ふしぎないのち

神が働く不思議な体験

真理の契約に応答する

 

 永遠に生きておられる天の神が、死ぬべき人間と契約を結ばれました。いのちを与えられる真理の神を「主」と呼ぶ正しい人アブラハムに、神は契約を与えられました。

 

 カナンの土地と、アブラハムの子孫の祝福の契約です。カランから来たよそ者の寄留者アブラハムが、カナンの地を所有することは可能なのでしょうか。アブラハムの家を所有するのではありません。カナン全土をアブラハムの子孫の所有とするという契約です。

 

 神は契約を結ばれました。

 神は、アブラハムに仰せられました。

 「わたしのところに、三歳の雌牛と、三歳の雌やぎと、三歳の雄羊と、山鳩とそのひなを持って来なさい。」(創世記15:9)

 

 「アブラハムは、それら全部を持って来て、それらを真二つに切り裂き、その半分を互いに向かい合わせにした。しかし、鳥は切り裂かなかった。猛禽がその死体の上に降りて来たので、アブラハムはそれを追い払った。

 日は沈み、暗闇になったとき、そのとき、煙の立つかまどと、燃えているたいまつが、あの切り裂かれたものの間を通り過ぎた。 

 その日、主はアブラハムと契約を結んで仰せられた。

 『わたしはあなたの子孫に、この地を与える。エジプトの川から、あの大川、ユーフラテス川まで。ケニ人、ケナズ人、カデモニ人、ヘテ人、ペリジ人、レファイム人、エモリ人、カナン人、ギルガシ人、エブス人を。』」(創世記15:10-11,17-21)

 

 神は、雌牛と雌やぎと雄羊を裂いて血を流したアブラハムと、血による契約を結ばれました。神は、契約のために、アブラハムに用意するようにと命じたものを、アブラハムに持って来させられ、アブラハムは、祭司のように、生贄を献げて、神と血の契約を結びました。

 

 その後、アブラハムが九十九歳になったとき、主はアブラハムに現われ、仰せられました。

 「わたしは全能の神である。あなたはわたしの前を歩み、全き者であれ。

 わたしは、わたしの契約を、わたしとあなたの間に立てる。わたしは、あなたをおびただしく増やそう。」(創世記17:1,2)

 

 神は、アブラハムに、あなたが滞在している地、すなわちカナンの全土を、あなたとあなたの後のあなたの子孫に永遠の所有として与えることと、わたしは、彼らの神となることとを、みずからを保証人として契約されました。

 

 神は、アブラハムに命じられました。

 「あなたがたは、あなたがたの包皮の肉を切り捨てなさい。それが、わたしとあなたがたの間の契約のしるしである。」(創世記17:11)

 

 神の契約が、割礼によってアブラハムの肉にしるされました。神の契約は、永遠の契約として、アブラハムとアブラハムの子孫の肉の上にしるされるのです。

 神は、「包皮の肉を切り捨てられていない無割礼の男、そのような者は、アブラハムの契約を相続する民から断ち切られなければならない。無割礼の男は神の契約を破った。」と仰せられ、アブラハムの子孫の無割礼の者を罪に定め、そのような者の契約を無効とされました。

 

 アブラハムの子孫イスラエルは、割礼の契約を保ち続けています。それで、イスラエルは神の契約を受け継いでいるのです。

 

 神の契約は、血の契約と、それに応答する割礼の契約で成立しました。

 

 神は永遠の昔から生きておられ、これから後も永遠に生きられるいのちの主です。天地万物、この世が滅び去って消滅しても、神と天の御国は永遠に存続します。何億年経とうとも、何兆年経とうとも、最初からあるいのちは、変わることなく、永遠に堅く立つ全能の神、混ぜ物のない真理なのです。

 

 この真理なる全能者が、アブラハムの子孫イスラエルと契約を結ばれました。イスラエルは、割礼のしるしを持つ神の祭司の民です。

 

 神は、イスラエルに神のことば(聖書)を与え、モーセや預言者たちによって、御救い(主キリスト)の訪れを告げられました。また、ダビデ王の子孫に、女の子孫キリスト(神の御子)を与えると約束されたのです。

 

 ダビデ王は、まだ見ていないけれども、神のひとり子がダビデの子孫としてお生まれになることを知っていました。ダビデは、受肉前の神のひとり子を仰ぎ、「主」と呼んで慕っていました。

 

 イスラエルは、父祖アブラハムの土地の契約と、祭司の国民となって万民の前に備えられる神の子羊を屠り、異邦人を照らす啓示の光、御民イスラエルの光栄、イスラエルの王であられる主キリスト(メシア)が与えられる御救いの契約を得ていました。

 メシア(イエス・キリスト)は、「ダビデの子」と呼ばれ、永遠にダビデの王座に座す「イスラエルの王」となられるお方です。

 

 神は、御自身が用意された神の子羊(人の子イエス)を祭司の国民イスラエルに遣わして屠らせ、罪の贖いの血を受け取られました。

 神の御子イエス・キリストの贖いの血は、神がイスラエルと人類とにお与えになった契約です。キリスト・イエスを信じる者は、罪が赦され義とされるという、神からの一方的な救いの契約です。神の御救いは、血の契約によって与えられました。

 

 神御自身が生贄の子羊を用意されました。イスラエルのすることは、神がお与えになった聖なる神の子羊イエスを屠ることでした。

 

 神のひとり子イエス・キリストの血が流されて、神の一方的な御救いの契約が与えられました。

 

 神は、この御救いの契約を成立させるために、人には信仰を求められました。十字架につけられたナザレのイエス、罪の贖いの神の子羊の血を流されたイエス・キリストを信じることです。イエスが神の御子であること、イエス・キリストが流された贖いの血によって罪が赦されたことを信じる信仰です。

 

 神の御子イエス・キリストを信じて罪が赦された人は、真理(神)の光を受けて、光(真理)を愛し、感謝と喜びをもって神の御救いを受け取ります。神は、イエス・キリストを信じる信仰によって、御子を信じる人々に永遠のいのちを得させてくださいます。

 

 神は、神の御子イエスを信じた人々に命じられます。

 「イエス・キリストの御名によって、聖霊を受けよ。」

 

 キリストがお与えになる真理の御霊を受けることが、神の御救いの契約への応答です。御霊を受け、御霊がうちに住まわれる人は、御救いのしるしを受けた人です。信仰によって受けた御救いのしるしが、御霊であり、御霊は心に割礼を施されます。御霊はイエスを愛し神を信じて従う新しい割礼の心に造り変えてくださいます。

 

 アブラハムの契約は、神の血の契約に応答して、アブラハムが肉に割礼のしるしを受けて成立しました。それと同様に、神の御救いの契約は、神のひとり子イエス・キリストの血の契約に応答して、イエス・キリストを信じる人が心に御霊の割礼を受けることで成立します。

 

 契約は一方的なものではありません。血の契約は、神の一方的な恵みの契約ですが、その血の契約に応答する割礼をもって、神と人との双方の契約は成立されて、契約は有効となります。

 

 神の契約は、唯一の御救いです。世に明らかにされた唯一の御救いです。神の御子イエス・キリストの御救いは、真理(神のひとり子イエス・キリスト)の御救いに応答して御霊を受け、御霊による心の割礼を受けた人に、永遠のいのちが約束されています。

 

 御霊を受けて永遠のいのちを得た人は、真理の契約が実現した新しい創造であり、神の子どもとされて、天の御国に入るのです。