの悪霊どもがいます。悪霊どもが人間に働き、悪魔のわざを行ないます。竜を神とする人間には、とても有難いことです。霊の世界の知識も与えてくれます。

 

 悪魔と悪霊どもは、神が御子と人間のために造られた地球に拠点をおいて、宇宙で働いています。彼らの居場所である、闇の世界、第二の天です。いわゆる宇宙です。

 

 その中には、ルシファーとともに、天から追放された堕天使たちもいます。ルシファーとともに、光から闇に移された天使たちが全員、悪霊になったわけではありません。ルシファーには従ったが、醜い悪魔となった彼から離れた堕天使も多くいました。

 

 太陽系銀河が造られる以前に、神はこれらの堕天使のために、多くの銀河を造っておられます。彼らが住む星々を造られたのです。神は、堕天使たちが悔い改めて、闇から光に帰って来ることを望んでおられました。

 

 地球に住む者からすれば、宇宙人です。地球が造られる前から彼らは存在していました。竜が存在しているように、彼らも存在していたのです。彼らは元天使であり、霊的な存在です。肉体を持つ人間とは異なる生命体です。肉眼で見ることは出来ません。霊的なチャンネルが通じた時に、見ることが出来る存在だと思います。

 

 幽霊も妖怪も、人間の想像から生まれたものではなく、実在するものであり、すでにあるものが人間の思いに映し出されたものです。それらを見るチャンネルを持つ人々によって、証されているものです。

 

 それでは、信じる対象でしょうか。それらのものは、それぞれ違った姿をしていますが、皆天から追放された堕天使たちです。堕天使たちが姿を変えて存在しているのです。地球が特別な星であることを知った彼らの一部が、そのような姿で地球に入って来ました。

 

 ある者たちは、人間を自分たちの仲間に引き込むため、ある者たちは、神に愛された人を妬み神から引き離すために働いています。

 

 人間は地球に生まれた地球人です。肉体を持つ生命体は、地球だけでしょう。神がそのように造られたからです。肉体の拘束の中で霊なる神の力にすがる者とされたのです。一方、天から追放された堕天使たちは、姿かたちを変えても、霊的存在です。肉の存在ではありません。肉で霊の目が塞がっている人間には、霊なる存在のものを見る事が出来ません。

 

 肉なる者は、肉眼で見たものを理解します。肉なる者が宇宙のどこに行っても、霊である生命体を見ることは出来ないでしょう。存在するのに、存在しないものとなっています。

 

 神がご覧になって、宇宙人はどんな存在でしょうか。御子に逆らい天から追放した堕天使なのです。光の中で神に仕えた力ある者ですが、光に戻ることの出来ない、神から離れた堕天使です。

 

 肉体の人間からすれば、大きな力を持つ霊的存在は、神であろうと、天使であろうと、堕天使であろうと、その正体関係なく、神のような存在に映ります。悪魔や悪霊でさえ、神として敬ってしまうのが、肉なる者です。

 

 しかし、同じ霊でも、住む場所が違います。神や天使は光に居ます。第一の天です。堕天使は、悪魔が力を振るう闇にいます。第二の天です。

 

 宇宙人が人間を上回る能力を持ち、進んだ技術や、霊的知識を提供したとしても、所詮闇の住人です。彼らが人間を光に連れて行くことはありません。彼らは神のうちにいない者です。彼らも光に戻る手立てを捜し求める者です。

 

 神は、堕天使の救いのために、人を造られたのです。なんと、人の方が宇宙人よりも力を持っているのです。神の計画のために、神から権威を与えられているのは、人なのです。神のひとり子が人となって肉体を持って地上に来られたのは、人を救うためです。人の罪が赦され人の救われることが、堕天使を救う道でもあるのです。

 

 宇宙人は存在します。しかし、宇宙人を信じて救われることはありません。イエスは宇宙人ではありません。光の天から遣わされた神の御子です。イエスは、宇宙人を救うために、宇宙人となられたのではありません。人を救うために、人間の姿となられた神のひとり子なのです。

 

 宇宙人の正体は堕天使です。肉なる者は、宇宙人を神のように尊び、その能力を崇めますが、永遠のいのちを与える神ではありません。天地万物を造られた創造主ではないのです。滅びを宣告された被造物の一つです。

 

 永遠のいのちを求める人は、霊的な不思議に惑わされて間違った道に入らないように注意しなければなりません。宇宙人は、神に裁かれる悪魔や悪霊どもと同じ堕天使です。しかし、悪魔や悪霊どもとは異なり、まだ救いの望みがある堕天使です。人の救いの後で、人間となって女から生まれた彼らの一部が、神の御子イエス・キリストの恵みによって、救われるのでしょう。

 

 彼らもまた、人間と同様に、イエス・キリストの贖いの血による赦しが必要なのです。贖いの子羊の血は、肉なる者に有効です。霊の存在が血を受けることは出来ません。死んで肉体を失っている者もそうです。肉の罪が贖われて、新しく御霊によって生まれなければなりません。

 

 霊にキリストの血を与えても、御霊によって新しく生まれ変わることは出来ません。すべての被造物は、キリストの血によって贖われなければなりません。堕天使であろうとすべての魂は、人間として生まれ肉の姿となってキリストの血を受けなければ、創造主のもとに帰ることが出来ないのです。