ふしぎないのち

神が働く不思議な体験

第三次世界大戦

 

 「定められた時、日、月、年のために用意されていた四人の御使いが、人類の三分の一を殺すために解き放された。

 騎兵の軍勢の数は二億であった。私(ヨハネ)はその数を聞いた。」(黙示録9:15,16)

 

 黙示録9:15-19には、世の終わりに起こる第三次世界大戦の様子が書かれています。ハルマゲドンの戦いとは別の戦いです。第三次世界大戦は人間同士の世界戦争であり、ハルマゲドンの戦いは神と悪魔の子たちの最終戦争です。ハルマゲドンの戦いはイスラエルのメギド山で戦います。この戦いにて悪魔は破れ、世界は神の子羊キリストが支配される平和の神の代(新しい世界)となります。

 

 この世界大戦(第三次世界大戦)は、神御自身が、その年月日を定めておられるようです。兵士の数は二億人とありますから、アメリカ、ロシア、アジア、ヨーロッパ、中東、アフリカの国々が一堂に会する大戦となるようです。日本も参戦することとなるでしょう。

 

 現在のガザ(アラブ人イスラム武装組織ハマスとイスラエルのユダヤ人)、ロシアとウクライナの争いが火種になるかというと、そうとは言えないようです。

 

 イエスは何と言われたでしょうか。

 「人に惑わされないように気をつけなさい。

 わたしの名を名乗る者が大勢現われ、『私こそキリストだ。』(私は、イエス・キリストの生まれ変わりだ。)と言って、多くの人を惑わすでしょう。

 また、戦争のことや、戦争のうわさを聞くでしょうが、気をつけて、あわてないようにしなさい。これらは必ず起こることです。しかし、終わりが来たのではありません。

 民族は民族に、国は国に敵対して立ち上がり、方々に飢饉と地震が起こります。

 しかし、そのようなことはみな、産みの苦しみの初めなのです。

 そのとき、人々は、あなたがた(イエスの弟子、すなわちキリスト者)を苦しいめに会わせ、殺します。また、わたしの名(イエス・キリストの御名)のために、あなたがたはすべての国の人々に憎まれます。

 また、そのときは、人々が大勢つまずき、互いに裏切り、憎み合います。また、偽預言者が多く起こって、多くの人々を惑わします。

 不法がはびこるので、多くの人たちの愛は冷たくなります。

 しかし、最後まで耐え忍ぶ者は救われます。」(マタイ24:4-13)

 

 現在、私たちは、産みの苦しみの初めの時を迎えているのです。

 「私はイエス・キリストの生まれ変わりだ。」と公言する人々が現われています。また、その人に従う人々も大勢います。

 そして、民族は民族に、国は国に敵対して立ち上がる時を迎えました。方々に飢饉や地震が起こっています。

 しかし、終わりが来たのではありません。世の終わりの前兆であり、イエス・キリストが王となられる神の国の産みの苦しみの初めの時を迎えたのです。

 

 神の国(千年王国)が地上に生み出されるために、狭い産道を通り抜ける痛みの時なのです。

 かつての、夏の日の畳の上でうたた寝したときに見た夢を思い出します。私のからだが狭い管のような所を通り、何かとても強い吸引力で引っ張り出されたような夢を見ました。その管から頭を吸い出されるような感覚でした。

 管は私のからだの形にぴったりしていて、隙間はありません。私のからだの骨骨が全部バラバラになるかのような圧迫と痛みでした。夢から覚めても、なお、からだの節々には痛みが残っていました。

 

 ニコデモのことばを思い出しました。

 「人は、老年になっていて、どのようにして生まれることができるのですか。もう一度、母の胎に入って生まれることができましょうか。」(ヨハネ3:4)

 

 私の見た夢は、産道を通って生まれる時の体験ではないかと思いました。それは、痛みと苦しみの伴うものでした。自分の意思とは関係なく、おそらく居心地の良かった羊水から、ある日、突然、むりやり、押し出されてしまうのです。暗い胎内から解放されて光の世界に飛び出るという希望に満ちたものではありませんでした。

