ふしぎないのち

神が働く不思議な体験

七つの封印を解くお方 神の子羊

 

 黙示録を書いたヨハネは、御座にすわっておられる方(全能の神であられる、神の子羊の父)の右の手に巻き物があるのを見ました。その巻き物は、内側にも外側にも文字が書きしるされ、七つの封印で封じられていました。

 

 ヨハネは、ひとりの御使いが、大声でふれ広めて、「巻き物を開いて、封印を解くのにふさわしい者はだれか。」と言っているのを見ました。

 しかし、天にも、地にも、地の下にも、だれひとりその巻き物を開くことのできる者はなく、見ることのできる者もいません。

 

 巻き物を開くのにも、見るのにも、ふさわしい者がだれも見つからなかったので、ヨハネは激しく泣いた、と聖書に書かれています。

 

 「すると、長老のひとりが、私(ヨハネ)に言った。『泣いてはいけない。見なさい。ユダ族から出た獅子、ダビデの根(「ダビデの子」と呼ばれるイエス・キリスト、彼は、蛇の頭を踏み砕く女の子孫であり、御救いのためにアブラハムを選び、「救い主」として遣わされた神のひとり子です。)が勝利を得た(闇を破られた)ので、その巻き物(七つの封印で封じられ、だれも開くことのできなかった巻き物)を開いて、七つの封印を解くことができます。』

 さらに私(ヨハネ)は、(神の)御座―そこには、四つの生き物がいる。―と、(二十四人の)長老たちとの間に、ほふられたと見える子羊が立っているのを見た。これに七つの角と七つの目があった。その目は、全世界に遣わされた神の七つの御霊である。

 子羊は近づいて、御座にすわる方(天の生けるまことの神)の右の手から、巻き物を受け取った。

 彼(子羊イエス・キリスト)が巻き物を受け取ったとき、四つの生き物と二十四人の長老は、おのおの、竪琴と、香のいっぱいはいった金の鉢とを持って、子羊の前にひれ伏した。この香は聖徒たちの祈りである。(神のしもべたちの祈りは、神の御前にかぐわしく、また、たくわえられているようです。)

 彼ら(二十四人の長老)は、新しい歌(贖いの子羊の、罪を取り除く全き血を流して、人の子を神の子どもに造り変えて新しい創造をされた神のひとり子を、「神の子羊」としてたたえる歌)を歌って言った。

 『あなた(七つの角と七つの目の神の子羊)は、巻き物を受け取って、その封印を解くのにふさわしい方です。(神の子羊イエスは、封印を解く権威を神から与えられた、天においても地においてもただひとりの唯一の主権者です。)あなた(子羊イエス・キリスト)は、ほふられて(木にかけられて)、その(ご自身の)血により、あらゆる部族、国語、民族、国民の中から、(全知全能の生けるまことの)神のために人々(被造物)を贖い、私たちの神(二十四人の長老を含むすべての人々、すべての被造物を造られた主)のために、この人々(子羊の血で贖われた人々)を王国(世界を治める国民)とし、祭司(神の民)とされました。彼ら(子羊の血で贖われ、神の子どもとされた人々)は(キリストが再臨される)地上(の千年王国)を治めるのです。』

 また私(ヨハネ)は見た。私は、(神の)御座と(四つの)生き物と(二十四人の)長老たちとの回りに、多くの御使いたちの声を聞いた。その数は万の幾万倍、千の幾千倍であった。

 彼ら(御使いたち)は大声で言った。

 『ほふられた子羊(神の御子イエス・キリスト)は、(神の)力と、(天のすべての)富と、知恵と、勢いと、(主権者の)誉れと、栄光と、賛美を受けるにふさわしい方です。(神の子羊イエス・キリストは、神から主権と光栄と国を与えられた方、天の御国を相続して治められる、唯一の主権者です。)』

 また私(ヨハネ)は、天と地と、地の下と、海の上のあらゆる造られたもの、およびその中にある生き物(創造主であられる神が造られた、すべての被造物)がこう言うのを聞いた。

 『御座にすわる方(子羊の父であられる、天の生けるまことの神)と、子羊(神のひとり子イエス・キリスト)とに、賛美と誉れと栄光と力が永遠にあるように。』

 また、四つの生き物はアーメンと言い、長老たちはひれ伏して拝んだ。」(黙示録5:5-14)

 

 神の子羊イエス・キリストは、十字架で屠られ、贖いの子羊の血を流して、世の罪を取り除かれました。

 悪魔の縄目を砕き、悪魔に勝利した子羊イエスは、死から甦って、天に上り、神の御座の右に着座されました。

 

 神から主権と光栄と国を与えられた神の子羊イエスは、子羊の血によって贖われた人々に、聖霊のバプテスマを授ける権威を持つ、キリストです。

 キリストは、屠られた子羊であり、七つの角と七つの目を持つ子羊(全世界に遣わされた七つの御霊によって、新しく創造された神の子どもたち〈七つの御霊の教会〉の王の王、主の主であられる主権者)です。

 

 神の子羊イエス・キリストは、天においても、地においても、主権を持たれる「救い主」、すなわち、「子羊イエス・キリスト」と、もうひとりの助け主「真理の御霊」によって新しく創造された、永遠のいのちを得る「七つの御霊の教会」と、「七つの御霊の教会の御使い」をその右の手に持つお方です。

 

 神の子羊イエスは、ユダヤ人たちにのけ者にされ、蔑まれ、捨てられた弱々しい子羊ではありません。死に勝利し、永遠のいのちを得させる、まことの救い主です。

 天においても、地においても、とこしえに崇められたたえられる勝利の主、全き光の主権者、七つの封印を解くのにふさわしい神の子羊です。

 

 七つの封印を解くことができなければ、罪の世を終わらせることができません。そして、罪が贖われた、喜びと平安と愛の、新しいいのちの世界を開くことができません。

 

 いのちの木への道は閉ざされたままです。いのちの木への道を開くのは、死とハデスとの鍵(永遠の死に定め、永遠に燃える火の池に投げ入れる権威)を持つ、神の子羊イエス・キリストだけです。

 

 神の子羊イエス・キリストが、今ある闇の支配の世(不老不死の苦しみと滅びの世)を終わらせる方、また、新しいいのちの世界、平和と喜びに満ちた神の国(千年王国、三千世界、弥勒の世)を始められる、唯一のお方です。

 

 神のひとり子は、神が天地万物を創造されたとき、父なる神とともにいて、ともに造られました。

 神の子羊の栄光をお受けになった神のひとり子は、神が世を滅ぼし、新しい世を建てられるとき、イスラエルの王として、全世界を治められる神の子羊イエス・キリストです。