「私(ヨハネ)は大群衆の声、大水の音、激しい雷鳴のようなものが、こう言うのを聞いた。
『ハレルヤ。万物の支配者である、われらの神である主(神の子羊イエス・キリスト)は王となられた。
私たちは喜び楽しみ、神をほめたたえよう。子羊の婚姻の時が来て、花嫁はその用意ができたのだから。
花嫁は、光り輝く、きよい亜麻布の衣を着ることを許された。その亜麻布とは、聖徒たちの正しい行ないである。』
御使いは私に『子羊の婚宴に招かれた者は幸いだ、と書きなさい。』と言い、また、『これは神の真実のことばです。』と言った。」(黙示録19:6-9)
天では、大群衆が一つとなって、轟のように神の子羊イエス・キリストを賛美しています。
子羊の婚姻の時が来たのです。
これらの大群衆は、神に召された十四万四千人のユダヤ人たちであり、神に忠実な殉教者たちであり、神の御霊とともに歩み神に喜ばれた携挙者たちです。
「見よ。あらゆる国民、部族、民族、国語のうちから、だれにも数え切れぬほどの大勢の群衆が、白い衣を着、しゅろの枝を手に持って、御座と子羊との前に立っていた。
彼らは、大声で叫んで言った。
『救いは、御座にある私たちの神(父なる神)にあり、子羊(救い主キリスト)にある。』」(黙示録7:9,10)
「彼ら(白い衣を着、しゅろの枝を手に持って神の御座と子羊との前に立っている群衆)は、大きな患難(神のことばと神の子羊イエス・キリストの御名ゆえの迫害と殺戮)から抜け出て来た者(殉教者)たちで、その衣を子羊の血で洗って、白くしたのです。
だから彼らは神の御座の前にいて、(天のまことの)聖所で昼も夜も、神に仕えているのです。」(黙示録7:14,15)
神の御座の前で仕えている、贖われた人々は、第五の封印が解かれたときに「聖なる、真実な主よ。いつまで(神の聖徒を苦しめる悪者たちの)さばきを行なわず、地に住む者(神に敵対し御救いを侮る、いのちの書に名のしるされていない人たち)に私たち(殉教者)の血の復讐をなさらないのですか。」と大声で叫んでいた魂です。
この中には、イエスの弟子たち、使徒たちもいることでしょう。
神は、彼らのひとりひとりに白い衣(キリストの血で洗って白くした衣)を与え、彼らの行ないは正しく義であることをあかしされました。
神は殉教者の魂に仰せられました。
「あなたがたと同じしもべ(キリスト者)、また兄弟たち(ユダヤ人)で、あなたがたと同じように殺されるはずの人々の数が満ちるまで、もうしばらくの間、休んでいなさい。」(黙示録6:11)
神は、終わりの時に、聖書に書かれた使徒たちのように殉教者たちを屠られます。使徒の時代から始まった殉教者の数は、まだ、満ちていないようです。
殉教者の数が満ちるまで、神は殉教者を起こされます。
殉教者の数が満ちると、いよいよ異邦人の時の完成が間近となります。
神の子羊イエス・キリストのしもべである殉教者は、彼らの主イエス・キリストに忠実な者です。
キリスト教会の試みの中で、選り分けられた忠実なしもべです。
殉教者の数が満ちると、彼らは死から甦り、復活のからだをいただいて、神の御座と子羊との前で賛美するのでしょう。
あらゆる国民、部族、民族、国語のうちから集められた人々です。
また、ヨハネが見た大群衆の中には、生きたまま天に引き上げられた携挙者たちもいるでしょう。神にその信仰が喜ばれ、神に選ばれた人たちです。
彼らは、神のことばを目の前に置き、信仰によって歩み、救い主を待ち望んだ人たちです。また、良心をきよく保つことを大切にして、自分の心の声に忠実に従った人たちです。
神は、あらゆる国民、部族、民族、国語のうちから、花婿(救世主)を迎える賢い乙女たちを集められました。彼らは、神に選ばれた人たちです。
彼らは、最後まで油を絶やさなかった忠実なしもべなのです。彼らのうちにある信仰の火は燃え続けています。
十四万四千人の人々は、額(思い)に子羊(イエス・キリスト)の名と、子羊の父の名がしるされたユダヤ人たちです。異邦人の時の完成間近に、聖霊の器の白い兄とふたりの証人によって、しるしを受けました。
十四万四千人の人々は、神の御心に忠実であった神の子羊のために、神が召された純真なユダヤ人たちです。彼らは、宗教や偶像と関わりを持たず、生かしてくださる霊なるお方に、霊とまことをもってへりくだる純真な魂の人たちです。
神は、この召された十四万四千人のユダヤ人を御覧になって、「これこそ、本当のイスラエル人だ。彼らのうちには偽りがない。」と仰せられることでしょう。
彼らはイスラエルの父ヤコブの子孫です。血肉の子孫ですが、おそらく、自分がユダヤ人であることも、聖書も知らない人たちでしょう。