 頭も肩もつぶれて形がなくなってしまうのではというくらいの衝撃でした。恐怖で声も出ません。自分の意志とは別に強制的に居場所を移されるのです。

 

 あとで、赤ちゃんは、こんな苦しみを通って産まれて来ているのだなと思いました。また、新しく生まれるとは、痛みと苦しみが伴うことなのだと解釈しました。

 

 産みの苦しみのときが始まると、すなわち、民族は民族に、国は国に敵対し、飢饉と地震も多発するようになると、真理(神)を憎む悪魔の子らが力を増し、神やキリストを信じる人々に敵対するようになります。ユダヤ人やイエス・キリストの御名を呼ぶ者たちが苦しめられる社会となります。

 苦しみの中で、大勢の信者は神につまずきます。そして、互いに裏切り、憎み合い、対立します。また、偽預言者が多く起こり、神の名で偽りの預言をして、多くの人々を惑わします。

 教会内は分裂して争い、苦しみを逃れるために、多くの人々は背教します。義なる人々は教会から追放されるでしょう。神の教会は不法がはびこり、社会は不法地帯となります。正しさの基準のない社会では悪が横行し、不信感がつのり、多くの人たちの愛は冷たくなるのです。

 

 しかし、神の御言葉に立ち、神に望みを置いて、最後まで耐え忍ぶ者は、約束の御救いを得ます。たとい、背教者たちに迫害され、偽預言者や毒麦(初めから仲間ではなかった偽りの信者)たちに殺されるようなことがあっても、イエス・キリストの御名の中に留まり信仰を持ち続けるならば、その苦しみの期間を抜けると、光の中に迎え入れられます。苦しみの先には、永遠の慰めと平安と喜び、安息があるのです。

 

 パウロは言います。

 「御霊が明らかに言われるように、後の時代になると、ある人たちは惑わす霊と悪霊の教えとに心を奪われ、信仰から離れるようになります。」(テモテ第一4:1)

 「だれにも、どのようにも、だまされないようにしなさい。なぜなら、まず背教が起こり、不法の人、すなわち滅びの子(反キリスト)が現われなければ、主の日は来ないからです。」(テサロニケ第ニ2:3)

 

 第三次世界大戦の後で、滅びの子(反キリスト)が世界の覇権を握ります。

 今の世界は、新しい世界の産みの苦しみの初めなのです。

 

 ダニエル書8章に、ニ本の角を持つ雄羊と、雄羊のニ本の角を折る雄山羊のことが預言されています。

 聖書では、羊は神の民、山羊は悪魔の民にたとえられています。

 雄羊は、神を恐れる心もある国、人間の心を持つ国であると思われます。雄山羊は、悪魔の心を持つ国です。悪魔の国では神が尊ばれることはありません。雄山羊が雄羊の二つの大きな力ある国を倒し、世界の覇権を握ります。そして、雄山羊の角が折れ、その代わりに、天の四方に向かって四本の角が生え出て、そのうちの一本の角から一本の小さな角が芽を出して、非常に大きくなり、軍勢の長にのし上がることが預言されています。

 

 ダニエル7章には、四頭の獣の預言が書かれています。終わりの時代に世界に力を持つ四つの国の指導者です。

 

 第一は獅子。キリストに忠誠を誓い聖書を国づくりの礎とする、人間の心が与えられたアメリカの指導者。

 第二は熊。アメリカが主導権を握っている間(アメリカには破壊者が現われるのを引き止める大勢の聖霊の器がいました。しかし、携挙とともに、アメリカの人口は減り、力も以前ほどではなくなります。)はおとなしくしていたロシアです。ロシア聖公会の国です。ロシアの指導者は周囲の小国を支配下に置きます。

 第三はひょう。四つの頭を持つ獣です。四つの領域(アジア、アフリカ、中東、ヨーロッパ)を一帯一路で繋ぎ世界の覇権を画策する中国共産党です。神を否定する無神論者です。