「彼らは女によって汚されたことのない人々である。彼らは童貞なのである。彼らは、子羊(イエス・キリスト)が行く所には、どこにでもついて行く。彼らは、神および子羊にささげられる初穂として、人々の中から贖われたのである。
彼らの口には偽りがなかった。彼らは傷のない者である。」(黙示録14:4,5)
彼ら(神に召された十四万四千人のユダヤ人)の魂は、神とともにありました。
彼らは、正直に生きて神の霊をとらえ、神の霊によって教えられる者であり、五感によって学ぶ神の御前に傷のない者です。彼らの魂は生ける神を知っています。彼らの口には欺きも言い訳もごまかしも蔑みも偽りもないのです。
十四万四千人のユダヤ人は、ユダヤ教から出るのではありません。キリスト教の中から出るのでもありません。女(宗教の霊)に汚されていない人々なのです。
彼らの中には、人間の教えはないのです。彼らの魂は目に見えない神の霊に教えられ、神の霊といのちの体験が教師でした。
何の影響も受けていない純粋な魂は、イエス・キリストの御霊と結びつくと、キリストの御思いと完全に一つとされます。彼らのうちに、御霊を妨げるしみも傷もしわのないからです。
女に汚されていない童貞とあります。妻以外の女と関係を持つ男は、悪霊と交わることになります。
神が召された十四万四千人のユダヤ人は、思いにおいても行ないにおいても、悪しきものとの交わりを持ったことのない人のようです。
異邦人の時の完成までに、ヨハネが見た大群衆の魂は御霊の教会としてほぼ完成されているように思います。
彼らは、神に召された十四万四千人のユダヤ人と、神に選ばれた携挙者たちと、異邦人の時に集められた神に忠実な異邦人の殉教者たちと、ユダヤ人の時の完成する神に忠実なユダヤ人の殉教者たちです。
彼らは、召された者、選ばれた者、忠実な者なのです。
この世の終わりには、イスラエルのメギド山(ハルマゲドン)に獣(反キリスト)と地上の王たちとその軍勢が集まります。すると、天からキリストと天の軍勢が来て、応戦します。
自分たちの力と権威とを、悪魔から権威を授けられた反キリストに与える、中東の反キリストの十の国の王たちがキリストと戦います。
キリストが、反キリストと偽預言者のふたりを捕らえ、硫黄の燃えている火の池に、生きたままで投げ込んだからです。
「この者ども(反キリストの十の国の王たち)は子羊(キリスト)と戦いますが、子羊は彼らに打ち勝ちます。なぜならば、子羊(イエス・キリスト)は主の主、王の王だからです。(神が子羊に主権をお与えになったので、国を得た子羊はイスラエルの王となられました。)
また彼(神の子羊イエス・キリスト)とともにいる者たち(天の軍勢)は、召された者、選ばれた者、忠実な者だからです。」(黙示録17:14)
キリストともに天から来る天の軍勢は、子羊の血で贖われた人々であり、子羊の婚宴に招かれた、召された者、選ばれた者、忠実な者なのです。
「天にある軍勢はまっ白な、きよい亜麻布を着て、白い馬に乗って彼(キリスト)につき従った。」(黙示録19:14)
反キリストが神殿に立ち、ユダヤ人や神の聖徒、またキリスト者たち神の民をみな殺りくして、地上から神の民を取り除きます。
地上で世が悪魔礼拝をしているとき、天上では、子羊の婚宴が祝われます。
十四万四千人のユダヤ人の魂が天にはいると、子羊の婚姻の時が来て、花嫁(十四万四千人のユダヤ人)はその用意ができます。
純真な十四万四千人のユダヤ人は、子羊の花嫁にふさわしい人たちです。父なる神が、愛するひとり子のために用意され、子羊の花嫁に召した人たちなのです。
その子羊の婚宴には、携挙者や異邦人の時の殉教者、ユダヤ人の時の殉教者たちがともにいて祝います。
天上は、大群衆の喜びの賛美で満たされることでしょう。
その後、地上の戦い(ハルマゲドンの戦い)で、「神のことば」である神の子羊イエス・キリストが口から出た鋭い剣(神のことば)により諸国の民を打って、悪者を全部滅ぼされます。
子羊の婚宴を終えると、召された者、選ばれた者、忠実な者たちは、聖なる都エルサレム(イスラエルの王である神の子羊イエス・キリストと、子羊の父であられる神がお住まいになる都)として整えられます。
ヨハネは見ました。
「私(ヨハネ)はまた、聖なる都、新しいエルサレムが、夫のために飾られた花嫁のように整えられて、神のみもとを出て、天から下って来るのを見た。」(黙示録21:2)
地上では、子羊の結婚の披露宴が祝われます。それが、千年王国です。
殉教者以外の死者たちが甦り、イスラエルの王とともに、世界を治めます。
異邦人の時の終わりに多くの人々が招かれ、都に入ることが許された者たちは、千年王国で都のいのちの木の実を食べて、永遠のいのちを得るのでしょう。