 第四は十本の角をもつ獣です。恐ろしく、ものすごく、非常に強くて、大きな鉄(オスマン帝国を再興したイスラム国)のきばを持っており、食らって、かみ砕いて、その残りを足で踏みつけます。悪魔から権威を受けた者です。自分を神とする、反キリストです。

 

 中国の指導者が、アメリカやロシアをしのぎ、世界の覇者となると、中国に負債のある国々を支配下に置いて、アジア、アフリカ、中東、ヨーロッパの国々を握ります。そして、すべての国々に監視システムを構築し、管理体制を徹底します。しかし、まもなくして(覇権を握ったかと思うと、ほどなくして彼は死に絶えます。)、その指導者が息絶えると、アジアでは中国に代わってインドが主権を握ろうと立ち上がるでしょう。中国の指導者が世界の覇権を握る期間はわずかであり、立ったと思ったら、亡くなります。強い指導者を失った中国には、力がありません。

 

 そのアジアの主権争いが引き金となって、アメリカもロシアも、ヨーロッパも、中東も、世界の覇権をめぐって立ち上がり、それが、第三次世界大戦となるでしょう。

 

 第三次世界大戦で、勝利を収めるのが中東であり、また、その中から出るのが、十本の角を持つ反キリストなのです。

 神は、第三次世界大戦の年月日を定めておられます。反キリストが立つのは、神に定められたことなのです。

 

 雄山羊の中国が構築した管理システムと、テクノロジーは、そのまま、反キリストの体制となります。神を恐れない雄山羊の中国共産党が世界の覇権を握ったと思ったら中国の指導者が亡くなり、それを機に世界の覇権をめぐって第三次世界大戦が起こり、中東から立つ反キリストが世界の覇権を握るのです。

 この反キリストは、悪魔から権威を与えられ、自分を神とする滅びの子です。

 

 御霊を宿すキリスト者は、第三次世界大戦の起こる世界には存在しません。神の恵みによって、御霊とともに世から取り除かれているのです。

 御霊を持たないクリスチャンは、世に残されており、この悲惨な世界をくぐらなければなりません。

 

 イエスの弟子たちは、イエスに命じられてエルサレムに集まって祈り、もう一人の助け主なる聖霊を待ち望んでいる間に聖霊のバプテスマを受けました。聖霊を受けた弟子たちは、うちに住まわれる御霊によって、神のことばを聞き、御霊に従いました。

 御霊を宿す人々は、神の導きを知らされ、時代の終わりに備えることができるのです。

 

 聖霊のバプテスマを施さないキリスト教会は多いと思います。

 しかし、聖霊のバプテスマはイエスの約束です。キリストは、神から聖霊のバプテスマを施す権威が与えられた救い主です。聖霊は、聖徒を生かす御霊なのです。神は、イエス・キリストの御名によって、生かす御霊を与え、永遠に生きる神の子どもに造り変えてくださいます。

 聖霊を受けることは、神の用意された生きるための信仰の道(いのちの道)を歩むことなのです。

 「わたし(イエス)から聞いた父の約束(もう一人の助け主、真理の御霊なる聖霊を与える。)を待ちなさい。平安があなたがたにあるように。聖霊を受けなさい。」が、イエスの命令です。

 

 「求めなさい。そうすれば、与えられます。捜しなさい。そうすれば見つかります。たたきなさい。そうすれば開かれます。

 だれであれ、求める者は受け、捜す者は見つけ出し、叩く者には開かれます。」(マタイ7:7,8)

 

 第三次世界大戦の心配をするよりも、(永遠の)いのちを得るために、祈りを積み上げて、御霊の信仰によって終わりに備えることを神は望んでおられることでしょう。

 今は、悪魔の働きを引き止める聖霊を宿す人々がいるので、世界は守られています。しかし、聖霊と聖霊の器が世から取り去られると、闇が世界をおおい、獣(悪魔)の支配となります。